連続する猛暑日のなか、真昼間に都心部を歩くと異常な暑さでへたばります。
ビルに囲まれ緑地も少なく「ヒートアイランド現象」が起きているのだと思います。
気象庁の発表する気温データよりも実際の都心部のそれは高く感じます。
そんな過酷な東京都心部で無職なるリタイア民がお金を使わずに居心地よく過ごせる方法について綴りたいと思います。
都心は気温は体感40度湿度もほぼ100%
まず、都心部の過酷な状況について触れます。
気象庁で発表される「東京の最高気温」というものは都心部の実態とは違います。
コンクリの照り返しやビル群に何日も留まった暑い空気のせいで気温は40度にはなっている感じがするなか、東京都の気温として発表されるのが35度程度だったりします。
その理由は東京の気温を測定する場所が「北の丸公園」という環境だからです。
気象庁の測定基準として地上1.5mの位置で気温測定するわけですが、その観測装置が設定されているのは木々に囲まれた風通しの良い場所です。
ヒートアイランドの影響を直接受けるビルの間ではありません。
(出典:気象庁、北の丸公園の観測装置設置環境より引用)平日の昼間の涼しい過ごし方
そんな気象庁の発表よりは実際の気温が高いことを覚悟に、過酷な夏を都心で過ごすわけですが、案外、お出かけをしても涼を取ることができたりします。
僕が好きな方法を幾つかピックアップします。
美術館やギャラリー
東京都が運営する美術館であったり企業が運営する写真展示や画廊などは無料だったりします。
僕が好きなのは六本木のフジフィルムスクエアで、有名な写真家の写真を観ながら涼を取ったりなど居心地はよいものです。(いつもお世話になっています・・)。
デパート
都内の総合デパートも最高です。
デパートに入った瞬間から「涼しい」と感じますし、場所によっては屋上でイベントをやっていたりします。
館内をぐるぐるまわるだけでも消費の動き(例えば込み具合とか外国人が増えたとか)なんかの観察にも良かったりで、そんな景況観察にも使っていました。
図書館
図書館もゆっくり本を読みながら滞在できます。
ときどき本屋さんで着席をしながら読める場所を提供しているところがありますが、どうも新書を(買うつもりもないのに)座って読むのは気が引けます。
その点、区の図書館は気軽に使えるのですが、問題は、わりとエアコンの温度設定が高めでちょっぴり暑かったりすることです。
それでもおじいちゃんが着席してウトウトしているのにつられそうになってしまいます。
地下鉄
都内で移動をするならはやり地上の鉄道よりは地下鉄です。
どこの地下鉄の駅にも大きなエアコンが壁際にあって、その轟音と冷たい強風が吹き出ているのは頼もしいものです。
電車を待つ間、ついつい強い冷風を浴びながらTMの西川貴教な気分になってしまいます。
東京と田舎の比較
こうした東京の環境は、やはり人口の多さゆえに充実していると思います。
あちこちに涼を取る方法がありますし、平日日中、そんな場所をウロウロしていたところで他人から変な目でみることもありません。
ごく自然に過ごせます。
地方に旅行したときの経験からすると、こうした無料で開放されている企業運営やら市営・村営なる美術館などが沢山あるさまは見かけません(知らないだけかもしれませんが)。
かといってスーパーでうろうろするにも老人が多いなかで目立ってしまい居心地が良くなかったりします(これもたまたまかもしれませんが)。
東京は無職リタイア民には優しい都市だと、あらためて厳しい暑さのなかでメリットを感じます。
終わりに
ちなみに同じ人種(アーリーリタイアをし、日中、暑さをしのぐために無料エリアに逃避している人たち)を見かけます。
しかも「こいつも同じFIRE民だ」といったFIRE臭をかぎ分ける能力が身に着いたようで、案外、雰囲気でわかるものですね。
ですがアーリーリタイア民どうしでは声をかけにくいです。
高齢者同士は初対面でもあちこち「暑いですねえ~」なんて声をかけたりするのをみかけますが、それは高齢になれば自然にできることなのか、高齢世代の方々のカルチャーなのか、まだ正解が想像できません。
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