経済的自由ながら最も不自由なのは、いまはダントツで大谷翔平さんと松本人志さんです。
やはり成功者であり有名であることに加え、裁判の真っ只中であることで自由意思も表明できない状況だからです。
そう感じさせた今日の大谷翔平選手の会見(違法賭博問題)、76日ぶりの松本人志さんのX投稿(性加害報道)の共通点を綴ります。
共通点とは
2人とも各界を代表する最も成功した経済的自由人です。
今は世間を騒がす事件の当事者として今後の訴訟に備えた内容で情報発信をしていました。
訴訟を優位に進めるための論旨が織り込まれています。
大谷翔平さんは被害額7億円、松本人志さんは損害賠償で5億5千万円の請求額です。
経済的な金額規模も社会的なインパクトも大きく、訴訟担当の弁護士と協議して練られたメッセージに沿っての情報発信です。
本人は、経済的自由とはいえそんな不自由さに滅入っていると思います。
それぞれみていきます。
大谷翔平選手の会見文
大谷翔平さんは会見で自身の賭博への関与を完全否定しました。
お金が送金されたことも開幕戦直後のミーティングで初めて知ったと明かしました。
ここでは「被害者」とのスタンスが明確で、一切、水原氏への同情の余地を残さない対決姿勢です。
また犯罪協力も辞さないというオープン姿勢です。
企業の不祥事(社員が横領や情報漏洩等)でもとられる危機管理処理の選択も同じで、①当事者として責任を負う(企業側の管理責任を認め経営層が処罰)のと、②被害者として訴える(企業側は被害者で責任の所在は社員)でいけば、②となります。
恐らく大谷選手と弁護士で客観的事実と諸般の事情(大谷選手としては裁判を長引かせず、野球への時間的・精神的な影響が少ない方法)を考慮しての訴訟ストーリのベースです。
実際、水原氏を採用したのも球団側で、球団も同席して被害者というスタンスです。
決して大谷選手が個人的な感想や思いのうちを自由意思で述べるわけではなく、同席者が誰かも含めての筋書きに沿った対応です。
経済的自由がありながらの「不自由」な状況が不祥事始末で圧迫されています。
松本人志さんのX投稿
松本人志さんは3月28日に第1回口頭弁論が開かれます。
争点は損害賠償の大半を占める逸失利益(裁判に集中し仕事の機会を失ったことの損失請求)です。慰謝料や名誉毀損は金額はしれています。
問題は松本人志さんが以前「裁判に集中するために仕事を中断する」と自らの判断で仕事を降りる発言をしてしまっていることです。
仕事を続けながら裁判もできるなか自分で仕事を停止しておいては「逸失利益」たる主張も減額対象になりマイナスです。
今回のXでは「一日も早くお笑いがしたいです」と訴え思惑通りファンからのエールが相次いでいます。
その請求額を正当化して弱点をカバーするために「やりたいのにやれない」とここで発信し既成事実化させないと、ひとたび口頭弁論で指摘されてからでは遅すぎるのです。
松本人志さんも裁判に雁字搦めになった「不自由人」と言えます。
終わりに
世間の注目を集めるお二人に共通する不自由なる日々は今後も大変だと思います。
もともと、有名人の「いつでもどこでもサインや写真撮影を求められたりの自由のない生活」をみると、一般人なる自分の日々はプライバシーも守られ楽なものだとのほほんといられます。
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