完全リタイアの今は多くの時間を「学び直し」に費やしています。
そんな学び直しは、完全リタイアだからこその選択をしています。
僕の場合は片道切符の完全リタイアなので、つまりは二度とサラリーマンをしないとなると、仕事に関わる知識やスキルの学び直しをする必要はまるでありません。
なので学び直しは自分のやりたいことに直結しています。
今日はそんな「アーリーリタイアをしているからこその学び直し」について綴ります。
就業有無での学び直しの違い
サラリーマンの時とリタイア後では学び直しに対する必要性の感じ方が異なります。
サラリーマンの頃の学び直し
サラリーマンの頃は仕事を中心に考え、自分として不足するスキルや身に着けると役立つ資格などが学び直しの対象でした。
その意図は、
・仕事に直結する資格やスキルを取って専門性の深みをつける、
・仕事に直結しなくても仕事の幅を広げることができうる周辺知識やスキル習得する、
といった、結局は仕事に有利になるような深さや広さを広げるだけです。
例えば、語学、異文化、経営、法律、財務、会計、などや、学位や資格としてMBAやビジネス・IT関連の資格などです。
こうした「仕事中心」に学ぶべき内容を決めていたことは、サラリーマンの頃は「当たり前」とは思っていましたが、リタイアした今はかなり偏った考え方だったと思うようになりました。
リタイア後の学び直し
ということで、アーリーリタイア後の学び直しはサラリーマンの頃のような「仕事」に関わるものを一切排除しています。
具体的には、
・自分の興味のあるジャンルで勉強し直したいと思うもの、
・セカンドライフを豊かにするうえで役立ちそうなもの、
といった基準です。
完全に自分が「今やりたいこと」に直結しています。
もしいま「今後、仕事に戻るかもしれない」なんて可能性が少しでもあるとしたら、きっと「再就職に役立つ資格やスキルを取ろう」と判断も引きずられていたはずです。
もう少し若い方のセミリタイアだと、どうしても「いざのため」といった判断もするかもしれまえんが、50代の完全リタイアでは100%自分の興味だけでの選択となっています。
完全リタイア後の資格取得やスキル
完全リタイアをしてから過去2年間、取り組んできた資格やスキル獲得について、思い出しながらリストアップしてみます。
①カメラ教室
旅先での風景などをもっと上手に撮りたくてカメラ教室に1年程通いました。ただ、一眼レフでの星景写真などを撮ろうといった興味からiPhoneでも十分だと思うようになりました。
②料理教室
魚のさばき方など好きな食材を使った料理教室にランダムに参加していました。日々の生活で料理を楽しむ時間や余裕がある分、このスキルをつけることのメリットは感じています。
③天文宇宙検定
子供の頃に星やら天文学が好きだったので、当時は本ばかりを読み漁りましたが、少しまとまった最新の知識をつけようと検定試験を受けてみました。
④夜景観光士
夜景などの景観が好きではあったのですが、それをテーマにした検定があるとのことでトライしてみました。
⑤JALダイアモンド会員維持のマイル修行
学び直しというより、これは「資格獲得」というものです。旅行頻度が高いので、航空系とホテル系での中核となる上級会員の資格を持つことでより楽しく旅行できるためです。
⑥船舶一級
クルーザー操縦などができる資格ですが友人の船で魚釣りに行くときにサポートできるので(自分ではとても所有できませんが)取りました。案外、各地でボートレンタルもあるので、旅行先で操縦したりもできれば海の遊びも広がります。
⑦語学教室
1年程通っています。
以上が資格、認定、あるいはきちんとした講義を受けたりしたものです。
なお、趣味として新たに始めたものごとは学び直しとは違うので割愛します。
完全リタイアならではの学び直しの質と量
こうして学び直しの項目を並べてみると、かなり思い付きながら、それなりに時間と労力をつかっていると思います。
なのでサラリーマンの頃に「働きながら片手間にやる」といったレベルではカバーできない「質と量」だと言えます。
つまり、質としては、サラリーマンの頃のような「仕事中心」なるジャンルに偏っていない(自分の好きなことにフォーカスしている)ので「質」として学び直しもものすごく上質な時間に感じます。
また、量としても、サラリーマンの頃の仕事時間の多くを学び直しや探求に使えるので、仕事をしながらの学びとは違って興味のあることをかなり一気にカバーすることができます。
終わりに
以上が、やはり完全リタイアならではの「仕事にとらわれない、いま自分がやりたいことに基づく学び直し」というものです。
ちなみに今はまた方向性が変わってきて、若干、投資であったり、経済や国際情勢などのキャッチアップなどの講座なりを受けたりしています。
これも「お金を増やそう」といった動機ではなくて、興味や探求の観点で世の中の動きに触れていたいだけの理由です。
そう考えると、完全リタイアでの学び直しの最大の利点は「好きなジャンルに自由に手を出せる」ということであり、その究極の意味は、学び直しをする内容で自分がどのような方向に進んでいるかの「羅針盤」になるというものです。
サラリーマンの頃の学び直しは「仕事」という呪縛で羅針盤も機能していなかった、というわけです。怖い怖い・・。
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