僕が離婚をしたのは11年前です。
その当時と比べると最近の「株高・円安・不動産高」はものすごいものです。
そしてふと「もし離婚が今のタイミングだったら僕は確実に現金が詰んでいた」と気が付きました。
というか、いまだと現金不足で離婚もできない・・・とさえ思えます。
なぜそんなことが起こるのか、今日は離婚とお金にまつわる話題を綴ります。
離婚に伴う財産分与
離婚をするときには「夫婦共有財産」を「財産分与」します。
夫婦共有財産というのは結婚後に作られた財産です。
いくら僕の元妻が専業主婦(*)をしていて資産形成に直接貢献していなくとも、財産というのは夫婦協力のもとで作られたものです。(*転勤などの諸事情で専業となってもらってました)
なので原則、その半分を分与することになります。
財産分与における問題
財産分与の難しさは現金以外の資産の評価が伴うことです。
僕の場合も財産を「ドル資産、不動産、株式、個人年金・・・」といった「現金以外」の形式で持っていました。
そうした資産評価額にいずれか一方が納得できないと、もしかしたら売却、円転、解約するなどで「現金化」して疑いのない現物にしなければいけません。
そうなると投資・資産運用の計画が狂ってしまいます。
また、仮に評価額を相互に認知して、いざ合意した分与比率で割るにも、その資産を僕名義で持ち続ける場合は、僕から元妻へ現金にて支払うことが必要です。
万が一、現金が不足すると、いずれかの資産を売却するなどが必要となり、これまた投資・資産運用の計画が狂ってしまいます。
財産分与を現金でギリギリ払えた
僕の財産分与当時は経済環境が味方してくれました。
2013年といえば「株安・円高・不動産安」といった環境です。
当時と今で比較すると
株式相場 15000円 vs 40000円
ドル円相場 95円 vs 150円
つまり、現金以外の資産はさほど大きな評価額ではありませんでした。
また、子どもの教育費などの防衛資金も現金で持っていたので、現金比率も比較的高い状態でした。
それゆえ離婚において、僕が資産名義を持ち続けるかわりに、資産評価額全体に対する妻の取り分を妻に現金で支払うことはどうにか可能でした。(不動産はさすがに売却しないといけませんでしたが)。
ということで、日本の弱い経済環境に助けられ離婚での財産分与はスムースにできたといえます。
*ただ、離婚後は僕の現金が少なくかなり心細い状態でしたが・・。。
いま離婚するタイミングなら現金不足
もし離婚が今のタイミングだったならどうなったかを考えてみました。
状況はかなり違います。
今は子どもの教育費にしろライフイベント的な防衛資金にしろ、さほど現金を持つ必要がありません。
なので、いま婚姻中でまさに離婚するとなったら、
・現金比率はとても低い
・株高・円安・不動産高で評価額は膨大
という状態になっていたはずです。
すると、評価額を含む財産全体の半分を元妻に現金で分与するにも「現金不足」です。
当時はたまたま「株安・円高・不動産安」で僕の離婚がスムースに運んだだけで、それが今だと「株高・円安・不動産高」が離婚を困難にします。
財産分与が決着しないと離婚も決着できないですからね。いろいろ資産を強制的に売却処分しなければいけなくなります。
資産があっても現金が不足して支払いできないなんて事態は、企業でいけば黒字倒産なものです。
終わりに
今の日本では3組に1組が離婚するといいます。
日経平均が4万円台で終わった今日も、この株高で、「離婚したいカップルは揉めているのか?」「それとも夫婦共働きで株式投資もやっていて、順当な資産形成をして、FIREが増えるように離婚件数も増えるのだろうか・・・」など、株価と夫婦の人間模様の相関を思い巡らした午後3時でした。
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