もし僕が経済的自立(FI)をした40代後半のタイミングで実際に早期リタイア(RE)をしていたら、一体どんな生活をどんな心境で送っていたか、想像をしてみました。
現実は経済的自立から8年間ほど働いて早期リタイアをしました。
いまのリタイア生活に比べると「より少ないFIRE資産」で「より長いアーリーリタイア生活」を手にできていたことになります。
実際に自分が辿った2014年以降の8年間の個人的、社会的な環境変化をもって想像しました。
資産額は40%ダウンでのスタート
やはり8年早く早期リタイアをしていたら、その時点での金融資産はいま(現実のリタイア時点)の約40%でのスタートになります。
今の生活よりも「節約リタイアの日々」を心がけたと思います。
手元の資産を取り崩しながら年金等の支給開始まで持ちこたえる日々という点は今と一緒です。
収支シュミレーション上はそれでも完全リタイアでやり繰りできる算段でした。
経済的自立(FI)以降の資産変化と生活
その経済的自立のタイミング(2014年)は離婚直後で、子供2人の生活支出(養育費送金という形でしたが)がのしかかっていました。
なので早期リタイアをしていたら、
・そこから5年はまだ支出(養育費)が負担となる日々であった
・一方で、資産のうち外貨保有部分は円安で膨らんでいた(当時は100円/ドル前後)
・また、資産のうち国内株も資産増だった(当時は日経平均が16000円程度)
といった展開と想像します。
リタイア生活模様と心境を想像してみた
こうして支出は多いながら資産評価額が減らさずに済んだとして、それで生活や心境がどうなるかリアルに考えました。
結論は、日々を楽しめたかは疑問です。
具体的に言えば、
・今のようなペースで頻繁に旅行(月1回)、車の所有、習い事など、やりたいこともセーブしていたはず、
・養育費の支払いが終わるまで(実際には50代半ば)かなり支出抑制していたはず、
と想像します。
早期リタイアでやりたいことはどうなっていたか
そんな生活を送りながら、早期リタイアでもともとの「やりたいこと7つ」に取り組んでいたと思います。
早期リタイアだからこそやりたいことでしたが、その結果にも差があるかを考えました。
結論は、2014年からの早い早期リタイアをすれば「量的にはやりたいことはもっとできた」とは思います。
それら項目と、( )には「8年早くリタイアして量的・質的にプラスかどうかを評価しました。
①今しかできない投資(±0)
②健康年齢のうちにしかできないスポーツ(+)
→ただしお金のかかるスポーツは控えていたかもしれない
③体力やハードシップを伴う旅(+)
→今よりは冒険旅行的なものは多くしていたとは思う
④新しい技術や知識の習得(±0)
→さほどコストをかけた習い事はしていないかもしれない
⑤親孝行(+)
⑥友人・お世話になった人への感謝(+)
⑦自分ならではのビジネス(+)
→今のように趣味感覚でビジネスでもしたいというのとは位置付けが違うかもしれない
といった違いだと思います。
この記事はこちらです。
リタイア生活に満足していたか
こうした「やりたいこと7つ」は8年早くリタイアすれば量的にはもっとできましたが質的にはダウングレードしたと思います。
それが正解かと自問すれば「自分には価値が高いとは言えない」と思います。
量的にいろいろできても精神的なゆとりが十分ではない生活だと心地良さを感じにくい、そんな性格というか気質だからかもしれません。
その結果、
・子供の養育が終わっていないリタイア生活は自分の心にブレーキをかけ、
・自分のやりやいことに心底集中できず、
・経済的な安心感に欠けた心境で日々を送る、
となっ、心の平穏は不十分になる気がします。
仕事との巡り合わせ
経済的自立を達成した当時は、運よく仕事も「これこそやりたい」と願っていたことができていたのもリタイア時期が送れる原因でした。
リタイアしてしまうと「この仕事をやらずしてサラリーマン生活を終えると後悔する」と思ったのです。
もし仕事や人間関係が嫌でしょうがなければ、きっと直ちにFIREしたと思います。
仕事の辛さから解放されるプラスが乗っかるなら、リタイア生活で多少の窮屈さがあっても価値ある日々に感じていたと思います。
終わりに
FIREのタイミングは、人それぞれの運やめぐりあわせがあって、それも大きいのかもしれません。
まずもってFIREの判断は資金面だけでもありません。
僕には「子供の養育、会社の仕事、そのうえでの経済的・精神的な安定」という総合的な判断をしたのが少なからず正解だったとは感じます。
一部だけみて判断してたら他の部分が成立しませんし、その結果「心穏やかなるリタイア生活を活動的に楽しむ」なんて心地良い日々にはならなかったと思えるからです。
別に理想像を持ってリタイアタイミングを待っていたわけでもなく、自分にとって大事だと思うことに従ってリタイアしたらそれが理想だったいうだけの経緯でした。
リタイアのタイミングの正解は、お金の過多よりそんな「自分の居心地といった価値に沿った判断か」が大事だと振り返って痛感します。
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