片道切符でアーリーリタイアをしたので経済的に「資産所得と年金」に依存しています。
資産所得はいまの資産額を運用し得られるものなので、その「資産額」から収入見通しは立ちます。
ですが「公的年金等」は生きている限り得られる収入ながら資産額としては出てこない「別もの」です。
そこでリタイア生活で得られる「収入基準」で資産額を換算したらどうなりか実施しました。
結論としては年金を資産額に換算するとかなりの比率(24%)と大きく、ついては「年金を過小評価してきた」とわかりました。
今日はリタイア後に得られる収入基準でストック換算(資産額換算)した全体資産額と構成を綴ります。
年金を過小評価していた
現役時代、年金はよくわからないものでした。
薄っぺらい「ねんきん定期便」に書かれた「見込額」には「60歳まで収入が続いた前提」とあやふやな算定が掲載されていました。
そんな年金の印象は、
①アーリーリタイアしたら年金は減る
②年金は破綻せずとも構造問題があるので当てにはならない(と過小に評価していた)、
③年金より自分でコントロール可能な「金融資産」が安心、
というものでした。
なので最終的にはリタイア前に年金窓口で早期退職した場合の受取額をシュミレーションしてもらいました。
その受取額をもとにシュミレーションをしました。
リタイア後の資産構成
シュミレーションは以下の前提の通りです。
(前提)
・資産額は金融資産のみ(不動産は含めない)
・年金収入額は「4%相当で運用できたもの」とみなした場合の原資として逆算
例:200万円の年金なら200/0.04=5000万円
*5000万円を4%で運用して年200万
(結論)
すると僕が実質的に得られる収入(フロー)を資産(ストック)換算すると、金融資産からの資産所得が58%で年金等からの所得が42%(うち公的年金は24%)となります。
予想より年金は資産換算すると大きいと思いました。
資産区分の持つ安定性と安全性
もともとFIREシュミレーションは収入と支出で試算します。
その目的は
(年間生活費)≦(a. 年金収入/年)+(b. 資産所得益/年)
という生活費を全ての資産所得(年金含む)で支えることを目指すわけです。
資産所得(b)は自分の保有する資産額に運用率をかけて見積もりますしこれは資産運用の成績によって変わります。
ですが年金(a)は基本的には一定額が払われることが確定していて資産額には表れません。
この資産構成は、サラリーマンを長く勤めたり給与が高ければ公的年金部分は膨らみますし、より給与収入が多くて節約できて貯蓄に回したり投資をして増やせば金融資産は完全リタイア時点まで膨らみます。
従って比率(58:42)は個人差があるわけですがこうした2つの資産区分となることは万人にとって共通です。
そして、個人的には、その資産のうち「年金のほうが安定性や安全性が高い」とは思います。
もちろん年金受給額が70歳開始となることもありえますし少子化で材料は明るくはありません。
とはいえ国としては国民生活の影響をミニマムにするため年齢に応じた「移行措置」を取るなど配慮はするはずです。
年金が減ったり遅れたりなどの影響は国民の反発を誘発しますからね。
終わりに-将来に向けた対策
以上、年金の資産価値を明確にするためにストックベースで試算しました。
資産構成から公的年金の量的価値は24%相当で、国として担いでいる年金は政府としても問題を起こさせないようスムースランディングするような配慮をするので、金融資産に比べると安全性も高いとは思います。
僕の金融資産は58%で、それは完全に市況のリスクに晒されるわけです。
これはこれでどう防衛していくかが大事だと思っています。
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