資産が増えも減りもしないメリット

2024-04-15

セミリタイア後の心境 経済的自由・FIRE

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アーリーリタイアをしてから2年はずっと資産額は横ばいに推移しています。

この「横ばいに推移」が実はかなりメリットがあると感じるようになりました。

資産を増やそうと無理にリスクを取らないので心の余裕が生まれるし、その結果、投資時間を割くことも少なくなり自分のための時間をたっぷり持てます。

もし資産が減る一方であったり、ムリに増やそうとしていたら、こんな心地よさにはならないと思います。

今日はそんな資産推移が横ばいを解き明かし、今後の方針を綴りたいと思います。

資産推移が横ばいの構造

金融資産が横ばいで推移する構造を簡単にビジュアル化しました。

資産減少分

リタイア生活では資産を取り崩す日々なので、図の示す「生活の支出」が時間経過で膨らみます。

資産所得などの収入が一切なければ金融資産はピンク色の状態の通り減少します。

資産増加分

ですが収入として「①配当等収入」と「②資産評価額の増分」があって「生活の支出」で凹んだ部分を穴埋めしています。

その結果、下の図の通り、リタイア2年経った時点の資産額がリタイア時点の102%(2024年2月末)と横ばいです。

FIRE4%ルールとの違い

4%ルールはリタイア後の生活費をインデックス投資の取り崩しや高配当株等の配当金などの資産所得で賄う方法です。

僕の場合は生活費を資産所得で賄いきれず(実際、生活費がやや膨れ上がっているので)直近は預金を取り崩していますが、リタイア以降の株高や円安といった恩恵でリタイア時資産(=リタイア元本)が増加して資産の目減りを補なっています。

インデックスの分配金という「キャッシュフロー」で生活するほうがシンプルかもしれません。

なぜなら僕は社債や株式、不動産などを個別に所有し全体で資産クラスをバランス運用させる手間もかかってます。

ただ、自分で元本保証の割合をコントロールして運用バランスを調整し、その適性を得たら放置している方が精神的に気楽という感覚ではあります。

ちにみに以前、資産クラスごとの利回りは分析済みです(下図)。

高リスク資産以外は「70%が元本保証」です。

その結果「利息、配当金」の利回りは2%程度になり(これが4%ルールに該当する部分)、現預金は目減りするのを資産全体の利回り4.9%で、結果、横ばいです。

つまりキャッシュフローとキャピタルゲインで4.9%利回りが、僕の支出バランスを取れる「横ばいの分岐点」です。

利回りの分析記事:【リタイア民の挑戦】会社員の賃金上昇率に対抗した

ここで、「本当に、利息や配当金のキャッシュフローでリタイア生活費をカバーするやり方にしなくて良いのか?」といった疑問が出ます。

少し運用方針を振り返ります。

資産運用の方針

僕の資産運用の基本方針は資産運用の安全性優先(=心の平穏維持)です。

つまり実行上は、

・株式比率等の高リスク資産を少なくし、

・元本保証70%越えという安全商品を持ち、

・分配金は再投資中心で投資効率をあげ、

・配当金に該当するのは当面は不動産収入・配当・利息で、

・将来、これに個人・公的年金等が加わり±ゼロになる、

といった形を進めてます。

こうなるまでに試行錯誤の経緯がありました。

これまでの振り返り

振り返ると2つのアクション(課題)の間であがきました。

①お金を増やすvs時間を増やす

リタイア直後は「お金を増やす」と意気込んでリスク資産を増やす投資をしたり、そんな投資にリタイア時間を使い過ぎました。

リタイアしたのは投資家になるわけでもお金を増やすためでもありません。

そして投資を断捨離し、手離れの良い資産運用だけに切り替えました

②人生はお金を使い切るvs余っても良い

その後、DieWithZeroを意識し、いかに資産を使い切るかに挑みました。

世間では「お金を使い切らない人生はコスパが悪い」とか「お金を残すと働いてきた努力や時間が無駄になる」と言われます。

ですがそんな「使い切りが理想」という結論には至りませんでした。

残れば残ったで次世代に継げば良いと思うようになったのです。

こうして、リタイア後は、

・自分の時間を作る工夫をし、

・やりたいことをやり、

・無理にお金を使い切る不自然な生き方もせず、

・自然体で過ごす、

というなかで資産が横ばい状態が「しっくり」だと感じたのです。

資産横ばいのメリット総括

以上から「資産横ばい」のメリットを総括すると、

・やりたいことをやるリタイア生活を送りながら、

・資産を無理に増やすリスクを取らずに心の平穏を確保し、

・投資時間を割かずに自分の時間を確保し、

・結果として「心の余裕x自分の時間」を得て

・そこから「心地よさ」を自然体で享受する、

と総括できます。

自然体でやりたいことをやって資産の4.9%の利回りで横ばいにさせるという「豊かな生活の利回り=4.9%」なるものです。

こうして「リスク面x資産運用稼働面x時間面x生活QOL面」のバランスを今後のライフスタイルで定着させようと思っています。

終わりに

こんな形でこれから迎える60代の人生、どうするか少し先が見えてきた気がします。

資産はある程度横ばいが理想で、出口が近くなるごとに減少させるのが良いと思います。

人生がいつ終わるかはわかりませんが、わからないなりに守って行きたいことがあり、それは「いかに生きるかを自分で“自由”に決めること」です。

それをもたらすのがやっぱりFIREです。

その「自由」という裏の「人生の選択肢」を維持するため”資産が横ばい”が良いのだと思うのです。

60代以降の理想は「資産横ばいで自由で上等!」と言い放てる日々を送れていることです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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