金融資産推移と「お金」の感覚備忘録(2024年6月末)

2024-07-01

資産額

t f B! P L

金融資産額の月次分析です。

リタイアから25か月目、資産は104%(対リタイア時点)と最高値更新です。

ただし、最高値といっても僅か4%の上振れでしかなく「ほぼ横ばい」なわけですし、もしかしたら4か月後には状況が一変するかもしれません。

トランプ再選となれば円安を否定する政策を展開したり、日米金利差の縮小なども重なって今秋から一気に円高へと潮目が変われば資産なんてグッと減ってしまうわけです。

個人的には警戒感は拭えずいまいちど資産の構成からの確認です。

金融資産の構成

2024年6月末時点の資産を構成別にスナップショットしたのが以下です

通貨別(円グラフ左)

円建の金融資産が約半分(49%)で残りが外貨という構成は変化ありません。

先進国通貨(ドルとポンド)が33%、新興国通貨が18%です。

本来、放置していれば円建比率が下がり外貨建てが膨らむという比率変化が起こるはずです。なぜなら相対的に、外貨建て資産評価額が急速に(円安)で大きくなり、また外貨建て運用商品の利回りのが高いからです。

そこでなるべく「国内外を半々」にしていく行動も同時にとっています。

目的は、資産防衛と安定性を確保するには半々が健全だと思う「感覚なもの」であって論理的な根拠はありません。自分が住む日本(円)が半分が居心地よいというのと、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオも同じようなもので参考にしてます。

実際、半々に落ち着くように、一般的には金融商品を入れ替えする人が多いと思いますば、それは面倒(投資だ運用だで時間をかけたくない)ので、僕が取る方法はこの数カ月、生活支出で2~3割程度を円ではなくドル建て預金から消費するよう使うカードを変えているだけです。

円安が行き過ぎるほど貯蓄が増える僕の支出方法

なお、円建や外貨建てという区分の定義も僕の運用は少しイレギュラかもしれません。

僕は決済主義で進めているので、一般に考える投資先主義(例えば、米国株を投資信託で買っていれば米国市場に投資し国際分散していると考える)とは違うかと思います。

決済主義の意味は単純で、有価証券等の売却や満期を迎えたら、その投資通貨で戻ってくる(ドル建て商品は満期でドルにて戻る)を意味します。それによって為替リスクを直接あるいは強制的に取らされるのを防ぎ、引き続きその通貨建て資産で望ましい投資を繰り返すためです。

なので構成は以下の考え方です。

・円建(決済後は円で戻るもの)=円による投資(円預金、日本株、投資信託、社債、終身年金積立分、オルカンやS&P500なども円調達で円決済ゆえ円建に含む)

・外貨建て(決済後はその外貨で戻るもの)=外貨建てで保有する現預金、社債、年金保険等。

資産種別(円グラフ中央)

今度は資産を種類別という切り口でみながらそのリスクの高低をまとめたのがこちらです。

リスク面による内訳は、安全資産(青色;円預金や債券等)が39%、低リスク資産(橙色;外貨建ての定期や債券や年金保険)が33%と防衛力を高くした資産運用を継続中です。

投資も時間をかけず放置状態に近く、やっていることはせいぜい新NISAの枠を使い切るために、ゆるやかに買い時を狙って将来性のある日本株を購入するなどです。

日本応援をしている面はあります。

リスク別(円グラフ右)

金融資産のうち無リスク資産(元本保証のもの)が73%と大半をしめます。がちがちの守りです。

金融資産の推移

金融資産の推移はずっと横ばいです。

【2024年6月末時点の金融資産

対リタイア時比率: 104.0%

対前月比: +0.47%

資産が増えた要因は円安と株高によるもので、対前月比の差分と適用レートは以下です。

ドル: +3.6円/ドル(適用レート:160.92円/ドル)

ポンド: +3.25円/ポンド(適用レート:203.44円/ポンド)

終わりに(課題)

実は生活費は予算制度にしています。

リタイア生活をなるべく意味ある時間にするためにサラリーマンの頃の「貯める」という感覚はなるべく捨てて「お金を使う」というマインドに変えるためです。

さすがに現役時代の「節約に忠実な生活支出スタイル」から切り替えるには多少強引に「使う予算」を設定して自分を引っ張り上げてもらわないと自分も変われず行動が伴わないからです。

そんな予算は段階的に額を増やしながら「お金が減る不安」も鈍感になるような工夫もしてきました。

結果論として、リタイア後のシュミレーションではより資産が減っていた計画だったものが幸いにも「資産額は横ばい」なわけで心理的にはプラスで良かったわけです。

ですがそんな資産運用中のお金なんて使う段になってその価値が落ちてるかもしれませ。

いまは究極には「デジタル数値の並んだ資産という数値に心を乱されてたまるか」といった意味合いで、「減ったら減ったでお金を使わない楽しみ方を増やせば良い」とどこか覚悟の上のことではあります。

以上を総括すると「お金はなるべく自分(や周囲を含めた)の心の潤いや知識・興味を増すような投資に積極的に向けるようにていて、”お金”に対する向き合い方が以前と変わったことも自然体として定着した感じがする」とようやくリタイアから2年のこの感覚を記録しておきます。

いつか将来見直して「甘いなー」なんてこともあるかもしれませんが。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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