リタイア生活は「即行動」か「機が熟すを待つ」か

2024-07-19

アーリーリタイア生活

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ときどき「即行動」か「機が熟すのを待つべきか」といった相反する行動のどちらが正解かを考えることがあります。

これは状況や環境で正解は違ってくるものですが、概して、サラリーマンの頃は何より「即行動」が求められていました。

ですがリタイア生活に入ると「機が熟するのを待つ」があくまで中心に、それを同時並行で多くやることで時間効率を上げている気がします。

今日はそんな側面からリタイア生活の過ごし方がサラリーマンの頃とは違うという事を綴ります。

サラリーマン時代は即行動が大事

サラリーマンの頃は「即行動」が求められていたと思います。

僕が入社後に最初に叱られたことが「即行動ができていない」だったからそうした印象が強いのかもしれません。

ある日、部長から直々ある調べものを指示されました。

それは「〇〇部の△△部長からXXについて情報収集せよ」という内容です。

さすがに相手が部長ということで新入社員の僕はどう聞けばいいか、いつ聞けばいいのかと余計なことばかり考えて(面倒で?)しばらく放置していました。

すると「〇〇の調査はどうなった」と部長から問い詰められ放置していることを伝えると「すぐ動け!」と相当叱られたのです。

そんな洗礼で、サラリーマン時代は「自分で抱え込んで悩むよりまず動いてそれで考えよ」と即対応することが当たり前になってしまいました。

もちろん脊髄で反応せよという意味ではなく、多少の考えを巡らして即時で仮決めなり仮説を立てたら、あとは即行動と走りながら修正をする感じです。

仕事の種類や役割にもよりますが、基本、サラリーマン生活ではスピードがプレッシャーにはなっていた気がします。

リタイア後は機が熟すのを待ちながら即行動

完全リタイア生活に入るとそうしたサラリーマンの頃のような即行動という習慣は薄まります。

ですが案外、それでも効率は下がらないどころかかえって上がるのです。

例えばあるニュース記事で「国営ひたち海浜公園は初夏のネモフィラと秋のコキアが人気」というのを5月末に見たとします。

その時点では「5月上旬に見ごろを終えるモネフィラを今更見に行っても遅すぎ」と思うわけです。

きっとサラリーマン感覚なら「つべこべ言わず即現場に直行だ」となり、そうした即行動ゆえ結果がどうであれ上司は怒らず「おお、そうか」となります。

「即行動でダメならしょうがない」とスピードや行動力は盲目的に崇拝歓迎されていたのです。

一方でリタイア生活だと「モネフィラは来年に行こう。時間帯で咲き加減が違うので朝・日中・夕方に分けて見たほうがよさそうだ。ならば泊りがけにしよう・・。」とか「青い色を綺麗に撮れるカメラのフィルターも考えないと。」など準備をしっかり考えるのです。

即行動を取るよりは「最善で最大を得られる方法やタイミングは何か」をまずは考えて、その時間軸に自分の予定を組み込むからです。つまり「機が熟するのを待つ」わけです。

こうした「機が熟すのを待つ」というネタを同時並行でいろいろと持っていることで、結果として次々に「機が熟す」を刈り取りながら新たな「機が熟す」を作って組み込む感じです。

終わりに-メロン事件

以上、「機を熟すのを待つ」という思考や行動がリタイア生活ならではの(サラリーマンには欠けがちな)特権だと思うようになりました。

これに関連して最近のエピソードです。

先日、母親が北海道の高級メロンを友人から貰ったときのことです。

メロンは若いとやや硬いのですが、熟すと果肉がやわらかくまろやかになって口の中でとろける食感になります。

なぜか母親は「新鮮なものが良いはずだ」という先入観でメロンを冷凍室に入れて保存してしまいます。

僕はそれをもらって、初日は切った一部を母親のところにとどけました。少し硬いながらも美味しいとのことです。

そして数日後、僕が自宅で追熟させて果肉がまろやかになったところで、あらためて持っていきました。

すると同じメロンでも「味がまるで違う」と母親もびっくりしたようです。

食べ物も「熟れ頃」というのがあるわけで、「機が熟すのを待つ」という辛抱は待ち遠しいしいざ食べる時は「美味しい」となるのです。

リタイア生活の特権はそんな「機が熟すのを待てる」ということで、「あれも楽しみ」「これも楽しみ」と同時並行で持っているところが、サラリーマンの頃にない時間の凝縮効果が隠されているのです。

*もちろんサラリーマン方もプライベート時間は同時並行で予定を進めている方も多いかと存じますが、夏休みをぜひ堪能ください。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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