アーリーリタイアをしてからは貯蓄を取り崩す日々ですが、それでも財布の紐は以前よりも緩んでいます。
財布の紐が緩むのは、いわゆる物欲だとか見栄といったものではありません。
以前よりも「贅沢に寛容になった」という意味で、3つの要因があります。
それは、①リタイア後の生活費がはっきりする、②加齢がもたらす「質」志向、③自制心がゆるがない自己信頼、です。
今日はこうした3つの要因が「財布の紐を緩める」という行動につながっていることを綴ります。
リタイア後の生活費がはっきりする
リタイアする前のFIREシュミレーションでは、リタイア後の支出はまだ「想定値」です。
例えば、生活費は現役時代とほぼ同じとしたり、社会保険費や税金関係などは減るとはいえ計算よりも多めに積んでいました。
そうした支出も、リタイアから丸2年の経験による「実績値」をもって更新するなかで、安全係数として積んでいた余剰分(バッファー)を取り外し使えるようになります。
それが財布の紐が緩みだす1つの要因です。
加齢がもたらす「質」志向
また、年齢が上がるにつれお金で安心を買ったり、思い出を買ったりなど、「質」を求めるようになります。
特に感じるのが旅行です。
ホテルを予約するにしても「せっかくの旅行が良い思い出として残るのが良い」と、コスト優先で我慢するより価値優先で増分を評価許容する考え方になってきました。
具体的には、サイトでホテルを選択するときに「どうせ〇〇〇円しか変わらないなら」と、節約できる金額を過小評価し、「その差ならこっちが良い」と選ぶ感じです。
若い時は多少の節約もへっちゃらでやりくりできましたが、だんだんと「安全、安心、思い出」などの動機で「質」を求めるのは自然なことかもしれません。
なお、食については、量が減って質が上がって、コスト相殺する部分があるとはいえ、それでも財布の紐は緩んでいます。
自制心が揺るがない自己信頼
完全リタイア生活に入ると時間もたっぷりあるうえ、仕事もないので自分を自制する場面がそもそも少なくなります。
そんな日々では「お金を使って遊びだすと、お金の自制心を失うのでは」と自分の心に警戒をしていました。
ですが、実際に退職金をもらっても「ご褒美だ!」なんて使いまくらず「金銭感覚」は変わりません。
そもそもリタイア生活で資産評価額が上がっても「儲かった」と使わず、一定のマインドおを保っています。
会社員からリタイア生活へと環境が大きく変わっても自制心は失わないとの自信を持つようになったと言えます。
こうした自制心を失わない自信から、財布の紐を緩めることへの恐怖心も無くなったと思います。
終わりに
こうした①生活支出がはっきりした、②「質」を求める、③お金への自制心、の3つの要因で以前より「財布の紐が緩む」と感じています。
生涯のシュミレーション上で無理がなければ徐々に財布の紐を緩くなる(する)のも自然な気がします。
なにしろ1回きりのせっかくの人生なので「若くて元気なうちにお金を使って価値を得る方が、年老いて動けなくなって使うより、有効に使え、価値を長く持てる」との意識が強くなるのですね。
お金に縛られず良い年齢の重ね方をする起点だったと10年後に思えれば、これは正しい判断なのだとは思います。
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