季節の変わり目での「衣替え」のつもりがもう一歩踏み込み不要なものを処分する「断捨離」に走っています。
リタイアから2年間で1度も着ていない服を中心に処分をしようと袋につめながらも、また取り出したりと優柔不断さがでてしまっています。
なんだかんだ1か月もウジウジと捨てずにいるわけです。
今日はその心境と解決策となった出来事を綴ります。
捨てられない心境
モノを捨てる時に邪魔をするのが2つあってそれは「経済性と感情性」です。
経済性とは「高い値段だから捨てられない」、感情性は「思い入れがあって捨てられない」というものです。
ただ僕のプライベートの服は高価なハイブランド品はありません。
なので高い値段で捨てられないというよりも、後者の「思い入れがあって捨てられない」という理由です。
そんな感情移入するのは、多少、ファッションが趣味であり、コーディネートとして素材感や色合い、何をポイントにするかなども考慮して揃えていくので「愛着」がわいてしまっているからです。
それでも捨てないといけないので愛着を断ち切るための「理由」を求めました。
捨てるというより活かす
僕がやったのは「捨てるのではなく活かす」という方法です。
ゴミとして処分するとどうもお金がもったいないというより資源としてロスしてる感があって、何かの役に立てる処分方法がないかと考えました。
もちろんハイブランドでもない古着なんてリセールの価値もないので、僕が考えるのは東京都の方で取り組んでいる「古着回収」というシステムです。
それは古着を無料で回収し貧しい国に輸送し現地で役立ててもらうという施策です。
自分が使ったものが誰かの役に立つという資源活用の理由があれば気持ち的にもスッキリするので、大きなポリ袋に古着を入れて準備をしています。
なんと1000円で売れる
そんな古着をどこに持ち込むか行政のサイトを確認するべくネットで検索をしていたら、なんと「古着1袋1000円で買取ります」という広告がポップアップしました。
クリックしてみるとそこには「東京23区と周辺限定。汚れていても破れていてもお洋服を買い取ります。スタッフが自宅に取りに伺います。」というものです。
二束三文にしかならない古着を出張コスト(人件費+移動費)までかけて引き取るのは裏があると思い、その会社の利用者についての口コミを調べました。
するとやはり次のような事情があるようです。
・古着はたしかに1000円で買い取る
*業者によっては「引き取れない」どころか「出張費がかかった」とごねられ出張費を請求されたケースもあり
・自宅での引き渡しと個人情報の記載が必須
*氏名、住所、年齢、職業などの個人情報は渡さないといけません
・訪問する業者は自宅に着くなり「不要になった貴金属がないか」と執拗に聞いてくるそうで、結果として古着だけしかないとわかるとあからさまに残念そう(不機嫌そうな態度?)を取ることもある
というものです。
つまり古着をネタに自宅に押しかけ貴金属を二足三文で買いとるのが目当てということでしょう。
そりゃ今の金や銀の価格は歴史的にも最高値域にあって(ドル円レートに連動するので円ベースでの買取相場はとにかく高い)、太陽光システムに使われる銀も大量に盗難に合うような時代です。
業者の立場からすると、いちいちテレアポ要員を抱えて無作為に電話をかけてアポを取るコスト(1訪問案件を獲得する取得単価)より、1000円で確実に顧客から「来て」なんて言われてアポ取得する単価のが美味しいのかもしれません。
終わりに-オチ
ということで、僕は自宅に押しかけられても押し返せるからと、モノは試しに申し込みを試みました。
すると注意書きには「40歳以上の女性限定」となっています・・。
ですよね・・。
女性は僕と違って概して貴金属類を沢山さん持っている方も多いでしょう。
40歳以上ともなれば自分で買ったものばかりではなく元カレからのもらい物も含め、今は使わない古いデザインなど処分しても良いものもあるでしょう。
そうした貴金属を処分できずに持て余しているという女性がいるということは、僕のように、過去にミツグ君(バブル期用語で物品等を女性に貢ぐ男のこと)として活躍し、貴金属の流通配布に貢献した立場(黒歴史?)ゆえよく理解できます。
妙に「40代以上の女性限定」というターゲティングが腹落ちしました。
なので「女性限定なんて”逆差別だ”!」というセコイ思いはまるでなく、自分が貢いだ貴金属が「古着1000円」と共に引き取ってもらえるなんて元ミツグ君としては本望・・と。
さて、この一件でウジウジどころか「古着を捨てる気満々」となり、次回の古着回収日には45Lのパンパンに膨らんだポリ袋を両手に区の指定場所まで「チキショー」と全力ダッシュしそうです。
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