先日、旅先のホテルに滞在中、4歳児の子供からいい年したリタイア民の僕が改めて「教育」を受けた出来事がありました。
今日はその出来事を綴ります。
ホテルの大浴場での出来事
旅先ではレンタカーを運転することも多く、そんな疲れを癒すために滞在先ホテルは大浴場のあるところを選ぶことも多くあります。
そんな大浴場には、着替えをするエリアに水分を補給できるウオーターサーバーが設置されています。
いろいろなタイプのウオーターサーバーを見かけますが、一般には、サーバーの上に水のタンクが乗っているタイプです。
赤いノズルが熱湯で、青いノズルが水、という2つの蛇口があって、ノズルを押すと熱湯や水が注がれるものです。
これらは赤と青でわかりやすい表示です。
ですが先日のホテルはウオーターサーバーは全自動タイプでした。
「常温」と書かれた左側のボタンと「冷水」と書かれた右側のボタンがあります。
僕は湯上がりにと「常温」と書かれたボタンを押して紙コップに常温水を注ぎ飲みました。
するとある出来事が起こりました。
4歳の子供の行動
僕が水を飲んでいるとテクテクと4歳児の男の子がオーターサーバーのところにやってきました。
少し離れたロッカーのところにはお父さんがいます。
子供は水を飲んでいる僕をみながらウオーターサーバーの隣にある「紙コップが入った筒」のボタンをギュっと押しこんで紙コップが筒から取り出しました。
そして「ちゅめたいお水」と口ずさみながら2つのボタンを見比べ、そして右側(冷水)の下に紙コップを置いてボタンを押すのです。
どこをみても「常温水」と「冷水」と漢字でしか書いていません。
漢字の表記でも理解できる??
でもそんなはずはありません。4歳児が「冷水」ってわかるはずはないからです。
「ファミリーレストランのドリンク飲み放題に慣れていて、適当に押したのだろう!」と思いました。
子供の聞いてみた
ですが子供はたしかに「ちゅめたいお水」と言っていたので思い切って聞いてみました。
「ねえ、どうしてこっちが冷たいお水ってわかったの?」
すると子供が言いました。
「だってここにマークがあるから」
と指をさします。
それは冷水と書いた横に確かに機械のデザインかと思うような「*」(氷の形です)のマークがありました。
ちなみに真水には水がしたたり落ちる形がありました。
そうです。子供は漢字で理解したのではなくて「このマーク」で理解していたのです。
気付いたこと
そんな子供の返答から僕はいかに自分が理解できるもの(文字)ばかりを追いかけものごとを見ているのか・・・と考えさせられました。
さらに漢字の読めない子供から見える世界って十分親切なのだろうか?
日本語の読めない外国人旅行客に街の表記は親切なのだろうか?
漢字や文字が見えてしまうとそれに頼ってしまうし他のモノが見えにくくなるし、それで不自由さの原因になっているかも、なんて思いになりました。
終わりに
リタイアブログを書きながら僕はもやもやすることを明文化(文字化)しています。
きちんと文字にできると「なんとなく言いたいことがしっくり表現できて良い」と思って安心してしまうので、本来の「感じたこと」を疎かにしないようにしようと思います。
さて4歳児のボクちゃん先生には、お風呂場で売ってたアイスでも買ってあげようかと思いましたが、そんな行動は親も「変質者」に気をつけなさいと注意するでしょうし、すると子供は僕にこんな「マーク」を想像するかもしれません。
ということでボクちゃんには感謝の心を持つだけで退散した次第です。
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