アーリーリタイアを目指すうえで大事なのは「お金」と「健康」です。
ですが実際はお金ばかりに注目がいき、なかなか健康の重要性は認識されません。
今日は「なぜ健康が大事か」について僕のFIRE経験談も含めて綴りたいと思います。
お金と健康が共に大事な理由
お金と健康が大事だと気が付いたのは初めてFIREシュミレーションを実施したときです。
そのシュミレーションで最もショッキングな気づきは健康寿命はとても短いという現実です。
「健康寿命」とは「健康に生きていられる期間」のことで男性72.68歳、女性75.38歳となっています。*厚生労働省の2019(令和元)年発表データ。
65歳で定年退職をすると男性はわずか7年の健康寿命しか残されていません。
それゆえ、健康寿命をなるべく働かずに存分に楽しむには、①より早くリタイアをする、②より健康になる(=健康寿命を延ばす)の2つの手段に行きつきます。
そこで必要なものが「お金」(早くリタイアし時間を作る)と、「健康」(健康寿命を延ばす)という両輪になるのです。
しかもお金も健康もじわじわと変化や予兆もあるので、その増減変化を管理する可視化も大事です。
結論:リタイア前後の健康状態
健康という見えない状態をなるべく可視化しようと、人間ドックや健康診断の結果を眺めたりしていました。
ですがイマイチ、数値が良い悪いとわかっても、それが総じて健康にどう影響するのかがピンときませんでした。
そんなモヤモヤ感が解決できたのは、先日、あるテレビ番組で健康の可視化方法を紹介していたからです。
結論としては、それに基づいて作ってみたのが以下のチャートで、これは自分の健康(血液状態)の可視化したものです。
リタイアをした2022年以降、高LDL(血液検査の数値がずっと悪かった)も正常化しています。これはリタイア後、毎日運動をする習慣になったためだと思います。
なお、振り返ると健康面で悪かった2016年頃(サラリーマン現役時代)は、今より若いのに中性脂肪、尿酸、HDLの数値が悪かったのです。
ただこの時点は「経済的自立を達成した後」だったのか、それまでのサラリーマン生活でのストレスも少なくこれら3つとも数値も早々に正常化しています。
血管の状態管理が重要
健康寿命を延ばすためには、健康寿命を縮める理由となっている脳卒中、心筋梗塞、認知症などの「血管が傷んだ結果起こる病気」を回避することが大事です。
そのために最も効率的なことは、血液状態を把握し今後に起こるであろう病気を事前回避するアクションを取ることです。
「血液状態」は生活習慣と密接に関連するので、様々な数値を見ることでその劣化を管理することができます。
具体的には、血管の劣化は4段階があり、
①ダメージ小(肥満、中性脂肪、肝機能の数値悪化)、
②ダメージ中(血圧、血糖、LDLコレステロール、尿酸の数値悪化)、
③ダメージ大(腎機能、心電図、眼底検査の異常)、
④健康障害(脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病合併症、慢性腎不全)
といった進行です。
(出典:テレ朝モーニングショー;健康診断 何がわかる?結果の見方)
なお、実際に健康を害した方のその経緯がわかりやすく説明掲載されています。
終わりに
平均的な健康寿命は男性の場合は平均73歳と短いものです。
なにかとFIREでは「お金」に目が行きがちで、一方の「健康」は過小評価しがちです。
お金を長期投資で資産形成をするように、健康も長期の「習慣」で形成するものです。
なので定期的な人間ドックや血液検査などのデータの読み方や、将来の健康寿命との関係も意識しながら、資産管理と同様、健康管理に有効活用されることがお勧めです。
こうして、サラリーマンの頃よりリタイア後に健康意識が高まったことはFIREのメリットの1つだと思いますし、70歳を迎えるころには「やっぱりアーリーリタイアをして正しかった」と実感できるような日がくると幸せなんだろうなと考えています。
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