一般に「余剰資金が増えればそれに応じて支出を増やすのが自然」と考える人が多い気がします。
ですがFIREを達成されている方のブログを拝見していても「お金が増えても節約を続ける人」が多いようです。
その節約の理由は、FIRE生活を継続するとか、資産を減らしたくない、ということもあるかもしれませんが、根本的なところでは「投資経験によって節約習慣が定着した」というのが大きいと思っています。
ちなみに僕も「お金が増えても節約を続ける派」です。
今日は「投資経験が節約心を生み出す」という点を綴ります。
なお、節約はケチとは違います。
投資をするとなぜ節約心を持つか
FIREをしている人の大半は投資を経験しています。
そんな投資は節約習慣と密接に関係します。
タネ銭を増やす
積立投資なり個別投資でも必要となるのは「タネ銭」です。
タネ銭を作ることが投資リターンを増やすことにつながるので、やはり投資を始めると、自然に「タネ銭作り」に積極的になります。
収入を上げるより節約のほうが手軽にタネ銭を作る方法なので、やはり節約に敏感になるわけです。
節約は自分でコントロールできる
投資を始めると投資資産が時価評価評でアップダウンします。
それこそ1日で何十万あるいは百万単位で増減する人もいるかと思います。
そんな投資資産は利確をしない限り「見かけの利益」でしかなく、本当に手に入るかは最後までわかりません。
その意味では投資中の資産は「コントロールが不可能なもの」です。
投資運用する資産が増えるほど、それだけコントロールが不可能な資産割合が増えるのです。
すると心理的なバランスを求め、コントロールできる節約をしてお金を確保する気もします。
*僕の場合は、含み益の増減に対して節約は微々たる額ではありますが、自分でコントロールできている節約の心地よさで取り組む意味があると感じています。
節約は習慣化する
そんな投資を通じた節約行動が定着し「習慣」となります。
すると今度はそんな習慣を取り除くことが難しくなります。
節約習慣というのは「お金を使わないケチな習慣」というものでもありません。
人それぞれの理由で節約習慣が生まれて定着する(*)のでしょうけど、僕の場合は「無駄のない適性な使いかたをする」のがストレスのない節約習慣として定着しました。
*人によって「お金を大切にしたい」とか「節約そのものがチャレンジだ」といった動機や感情がそれぞれあって節約が習慣化すると思います。
節約行動かケチな行為かの違い
なお、節約とケチは違うと思っています。
例えば僕の例でいけば、旅先でレンタカーを借りたときに、高速道路を使って目的地に移動する場合と、一般道を使って移動する場合があります。
世の中には「一般道を使うのはケチだ」と思う人もいるでしょう。
僕は、早く目的地に着きたかったり移動で疲れていたりすれば高速道路で移動をしますし、途中の風景を楽しむ時間も興味もあれば一般道が合理的と、思っています。
こうした自分なりの考えで節約が習慣化している人は、たとえお金が増えたからといっても「非合理的にお金を使う」のはストレスでしかなく、結果、節約習慣は捨てられないのだと思います。
終わりに
以上、自分なりの基準をもって節約する習慣は良いことですが、それでも節約が行きすぎて健康を害したり人に迷惑をかけたりをするのは問題です。
やはり健全な範囲で自分にストレスのない合理的なお金の使い方をするのが大事で、それはなんら「ケチ」でもありません。
なんでもかんでも「お金を使わない行動はケチだ」と決めつける、ちょっと息苦しい世の中の風潮が、最近はとても気になります。
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