FIREをして唯一の誤算とは

2024-01-26

アーリーリタイア生活 経済的自由・FIRE

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FIREをしたことは何ら後悔はなく、自分事としては良かったことだらけです。

ですが週に2,3回、リタイアから2年経過しても少しだけ「困ったこと」があります。

いまだに老齢の母親と会ったり電話をすると「あんた仕事を辞めて生活していけるの?」と言われることです。

「FIREとは」みたいな説明をしたことはありますがとても理解不能のようです。

今日はそんなFIREにおける唯一の誤算について綴ります。

母親の心配事

母親は年金の範囲で十分に暮らせていて経済的不安も抱えていなければ、いまのところ健康的にも良好です。

やや痴呆の症状はありますが。

そんな人生に満足しているせいか、自分の心配はなくて、唯一、「無職の息子」が心配事のようです。

それは僕がFIREする上での誤算でもあります。

老齢になると欲もなくなる

母親は、人生は十分に満足できたと思っています。

幼馴染と頻繁に行っていた旅行は自慢のようで、会うと「全都道府県を制覇した」と誇らしげに話しています。

食については「散々料理してきた」ということで、今はスーパーやコンビニで買うレトルト食品を美味しいといって飽きずに食べています。

本当、歳を取ると欲がなくなるのを見てとれます。

そんな欲が無いせいか、毎回会うたびに「働かないで暮らせていけるのか?」と自分の欲より僕の心配をします。

そして「これを持っていきなさい」と野菜やリポビタンDを持たされます。

母親は「健康」と「お金」が人生で最も大事だと考えていて、そんな思いがリポビタンを渡すことになっているのかもしれません。

FIREは理解不能

僕としてはそんな母親に心配かけるのもまずいと、これまで何度か「FIREとは」らしきことを話しました。

ついでに、大変な仕事もせずに完全リタイアをして、現役時代より健康的になったこと、あるいはお金だってきちんと計画だって使っているとは伝えています。

ですがサラリーマンであることが安定の代名詞なのか、どうもリタイアをしたことで「不安定」と信じ込んでしまっていて、その考えは変わりません。

働かないで生きている、そんなことができるとは思っていないようです。

変わることは期待していない

そんな母親が僕の生活を理解することも、認識や考えを変えることも無理だというのは、ずっと感じています。

なので、僕が無理に母親の理解を矯正するより、そうしたものだと受け止め、リポビタンは受取り(飲まないのですが)、野菜だって有難く受取るようにするようにしました。

ただ、母親が自分で貯め込んでいるお金は「生きているうちに全部好きなことで使ってしまえばいい」と僕が話しても、母親はお金を使わず持て余しています。

老齢でお金を使う欲もなく、もしかどこかで「無職の息子が大変だから・・」と節約しているのかもしれません。

一緒に使う方向で進めよう

ということで、僕が考えている解決策は、そのお金を母親との時間で使うことです。

食欲がないとはいっても、外食に連れて行くと「美味しい」とそこそこ食べますし、「旅行はもう十分」とは言いますが、誘えば近場なら行くと思います。

完全リタイアで時間に余裕のある僕ができることは「じゃあ、そのお金で旅行でも行こう」と温泉にでも連れていくことかもしれません。

ついでに「無職でお金がないからお金を出して」と僕が嘘を言った方が、本人はきっと喜ぶのでしょう。

親が安心するなら、そんな口実でも良いと、最近、思うようになりました。

終わりに

親に心配をかけることは、僕のFIRE計画で想定していなかった唯一の誤算です。

ですが、こうした形(時間もあって頻繁にケアできる)で親を喜ばせることができるなら、結果、良いのかもしれません。

親孝行は「自分が親にしたいこと」をやって自己満足を得ることより、「親が安心できること」をする方がなにより良いのかもしれません。

FIREから2年、そんな自分の誤算の出口も見えてきたと思う今日この頃です。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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