金融資産額の月次定期分析です。
完全リタイア後は預貯金を取り崩す生活ですが、金融資産残高は過去25か月、右肩下がりにはならずにずっと横ばいです。
これは「評価額マジック」という水物ではあるのですが、本来は資産が減っていく予定だったので、横ばいというのは得をした気分です。
そして2024年5月末時点の資産額はリタイア時点の103.53%と最高値を更新しました。
最高値といってもほぼ横ばいで誤差でしかありませんし、加えて為替相場は株式相場と違って長期周期で上下するものなので(株式相場は右肩上がりの成長がありうる)、とにかく警戒感は拭えません。
ということで5月末時点の資産分析と懸念を綴ります。
金融資産の推移
金融資産の推移で、ずっと横ばいに推移しています。
【2024年5月末時点の金融資産】
対リタイア時比率: 103.53%
対前月比: +0.03%
資産が増えた要因は円安によるもので、対前月比の差分と適用レートは以下です。
ドル: +0.43円/ドル(適用レート:157.32円/ドル)
ポンド: +4.37円/ポンド(適用レート:200.19円/ポンド)
金融資産の構成
5月末時点の資産を構成別にスナップショットしたグラフが以下の通りです。
通貨別(円グラフ左)
資産防衛のためずっと国際分散をしていますが、その国際分散は外貨として保有しているものです。
つまり区分上は、
・オルカンやS&P500などは円調達で円決済なので円建に含んでいる(決済後は円で戻るから)
・外貨建ては、そのまま外貨として保有・資産運用しているものとする(満期が来ても外貨で戻るから)
つまり「決済主義」を前提にしていて「どこで運用するか(オルカン=世界、S&P=米)」といった軸で区分していません。
これは多次元運用(つまり、円は円の世界で、ドルはドルの世界で・・)で通貨毎の運用をそれぞれ最適化させるためで、ずっと外貨は外貨の運用を続ける前提だからです。
また、直近の円安で外貨建て資産の含み益がより大きくなるはずですが、この通り外貨を半分に保っているのは、その余剰分を売却したり消費して、結果として50%にリバランスしているからです。
〇外貨の売却処理はこちらの記事の通り要注意です。
〇外貨の消費処理はこちらの記事のやり方です。
〇外貨を持っている人の効率的な処理方法についての見解です。
その結果、外貨比率としては概ね半分という均衡を保っています。
資産種別(円グラフ中央)
直近の取引は株の売却と購入があって、そのためさほど構成面では変化はありません。
内訳としては、安全資産(青色;円預金や債券等)が40%、低リスク資産(橙色;外貨建ての定期や債券や年金保険)が32%と防衛力を高くした資産運用を継続中です。
リスク別(円グラフ右)
金融資産のうち無リスク資産(元本保証のもの)が73%と大半をしめます。
終わりに(課題)
実際には生活費は赤字で資産を取り崩しているわけですが、その資産の評価額が高いだけで横ばいに見えるトリックには警戒をしています。
外貨で運用するほうが全体には高い利回り恩恵を受けれますが、その利回りを得ようと外貨を保有し続けると円高時に資産が評価減になるので、時々、どのタイミングで手放すかを悩んだりします。
ただ、今の多次元運用(つまり、円は円の世界で、ドルはドルの世界で・・)で通貨毎の運用を最適化させて、ずっと外貨は外貨の世界で運用を続けるほうが、例え、円高時、外貨相当分が円換算で「減ったかのように見える」ことになっても、外貨そのものの通貨ボリュームが増えているのなら、それが良いのかとも思っています(現地でそれを使えば良いので)。