本棚を整理していたら「捨てたくても捨てられないもの」が見つかってしまいました。
それは、退職時に勤務先からいただいた「感謝状」です。
感謝状といっても紙切れ1枚の定型フォーマットらしきものがソフト型のパットに入っているもので、退職時には誰もが受領すると思われます。
ですがこれ、なぜか捨てられないのです。
捨てられないのは決して「思い入れがある」ではありません。
それとは逆でゴミ箱にポイっとではなく「綺麗に捨て去りたい」といった捨て方の問題です。
これまで断捨離してきたものとは少し事情が違って困ってしまった、という話を今日は綴ります。
断捨離できない理由
断捨離の経験がある方なら「断捨離できない理由」が大きく2つに分類されることはピンとくるかと思います。
それは、
①過去に対する執着で捨てにくい:そのモノに込められた「思い」とか「思い出」が宿っていて捨てることをはばかれる、
②未来に対する期待で捨てにくい:「いつか役にたつ」とか「使う時がくる」といったことで捨てることをはばかれる、
といったものです。
ですが、僕が見つけてしまったこの「感謝状」は、この2つには該当しない違った理由で捨てることができません。
それは、
③綺麗に正しく処分したいがその方法が浮かばない、
というものです。
この点を掘り下げます。
感謝状に思い入れがない理由
そもそも感謝状には思い入れがありません。
会社にはそこそこ忠誠心はありましたし仕事には思い入れもありましたが、この感謝状にはまるで心が動かないのです。
まず、感謝状は「社長名」で発行されているのです。
社長とは仕事での接点がありませんでしたし、社長目線で「会社の業績に貢献した」というにしても「1÷社員数」と薄いものを個別に感謝されても「がんばりました!」なんて心が動くようなものでもありません。
リタイア前に挨拶をした直属上長や関係者からの個人的な祝辞は心に響いて価値があるものでしたが、社長名の発行という体裁は「会社ごっこ」っぽい感じがイマイチです。
さらには「ご勇退に感謝」と記載されています。
確かに定年を待たずにリタイアしたので「勇退」という表現になったのでしょう。
きっと会社では「定年用」「途中退職用」「病気や個別事情用」などのパターンがあると感じさせる定型文です。
まあ、定型なのは良いとして、なぜ勇退なのか?
別に勇敢だからリタイアしたわけでもないし、それってもしや「会社に残るのが王道で、リタイアというあばらの道をいくのは勇気があることだ!」とでも言いたげな、サラリーマンマインドなる視点です。
というか、そもそも働く対価で給与をもらってきたわけで、働くことへの償いは頂いています。なんら特別に感謝されるようなものはないので、感謝するのならちゃんと給与上げておいてくれたらよかったぞ!とでも言いたいぐらいですね・・。
とまあ、隅から隅まで納得感のない頂き物ではありますが、それが風習というものなのでしょう。
ゴミ箱に捨てない綺麗な方法で処分したい
ということで、この中途半端な「感謝状」は、さくっとゴミ箱に捨ててしまうという方法も考えました。
ですがゴミ箱に捨ててしまうというのは、自分の過去もゴミ箱に捨てるような気がつきまとうのです。
思い入れがあるのとは少し違って、どうにか綺麗に処分できないかと思うのです。
なにしろ30年間、それなりに必死で働いてきたわけで、それに対する感謝状というものではあります。
そんな「感謝」の名の元で書かれたものをゴミ箱に捨ててしまうのは、やはりバチがあたりそうで気がひけます。
僕の決めた処分方法
そしていろいろ考え、僕の処分方法が思いつきました。
辿り着いた答えは「感謝状は、どこか神社なりの ”お焚き上げ” に持ち込もう」という案です。
そして、
「リタイアまで心身ともに健康で働くことができ感謝します」
と、そんな感謝の気持ちで処分し、スッキリしたいと思っています。
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