FIRE生活に必要な金融資産が貯まって、そして実際にリタイア生活に入れば、それまでの資産管理や運用方法とは違ったやり方を取る方が効率的になると思います。
僕の場合、リタイア後の家計の管理方法は、少し細かく区分し管理することで数値の透明化と、実際に想定通りにいくかなどの変動をトラッキングしてきました。
ですが今は、だんだんと手間のかからない「シンプル&効率」な家計管理や資産運用を目指すようになってきています。
まあ、良い意味で手抜きをしようということです。
そこで今回、「生活防衛資金」やら「ライフイベント資金」等、当初の細かい区分を使った管理も過剰でありまた面倒に感じ始め、それを辞めることにしたという内容を綴ります。
これまでの資産の区分
きっと皆さんの資産も僕と同じく2つの構成になっていると思います。
それは、①現預金と、②それ以外(=余裕資金=投資運用資産)です。
つまり、生活に必要な現預金を確保すれば、それ以外は余裕資金として投資や資産運用にあてるということです。
大きくはこの構成ながら、実際に現預金としての必要額を算定するためには、どういった使途に幾ら必要か、おそらくあれこれ考えだすと止まらなくなってしまった人もいるかと思います。
僕もそのタイプで、実際に現預金として保持すべき必要額を決めるうえでは、①生活費、②生活防衛資金、③ライフイベント準備金、④取り崩し資産準備金、といった使途を考えました。
実際、その区分でタグをつけて管理し現預金として持ってきました。
それは生活費の35か月分(金融資産の15%)としています。
いつでも使えることを重視し、なんだかんだ現預金として寝ている状態も無駄ですが、そもそも細かい区分も面倒に感じるのです。
断捨離の対象とする無駄な区分
そこでこの無駄な区分をなくし、寝ているだけの現預金も有効活用しようとしています。
無駄な区分としては、②の生活防衛費、③のライフイベント準備金、④の取り崩し資産準備金を無くします。
生活防衛費:不測の事態(災害、病気、自動車の故障修理、家電の故障修理買替え等)の生活防衛の必要資金。
ライフイベント準備金:人生での大型イベント(自動車の買い替え、車検、家の修繕、家電の買い替え、子供の結婚等等)の待機資金。
取り崩し資産準備金:資産所得で賄いきれない生活費の総額(将来の収支均衡まで必要となる取り崩し総額)の準備金。
これらを個々にタグをつけて現預金で持つ必要はなく、全部まとめて(生活費の35か月相当)を「流動性の高い短期の安全運用」にて回そうと考えているのです。
新たな「現預金&短期運用資金」の役割
具体的には、1年以内で満期を迎える短期の資産運用に時間軸をずらして複数に分けて持ちます。
それぞれ満期が来る毎に必要な分を現預金として残して使えば良いわけで、そうならない限りは短期に運用更新し続けるということです。
実行方法としては、
・当面の生活運転資金として必要な額は「普通預金」で持ち、
・それ以外は複数の1年以内に満期を迎える定期預金や短期の運用商品(流動性の高いもの)に乗せ換える、
ということです。
図にするとこう変化させます。
結論-現預金&短期運用資金の定義
なんら目新しい方法ではなく単に「現預金&短期運用資金」という1つの大きなグループとし、通常の生活での支払いや決済に困らない現預金を持ちつつ、緊急的に必要となりうる生活防衛費や準備金等を賄えるような運用管理にしてラクをしようという狙いです。
よって、このグループの役割を定義すると以下となります。
①通常の生活運転資金
②不測の事態の生活防衛費(災害、病気、自動車の故障修理、家電の故障修理買替え等)
③ライフイベントの準備金(自動車の買い替え、車検、家の修繕、家電の買い替え、子供の結婚等等)
④取り崩し資産準備金(資産所得で賄いきれない生活費の総額(将来の収支均衡まで必要となる取り崩し総額)
⑤相場の暴落時等での精神安定剤
こうみれば役割はこれまでと内容的には同じながら、それぞれ細かくはタグ付けせずにずぼらに運用するということです。
具体的には、①は普通預金で、②~⑥は短期・安全・高流動性のアセットアロケーションに組み込んで資産運用する取り扱いです。
終わりに
先日も日本の相場が大きく1000円ほど(2.45%ほど)下落しました。
今年はアップダウンが多いと思います。
米大統領選もあれば、このところの「もしトラから確トラ(確実トランプ)」だったり、日本の政治も与党が揺るぎだしたり、中国の景気低迷、そして紛争地帯も疲弊から停戦・休戦合意などなど想定しています。
なので、現預金は余剰に持たず、アセットアロケーションの短期流動性のある資産運用(安全運用)に充当させることで、
・ラクな管理と資産効率を高め、
・長期運用の資産は安定的(現預金ショートで解約する必要は無い)ようにし、
・時間だって有意義(市場のウオッチ等)に充てながら、
・市況変動での心理的負担が無いようにする
としていってます。
とっても真面目で律儀な人は「短期・安全・高流動性といっても、いざ現預金で引き出せなかったらどうすんの?」って思うかもしれません。
とはいえこれまでのFIRE生活から、やはり2,3か月も待てない支払期限が発生するような事案は何もなくて、こんな大雑把で手抜き志向へと緩めても、生きていくうえで困らないとは感じてきています。
ゆる管理リタイア生活にまっしぐらです。
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