完全リタイア中の僕ですが、もし神様から「全財産を放棄すれば4月1日から新入社員に戻しても良い」と言われたら、時間を買い戻し、その若さに戻ると思います。
ただ、できれば経験値は今のまま、年齢・体力は22歳、同じ会社(アーリーリタイアする前)のスタートとする前提でお願いするでしょう。
そしていまの時代の4月1日から「骨太最短FIRE」を目指します。
ということで新入社員に戻ったら、これまでの経験値からどうFIRE達成を目指すか、仕事や投資に絡めながら綴りますってみます。
人生で目指すこと
まず目指すのは強固なFIRE基盤です。
どうせこれからの時代、定年は70歳に動かされるでしょうし、22歳から70歳まで働くなんてどう考えても辛すぎます。
これは働くことを否定してるのではありません。
なるべく早い段階で「経済的に働いても、働かなくても良い」というFI(経済的自立)を目指しておきたいだけです。
目標感は45歳までで「骨太FIRE」を目指します。
これは自分の人生での反省でもありますが45歳には「自分で生き方を決めれる」という状態になっておきたいからです。
若さが抱える敵
そんな「骨太FIREが大事」と思うのは若い頃には見えていなかった大事なことを、この出戻り22歳ではしっかり対応したいからです
それは「加齢がもたらす変化」です。
22歳当時は「定年まで働くのが自然なこと」と思っていました。
35歳の時は「定年まで体力気力も続くもの」と思っていました。
でも現実は、50歳も近くなると「仕事だけの人生で良いのか」とか「仕事の将来性も頭打ちだ」なんて先も見えてきます。
振り返れば、
・20代は選んだ道の目先だけをみて汗水かいて仕事して
・30代は仕事の自信だけで人生の時間を愚そかにして
・40代はやればまだ報われるとしがみつくだけになり
・50代でやっぱり人生は自分のものだと気が付く
なんてどんでもない期待違いがあるから、今度は対処したいと思うのです。
周りの新入社員が意識したり話題に出さなくても自分は密かに「骨太最短FIREを目指す」と心に留めるようにします。
FIRE実現の条件
ただ、FIREが目的ではありません。
目いっぱい節約をして最短でFIREするということでもないのです。
そこそこ若い時にしかできない遊びをやりつつ、
・金融資本は手間暇かけずに投資で増やす
・社会で稼いでいける人的資本(スキルや資格)はちゃっかり身に着ける
・人間関係なりコミュニケーション力という社会的資本も培う
という条件をクリアーできる理想的なFIREを思い描きます(実現可否はさておき)。
FIREまでの手順
そんな45歳までのFIRE達成の道のりは一本道ではありません。
ルートを3ステップに分け、ステップ毎の役割と経過目標を持ちます。
お金を貯めることだけを目標とせず、前述の金融資本、人的資本、社会的資本を揃えます。
なぜなら仕事をやりだすと、日々の仕事の忙しさに流され「定年まで人生が流される」と思うからです。
ということで3分割人生を「3段ロケットFIRE」なる方法で進めます。
ただし、
・各ステップの期間ややり方は途中変更有り(あくまで新入社員スタート時の”初期設定値”)
・骨太最短FIREが上位目標であり3分割人生を精緻にこなすことが目的ではない
という前提です。
20代の5年間-1段目
スタートダッシュで初速をつけたいイメージです。
なので入社後は「5年間」を期限に入社した会社で目いっぱい働きます。
その間、研修の機会は活用し、金融資産と人間関係を増やし、自分の生きていく軸(例えばいずれビジネス起業か投資家かなど)を見極めます。
それに付随し社外の人間関係や資格獲得も転職に備えます。
20代後半から30代-2段目
2段目は5年後(27歳)からの5~10年間です。
1段目で狙いを付けた「成長市場」に転職をして、5から10年を1社もしくは2社で仕事の「経験と実績作り」に励みます。
どうせ終身雇用は死語で、世の中は「ポスト」に連動した仕事が増えるとの想定です。
なのでポスト獲得で有利な「実績と経験」を逆算して積上げる感じです。
ハイクラスの求人広告をみれば「〇〇業界で〇〇のポジションで〇〇年の経験のある人」といった人材要件が一般的なので、逆算して「経験や実績」を作り込む感じです。
なお、2段目ロケットの32歳~37歳では、次の3段目での失敗をリカバーできる(食いつないでいける)金融資産を作るのは最低限の目標です。
30代半ばから-3段目
この段階では結婚もしていて自分の人生観も反映した生き方を考えます。
目いっぱいお金を増やす生き方を目指すなら起業と、出口として会社の売却を狙います。
なぜならそれがサラリーマンや普通の投資で得られない資産を手にする方法だからです。
ただ家族の幸せというバランスを重視なら、セミリタイアで投資に生きるとか、専門スキルで独立するかもしれません。
全ては1,2段のロケットで得た「お金を稼ぐ力」を担保しておけば選択肢はいろいろ選べます。
と、ここで上手くいっていれば奇跡ですが、目指すべきはこうした状態です。
投資戦略
前述の3ステップでの主軸は「仕事」です。
仕事は重要な「自己投資」で人生においてお金を生み出す資源の1つです。
また、趣味や仕事以外の好きなことも自分の生きる幅を広げるので、お金を節約せず使うことも意味があります。
そんな自己投資を進めながら淡々と「長期分散」の金融投資をします。
金融投資の基本戦略
金融投資は「手間のかからない、サラリーマンならではの有利な投資」を「長期・積立・分散」で進めます。
具体的には、
・給与の大半を積立投資にまわす(確定拠出年金、個人型IDECO、新NISA等の個人あるいは会社で使えるものは使い倒す)
・選ぶ銘柄はオルカンやS&Pで手間をかけずにクレカで積立投資にする
・月次の給与の余力にそって月3万、5万あるいは10万と増やす
・ボーナスは多少人生を楽しむための趣味、自己投資、人間関係が広がるものに使う
銘柄の選び方
銘柄の選び方は「20年~30年でどこがもっとも成長しそうか?」と自分で考えて山をはって選びます。
全世界が成長するのか、アメリカ主導が続くと信じるか、先進国が伸びしろ大きいのか、新興国ががっと台頭するか、など信じるものに応じて比率を考えます。
途中に社会情勢をみながらアセットを入れ替えるとはいえ、スタートとしては経済成長の展望を自分なりにもって、投資を連動させて銘柄を選び、その値動きから自分の見通しを微調整します。
リスクの取り方
会社の給与が「安全なる債券投資」みたいな収入源なので、金融投資は株式に連動した高リスクも良いと割り切ります。
なので投資資金を引き揚げることもせず、相場が下落しようが持ち続け(逆にドルコスト平均法で買い増しし)、金融商品と自分の人的資本の全体でリスクバランスさせます。
不動産投資も開始
入社3年目の頃、ようやく金融機関でのローン貸付信用力もできるので、自分の居住地として中古マンションを利便性の良い場所に買います。
最低でも5年間は持ち続け、5年後の変化(結婚や乳幼児ができる等)の見込次第で間取りや広さを考えます。
住宅ローン減税の対象物件を前提に35年ローンを組みます。
そのローン金額が賃貸費用より安く済むようにします。
一部資金を10倍狙いの個別銘柄に投資
仕事をして5年もたてば業界や社会の情報がいろいろ手に入り動きが理解できるようになります。
なので、インサイダー取引にならないよう留意しながら10倍になる可能性を秘めた個別銘柄をボーナスの残りを使って投資します。
あくまで積立投資は継続しながら、それとは別投資予算で一発の10倍狙いに投資する形です。
最後は事業投資
最終的には自分でビジネスを興し、事業売却し、「自分で数十倍銘柄を作る」ような投資をするかもしれません。
それはお金が目当てというよりやりたい事業があればやるという感じです。
それが3段目のロケットに該当する部分です。
終わりに
かなり大雑把になりましたし「理想」っぽいステップですが、人生をやり直すなら失敗を踏まえてこんなやり方を志向すると思います。
それでもまた沢山の失敗をし、人生うまくいかなくても、それはそれで良しとします。
ただ「若さ」という武器は今度はしっかり使いたいと思います。
新入社員であればトップ層やら社外の成功者やらグイグイ教えを乞うことも許されますし、そんな元気で威勢の良い若者は可愛く思われるものです。
やはり若いっていいなと思います。
春の日にこんな妄想できる今の状態に感謝しつつ、今春、社会に出る人には「夢を持って羽ばたいて」と願うばかりです。
ランキングも参加してます。ぜひ「いいね」をお願いします。
↓