50代FIREにあって30代FIREにない3つもの

2024-06-05

経済的自由・FIRE

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50代と30代ではFIREの意味が大きく違う気がします。

その感覚を明確にするため「50代FIREにあって30代FIREにないもの」を自分を振り返りながら考えてみました。

すると30代と50代という20年程度の開きは、人生100年時代からみれば「僅かな誤差」ですが、「FIREの意味」としては大きな違いになると理解できました。

それは人生ステージからくる「視界の違い」でもあります。

今日は僕自身の経験(30代と50代)から「50代FIREにはあって30代FIREにはない」という切り口で3つのものごとを取り上げて、その違いを綴りたいと思います。

50代FIREにしかない3つのもの

50代FIREにあって30代FIREには無い3つのものとは、

①既に仕事(キャリア)のピークは過ぎている

②「仕事で生きる」という人生やそんな価値観に疑問を持つ

③セカンドライフの資源が最大になっている

です。

これは僕個人の経験でありながら、社会一般には50代になってミッドライフクライシスなるものを迎えると、こうした感覚を持つ人がかなり多くなるのだと思います。

それぞれみていきます。

既に仕事(キャリア)のピークは過ぎている

会社という組織のなかでは40代の半ば~後半ともなれば、会社での立場や将来もほぼ決着がつきますし、自分自身の新たなスキルや成長だって鈍化します。

30代の「先が見えない」という上り坂を我武者羅に歩むのとは違って、自分の持っているスキルやポテンシャルのなかでどういった下山ルートを通るかを模索するような、そんな時期にさしかかります。

もちろん仕事(キャリア)のピークを何歳で過ぎるかは、「何を仕事に求めるか」で個人差もあれば、業種や会社で必要とされる「能力(や体力)」で差があります。

とはいえおおかた50代を迎えればピーク越えしているのがほとんどで、そこから増々イケイケに上り続けることは稀なケースだと思います。

組織というピラミッドの構成から淘汰があるのが当たり前ですからね。

30代ではそこまで会社員人生の最終ゴールの決着が決まるというほどでもなく、時間的にも機会的のも、何かのジャンルを極めたり転職なりで可能性を探る方法もまだあります。

50代はそんな時間も機会も限られたピーク越えだということです。

でも悪いことではありません。

なぜならこの年齢でFIREしても、もはや仕事への未練や後ろめたさもなく肯定的に捉えれば「やりきった」という状態と感じます。

「仕事で生きる」という人生や価値観に疑問を持つ

50代ともなると、仕事人生で終わりたくないという反骨的な意味合いと、家庭や育児から解放されてようやく自分の時間を好きなことに使えるという建設的な意味合いのミックス感情が生まれました。

30代半ばすぎから40代にかけては社会や会社の現実に遭遇したり、自分自身の壁にもぶち当たったりを1つ1つ積み重ね「人生、これでいいのか?」という未消化案件が少しずつ増えます。

もちろん経済的には仕事を続けなければいけませんし、体力的にも「考えながら走り続ける」ができるのが40代です。

なので50代が近くになるにつれ体力的な息切れに加えて、経済的な豊かさ(FIRE的選択肢)も増えて、なおさら未消化案件が気になります。

「会社人生の出口までこのまま働き続ける人生で良いのか」と、仕事の意味や自分の価値観を照らし合わせてよりリアルに考えます。

30代の頃のような「人生は無限に広がる」なんて感覚はなく「人生の残り時間」も目にはいってきます。

同時に30代~40代、家庭や子供の手前、好き勝手にやりたい気持ちを抑えてきたことも、50代を前に義務も完了して解放感が生まれます。

でもそこで50代に入りどうするかを考えると悩むものです。

仕事も全否定するほど悪くはなく、たとえ自己成長や刺激は少なくなっても、出世競争や野望に囚われずに気楽に仕事に向き合えばそれはそれでラクで楽しい面もあります(この点は僕は恵まれていたかもしれませんが)。

何かしたいと思うが、かといってそれをしなくても困らない・・という中途半端なミッドライフクライシスが50代を前に訪れるのだと思います。

これは30代の自分にはないものでした。

セカンドライフの資源が最大になっている

そんなミッドライフクライシスを持ちながら、いよいよ子供も成長して自分の背負う責任も減ってくるなかで、50代はまだ体力残高もありながら、セカンドライフを思うように過ごす活動資金も、30代よりも当然、その資産残高として大きくなっています。

人生100年時代というなかでの健康年齢もせいぜい70歳とちょっと考えると、お金や惰性なる生き方より、ますます時間を大切にした生き方をしたいと思うようになります。

そんな「セカンドライフの資源」として体力や経済力も持ち合わせる50代は、新しい価値観をもってセカンドライフをやり直してみたいという気がしてくるのです。

終わりに-50代の視界とは

こうした3つのものごと(①仕事(キャリア)のピーク越え、②仕事中心の生き方と価値観の再考、③セカンドライフの資源保有)は、50代ならではのミッドライフクライシスを反映したもので、30代FIREの視点にはない、独自の価値(*)をFIREに見出すようになりました。

*当然、生活環境(独身か既婚か)や仕事の状況など個人差があるなかで、これは僕からの視点でしかありません。

若くしてFIREをしたい方にはピンとこない感覚かもしれませんが、30代、40代とくぐり抜けて50代を迎えた時に「人生の区切り」としてFIREに価値を感じました。

以上、この感覚を言語化してお伝えしたかった次第ですが何かのお役に立てると幸いです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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