2024年の第1四半期(1月~3月分)の家計支出を分析しました。
完全リタイアのいまはお金を増やすより「お金を適切に使う」というマインドで臨んでいます。それゆえ支出金額、支出先、内訳等が適正かを見極めることが重要です。
今日はそんな分析結果を綴ります。
生活費の推移
生活費は大きく2つ、①基礎生活費、②ゆとり費、に区分しています。
基礎生活費は「必要なもの」への支出でゆとり費は「欲しいもの」への支出です。
質素に暮らそうと思えば「基礎生活費」でやっていけます。
でもそれでは味気ない日々となるので、「欲しいもの」として「心に潤い持って豊かにいられる」ためのものごとにもお金を使います。
決して見栄での消費やブランド品ではないのです。
そんな「ゆとり費の適性」は模索中です。
2024年第1四半期の比率は
(基礎生活費):(ゆとり費)=46:54
とつまり「ゆとり比率=54%」です。
2023年より4%アップしています。
定義
*基礎生活費:生活を維持するために過不足なく必要な支出
住宅費、食費(スーパー等での買い物)、日用品費、交通費、通信費、水道光熱費、美容服飾医療費、その他(税金等)
*ゆとり費:生活における経済的・精神的な豊かさにつながる支出
娯楽費(外食、遊び、交遊等)、交際費(家族や大切な人への支出)、旅費、自動車費(マイカーにかかる費用)、教育費(資格取得など自分のスキルを高めるためのもの)。
*どう区分するかも個人差があるのかもしれません
適正なゆとり比率とは
今は適正なゆとり比率が54%ですが、いかにあるとベストかは模索中です。
明確に言えることは、
・現役時代は資産形成期なので、ゆとり費をきりつめた「節約と投資」で資産を増やしていた
・完全リタイア後は資産活用期なので、ゆとり費の比重を徐々に上げている
・直近の課題は、お金を有効に使って生活を充実させながらも「資産が横ばい」となる均衡点を模索している(=それが自分にとっての適正ゆとり比率と思われる)
といったところです。
資産横ばいが良いと思うことを綴った最近の記事がこちらです。
2024年からのゆとり費は少し増加させたのが次の通りです。
生活費の推移(2023年→2024年)
2024年から生活費の総額は11%増となっています。
でもその内訳をよく見ると、
・基礎生活費(左側半分の推移)は2023年→2024年で膨らんでいない
→無駄な出費の無い健全な消費は維持中
・ゆとり費は11%増加であるがこれはインフレと「リタイア順応」によるもの、
と考えています。
いずれにしても予算内なので問題はありません。
なお、2023年の生活費の詳細はこちらです。
ゆとり費を増加させた理由
リタイアから2年経過したいまになって「ゆとり費」が増えたのは、リタイア当初の警戒感が解けてリタイア生活に順応したからです。
具体的に「順応」というのは3つの点にブレイクダウンできて、
①リタイア後の生活費がはっきりした、
②加齢がもたらす「質」志向が強くなった、
③支出自制心を確信できた(リタイアという変化を境に金銭感覚が麻痺し浪費の上人生が崩壊する、といったことも絶対にない)、
といったことで、ようやくリタイアから日々が過ぎてこうした形で落ち着いたのです。
それゆえ2024年1月からは財布の紐をさらに緩め支出予算を10%アップさせました。
関連記事はこちらです。
生活費(ゆとり費)の個別状況
生活費におけるゆとり費(合計で支出の54%)の各項目の所感です。
①旅費(27%)
旅行は趣味の中心的なものですし、プチ移住候補地を訪問したりいろいろ探求やら四国霊場88箇所巡り(全制覇プロジェクト)やらで比率が高くなっています。
ただ、ここには旅行先での外食費等も含みますので、実態的には旅費+グルメなどのコストですし、ペースとしては問題ないと考えています。
②娯楽費(10%)
娯楽費はレジャー的な支出です。
内容は外食費等が大半を占めています。
温泉旅行などの休息目的の旅行も娯楽費に含めていますが少な目です(旅行は観光や体験目的が多くそれは”旅費”に区分しているので)。
なお、この娯楽費は日々の生活での「日常のゆとり」を、旅費は「非日常の娯楽」を得るような違いがあります。
③交際費(8%)
交際費は大切な人(家族であったり大事な友人等)のもてなしや親交を深める支出です。恩返しであったり大切な関係を維持発展するための「投資」という感覚です。④自動車費(7%)
自動車を維持する駐車場代や保険費、利用する時のガソリン、高速代等です。
先日、2年目の車検がありましたが、それはここには含めず「イベント費用」で処理します。
なのでここではあくまでも日々かかる維持利用のコストです。
マイカーがなければ頻繁に母親宅を訪問したりお墓参りに連れていけないので、そんな機動力に価値を感じていますし、僕にはそうした機会を作るための「投資」と捉えています。
⑤教育費(2%)
教育費は、直近は語学教室に関連する程度で、昨今、資格取得や検定試験などは受けておらず、それゆえ少な目です。
今後も数パーセントは継続発生するものです。
これもやはり「投資」と感じます。
ゆとり費のまとめ
以上、ゆとり費は、旅行、趣味、交際費、習い事など「セカンドライフを有意義にする投資」というものです。
なお、資産に占める(ゆとり費含む)支出総額について、2023年はこうした推移を把握しています。
終わりに
「心豊かに暮らそう」なんて大雑把に突入したセカンドライフですが、リタイア2年目でようやく数値化して物事を捉えられるようになってきました。
お金の使い方も、浪費とゆとり費は違いますし、ゆとり費は自分や大切な人への「投資」でもあると思います。
投資といっても将来のリターンを狙う投資ではなく「今の時間の充実」を意図している違いはあります。
より良いお金の使い方の模索を引き続きやっていきます。