円安も行き過ぎ感のあるこの頃、支出方法を変えて貯蓄額を増やすように調整しています。
その方法は「海外発行のVISAカード」を使った支出コントロールです。
資産の半分がドルを含む外貨なので円安進行で資産評価額が増えます。
そのタイミングに日本国内の支払においてドルなどの外国通貨で決済をして利益確定をするようなイメージです
先週の金曜日は1ドル153円だったので、海外発行のVISAカードを使ってドル口座から即時決済をしました。
今日はその具体的ケースで決済レートも追ってお得度を確認したので綴りたいと思います。
VISAタッチで支払うだけの使い方
これは普通にクレジットカードやデビットカードを使っての支払い方法です。
店頭での買い物でカード決済端末に「ピィ」とカードを認証させるだけで良いのです。
ただ違いはVISAカードそのものが海外発行のものだということです。
店舗は日本円で普通に請求しますが、実際の処理は、VISAが僕の海外銀行口座のドル建て預金からドル建てで引落して決済します。
VISAに限らずMasterCardでもAmexでもその他国際ブランドならできることです。
先日の車検代10万円の支払例
具体的に説明します。
先週、車の車検整備が終わって引き取るときに、その一部金額を海外発行のVISAカードで支払いました。
・決済日:2024年4月13日
・日本円請求額:10万円→店舗からのカード決済レシート(なんら普通と変わらない)
・外貨請求額:654.71ドル(152.74円/ドルの為替決済)→画像の通り引落口座は海外の金融機関
・調整料:19.64ドル(請求額の3%)*銀行オンライン明細には調整料はまだ未表示
・実質総額:674.35ドル
・結果:148.29円/ドルでの支払相当額
*同日の新生SBI銀行の為替レート(仲値):153.19円/ドル
上記の通り、VISAカードによる10万円の外貨請求額は654.71ドルです。
これはVISAサイトでこうして確認できるので、異常な為替レートで請求をうけることなくしっかりコントロールできます。
アメリカ国内の金融機関のオンライン明細で654.71ドルと現れます。
VISAのデビットカードなのでリアルタイムに普通預金の口座(CheckingAccount)から引かれます。
*なお当金融機関はアメリカの外での利用で課す3%チャージ(調整料:19.64ドル)は明細に出てませんが、明日以降、同じ日付で明細が1つできるはずです。
外貨払いVISAを使う狙い2つ
こうした外国発行のVISAカードを使う狙いは2つあります。
①円安進行時の代替決済(ドル払い)で支出を減らす
為替相場は日々変動するのである一定以上の為替レート(150円/ドルより円安時)の買い物はこの方法で支払うことが多いです。
その狙いは円預金口座からの支出節約です。
将来ドル円相場が100円/ドルになればドル資産は3分2に減ります。
為替の先行きは読めないので150円/ドルの相場は「十分に円安」との前提でドルが高いうちに円払いで決済(ある意味利確)します。
なお2024年は総額1万ドルをドル決済の枠として運用しています。
国際分散は継続しておきたいので、外貨建て資産の高い金利で得られた利益だけを使い、外貨元本は減らさず、円も使わず、生活費に充てる方法です。
②日本の金融機関で円転するより節税メリット大
日本の金融機関でドルを円に交換(円転)し円で支出しても同じ結果ではあります。
今回、148.29円/ドルで決済しましたが、仮に僕が使うSBI新生銀行に円転するとドルは153.19円の価値です。
そのやり方の方が「みかけはお得」です。
ですがドルを円に交換するときはに取得した「為替益」は雑所得としての課税がされるので、それが重荷になります(利息とは別)。
為替益=(円転時の為替レート)-(ドル取得時の為替レート)
になりその額に対して税負担が20%だったりそれ以上(*)だったりします。
*雑所得なので所得額に応じて違ってきます。
例えば僕が1ドルを100円で取得して150円で円転したとすれば、
150円/ドル-100円/ドル=50円/ドル=為替益
50円x20%=10円(*1ドル当たり税負担額)
です。
銀行で為替交換をして税負担をしたら153円-10円(税金分、確定申告での支払い)で、143円/ドルの実行レートとなるので、このVISAカードでの決済した148.29円/ドルは得になります。
消費効率の良い決済手段のバリエーション
以上がドル建て預金を使った消費効率の高い決済手段でした。
これと同じ仕組みを「ポンド」も使っており、今後は「バーツ(タイ)」の設定をしていく予定です。
そうすることで円に対して相対的に最も強い通貨を選択し決済することで、より資産を効率的に消費決済ができるようになるからです。
なお、こうした方法は違法でもなんでもなく、楽天市場のサイトでも海外発行のVISAカード等を登録してオンライン決済もできます。
これは「日本国内x円払いx外貨利用」という日本国内で外国通貨の決済手段にする方法でした。
同様に「海外x現地通貨払いx外貨利用(国内金融機関で決済)」ということもやってます。
それは海外プチ移住や旅行時に、仮に円安であると、日本発行のクレジットカードを使うと不利な為替レートに更にカード会社の為替レートがのって円建て払いの負担が大きくなります。
これを避ける方法です。
国内金融機関で予めドル、ポンド等の口座を運用し、海外での支出はその金融機関発行のVISAデビットカードを使って決済しドルやポンド等の現地通貨をダイレクトに支払うというものです。
これもいずれ紹介したいと思います。
終わりに
以上、行き過ぎた円安の時の資産形成として、海外発行のVISAカード等を使って強い通貨で決済する方法でした。
為替変動は定期的に波がきます。今は外貨で国内消費をカバーするタイミングと捉えています。
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