50代リタイア民である僕の新NISA3大活用

2024-04-10

資産形成・資産運用 投資

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50代リタイア民の僕にとって「新NISA」は大きな価値があります。

それは単に新NISAで得をするという部分最適ではなく、資産運用全体から新NISAのメリットを活用し全体最適を得ることでの価値が大きいからです。

結論としては新NISAを、①高リスク運用、②国際分散の受け皿、③遺産相続での受け皿、として活用しています。

今日はこの考えに至った経緯と新NISAの持つ役割(僕にとっての資産運用上のメリット)を綴りたいと思います。

新NISAの活用全体像

新NISAのメリットは、旧NISAと共通する「非課税」という点のみならず、僕にとっては以下4点があります。

・非課税

・保有期間が無期限

・大きな枠(1800万円)

・枠の再利用可能(途中売買をしても空いた枠を投資に使える)

これら旧NISAにはなかった新たな新NISAのメリットを、資産全体の投資運用の枠組みに取り入れてメリットを発揮させるため、大きく2つの検討ステップで進めました。

それは、

①新NISAの出口戦略を決めて、

②出口に向けた活用方法(資産運用のなかでの新NISAの役割)を定める、

といったアプローチです。

具体的に記載します。

新NISAの出口戦略の決め方

僕の資産は、①不動産、②株式・投資信託、③債券、④年金系、があります。

そんな資産のなかでの「新NISAの位置づけ」を明確にします。

新NISAは簡単にいえば「非課税・無期限・相続有利」です。

・非課税=他の資産で出口税金が多いものの代替に良い

・無期限=長期運用に向く

・相続にて有利=生涯で資産を使い切らず残っても相続でも資産継承で有利

という点が僕にはメリットがもたらす価値になります。

これを踏まえると、資産全体の切り崩し順位がこうなります。

④年金系>③債券>①不動産>②新NISA

結果、新NISAの出口戦略としては、「ずっと保有して税制優位に資産形成させながら、例え使わずに相続として残しても被相続人にメリットがあるように仕立てておく」ということになります。

資産運用の観点で新NISAの役割を定義する

この資産運用の出口戦略から、新NISAは長期にその満額を運用するという大前提をもって、具体的には3つの役割を定めました。

それは、①高リスク運用、②国際分散の受け皿、③遺産相続での受け皿です。

それぞれみてみます。

①高リスク運用

いま、保有資産は安全性の高いものばかりです(全体の70%以上が元本保証)。

それゆえ新NISAは、リスクの高い運用で全体のリスクバランスを取ることにしました。

高いリスクでよりリターンが多くても、それは新NISAでの非課税メリットで利益を享受できる点が魅力です。

②国際分散の受け皿

僕は資産の半分を外貨建てで運用しています。

それは円建だけの運用よりも国際分散で資産防衛になり、また外貨のまま国内外の金融機関で運用すれば利益を得やすく、また円安時に円転する時間軸をコントロールできるからです。

ちなみに今は、外貨建て(ドルやポンド)で定期預金、社債、ドル建て年金等で安全運用中です。

満期時は外貨のまま資産が増えて戻ってきますが、問題は最終的に外貨を円転すると決済が面倒だったり税務的に負担が大きい(貯金状態で円転させると為替益部分はビットコイン等と同じ雑所得扱い)です。

そろそろ人生の出口としての資産運用も意識するなか、外貨のデメリットをどう対処するかが悩みでしたが、仮に、新NISAにて国内証券会社経由で外国株の投資信託を買って(例えばS&P500等)運用すれば、それは外貨建て資産に変わる国際分散であり、また国内証券会社での売却という処分が楽で非課税になります。

こうした「新NISAを外貨建て資産の受け皿」として国際分散を維持し決済利便性と経済性を高めるという使い方です。

*外貨でもって直接新NISAに投資できないので、ここはまた別の工夫(秘策)をしています。これはまた機会があれば記事にします。

③遺産相続での節税

そして新NISAは遺産相続で節税となる点も魅力です。

簡単にいえば、特定口座(NISAではない)にて株式等を得たものを相続する際は、「故人がもともと株式を買い付けをした価格が取得原価」です。

よって死亡時は株式を被相続人に譲渡しても、その被相続人のかかる税負担は(売却額ー取得原価)に対する税金で、被相続人の取得原価は故人の取得原価を引き継ぐゆえ、死亡時に株価の評価額が上がっているとその分の税金が損となります。

それがNISAの場合は、故人が死亡した時点の時価をもって、被相続人の取得原価になるので、その差額(故人の死亡時の時価-故人の株式取得時点の取得原価」に対する課税分が節税になります。

ちょっと詳細は省きますが(別の記事にもいずれしますが)、要は、相続において、被相続人にNISAの税務上のメリットを引き継げます(ただし、新NISAの銘柄そのものを被相続人の新NISAとして相続するものではないので要注意)。

以上の3点が、僕にとっての新NISAの活用メリットで、資産運用に組み込んだアプローチです。

終わりに

こうして、新NISAのメリットである

・非課税

・保有期間が無期限

・大きな枠(1800万円)

・枠の再利用可能(途中売買をしても空いた枠を投資に使える)

を自分の資産運用に落とし込んで全体最適を図ったわけですが、やはり枠の大きさ(1800万円)は旧NISAに比べて大きな魅力です。

新NISAで「どんな銘柄をかってどう利益を上げるか」といった記事も多く、なにかと部分最適を追求しがちですが、今回あえて、全体最適視点での活用について綴ってみました。

新NISAは工夫次第で人それぞれの価値があるし、そこに気が付いてメリットを得よう、というのが僕の結論です。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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