セミリタイア界隈ではFIRE卒業に手厳しい気がします。
批判のポイントは、「せっかくFIREで会社員から解放されたのに、FIRE生活を続けられずに会社員に戻るなんて失敗に他ならない」という意見です。
FIREに至るまで、実は仕事が嫌であるがゆえに安易にFIREをしてしまったり、慎重に検討を重ねてFIREをしたりなど、入口は違うかもしれません。
ですが結果として「計画の甘さ」や「見込み違い」などの自己責任で失敗したのなら、失敗を素直に認め、やり直せば良いだけと思います。
ということで、今日はFIRE卒業の原因たる3つの理由を綴りたいと思います。
FIRE卒業の3つの理由
FIRE卒業の要因は、概ね、「退屈」「窮屈」「金欠」の3つです。
この1つか複数の組み合わせで卒業が起きていると思います。
「退屈」でFIRE卒業
退屈とは、FIREで時間を持て余して「暇で退屈」というものと、変化の少ない日常の繰り返しで「単調で退屈」というものがあります。
暇であれ単調であれ、それが居心地良いと思いFIREを続ける人がいる一方で、「張り合いがない」と会社員に戻るFIRE卒業も起こります。
張りあいというのは、そうした時間の濃度、変化の多彩さ、成長の実感などで、つまりは充実度というものになります。
ちなみにFIRE3年目をまもなく迎える僕は、最近、「単調さなる退屈」を感じだしています。
「窮屈」でFIRE卒業
窮屈とは、FIREによって「いよいよ解放された人生だ」と思いきや、現実には、
・会社員時代の給与という定期収入がなくなり節約でやりくりして凌ぐだけの「経済余力の窮屈さ」
・会社を辞め、人とのコミュニケーション量や社会的な接点が減るといった「社会的生活の窮屈さ」
などです。
それゆえ会社員に戻って、こうした経済、社会的な窮屈さから逃れるというものです。
「金欠」でFIRE卒業
金欠とは、経済的に生活が行き詰まることも、将来を見通して「どうも老後資金が危うい」といった理由などで会社員に戻るとことです。
「FIRE後は生活費が減る」という事例も多いなか、そうはいってもリタイア直後は健康保険や市町村民税などの税負担も大きいので、やはり余裕もった資金で臨むことは重要です。
FIRE卒業とならないための対策
FIRE卒業の大半は、その根本原因に「計画の甘さ」や「想像力の欠如」があって、思わぬ「退屈」「窮屈」「金欠」という結果から起こります。
想像力を豊かに、情報収集をし、計画を詰めることは重要ですし、同じぐらい「最悪の事態を想定した救済策」も有効です。
会社に戻れる筋道を作っておいたり、セミリタイアで働く想定・・といった、PlanB、PlanC・・を用意することです。
終わりに
ですが、根本のところで、会社員に出戻ったとしてもそのFIRE経験は後に生きてくると思います。
それは、
・自分にとっての幸せを問いかけた
・自分が求め大切にしているものをリアルに感じ取れた
・自分がどういった人間か理解できた
などです。
FIRE経験を活かして次の道に進むことができれば、FIRE卒業は前進であって決して失敗ではないとなります。
と、ここで読み返しても、わかった風な綺麗事っぽくなり失礼しました。
ただ、何かに挑戦するとき「当たり前や綺麗事すら実行するのは案外難しい」って思ってます。
「自分は知ってる、できる、当たり前だ、綺麗事だ」という基本を疎かにして心の隙を作らないよう、自分にも言い聞かせ、一年過ごしたいと思っています。
2 件のコメント:
意図せずリタイアせざるを得なかったような人の方が結果いいのかもしれんな。
へたにあこがれてるとお花畑になってしまい思ってたのと違ったみたいになってしまうのかもしれん。
想像するのはやっぱむりなんだろうな
rekuterさん
WATARU(管理人)です。
>へたにあこがれてるとお花畑になってしまい思ってたのと違ったみたいになってしまうのかもしれん。
想像するのはやっぱむりなんだろうな
FIREに前のめりでは「仕事を辞めて失うこと」を低く見積りすぎちゃうのですね。リタイア経験者がそんな情報発信している内容を読み込んで想像するしかないですね。
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