節約FIRE民が海外から日本に大量流入する件

2024-07-29

経済的自由・FIRE

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節約FIRE民は日本だけでなく海外各地にいます。

節約というより「コスト効率よく魅力ある場所で日々を過ごしたい」という人たちです。

僕は欧米人のFIRE民のブログや記事もよく読むのですが、FIREのきっかけが「長期で旅をしたい」という人が本当に多く、また長期で生活コストの安い場所に滞在したりしています。

なので海外からの節約FIRE民(長期のバックパッカーと区別しにくいのですが)はますます増えると思っています。

今日はこのように思う根拠とそれに即した社会変化を妄想しました。

昨今のインバウンドの状況

この1年ほど都内各地でバジェット旅行(低予算で旅行すること)をする外国人を頻繁に見かけます。

日本文化に興味があって来日した層というより、低予算で行ける旅行先としてたまたま日本を選んだという層が圧倒的に増えています。

とはいえたまたまの日本旅行がきっかけに日本の良さを知って、改めて長期滞在したいと、そんな思いで旅行を終わらせる人も出てくるでしょう。

何しろ日本の素晴らしさは来日すればこそ実感するものが多く、「安全で、自然も豊かで、街は綺麗で、人は穏やかで、安くて美味しい物が溢れていて、ポップな文化から伝統まであって、交通網は正確で、宗教色が強くない(=社会生活に特段の制限がない)」といった点です。

もちろんがっかりする点として、英語が通じないとか、標識が日本語でわからないといった言語のバリアは感じるとは思います。

その辺りはスマホの音声認識や画像認識を使って翻訳もできちゃう時代です。

日本人だって言葉ができなくてもコストパフォーマンスの良い海外セミリタイア生活をしたいと移住する人が多いのと同じで、彼らにとって日本はそんな国の候補ではあります。

海外FIRE民流入の3つのトレンド

そんな海外FIRE民で日本流入トレンドが形成される一方で、日本側もそれに連動するトレンド形成が3つの要因で作られている気がします。

それは、

①長引く円安基調で日本が鎖国したかの状態になりつつある(海外留学の減少等)、

②その補完のため日本国内で英会話・国際教養を学ぶ需要が拡大(欧米系教師の需要拡大等)、

③コストの安い日本に生活基盤を移してそうしたグローバル志向の日本人相手の仕事をする海外セミリタイア民が増加(欧米系FIRE民の流入)

というものです。

この3つのトレンドを個々にみていきます。

円安基調で日本の経済的鎖国が進展

日本経済は足元から円安で海外留学や海外移住の例が減りつつあります。

円高に振れているとはいえ歴史的にも安い円ではあります。

以前は「日本でインターナショナルスクールに通うよりアジアの方が安い」とか「アジアの生活コストが安いからリタイアしたら移住する」といった理由で海外に長期間在住したい日本人層は、この円安で予算増大し実現できなくなっています。

もちろん単純に海外旅行する日本人も大きく減少しているのは明らかです。

つまりは円安という経済ブロックで「鎖国(のようなもの)が進んだ」と言えるわけです。

その反対に、円安ゆえに海外から日本に移住したいニーズが増大するわけでもあります。

国内で英会話・国際感覚を学ぶ需要が拡大

そうした日本人の海外留学や移住を当面は諦めたという人は「海外に出ていかず日本国内で英会話や国際感覚を身に着けたい」といったニーズが増えています。

いろいろ調べると日本国内の英会話教室などの登録者数もこの数年で大幅に増えています。

もはや海外に出向いて現地でネイティブから習うということができない最中、せめて日本で欧米人のネイティブから語学や国際的な教養を学びたい、そんなニーズが増えているのだと思います。

日本での「欧米人による英会話」なるものが人気なのも、こうした鎖国事情によるものですが、実際、日本人相手の英会話レッスンというのは、他の業種業態ほど資格や経歴などの敷居が高くないので、わりと簡単に欧米人が英会話教師として登録することができています。

日本でセミリタイア生活を送りながら日本各地を旅行したり文化を学びたいという人にとって、いまは最良の時なわけです。

コスト安の日本に移住してのセミリタイア

ということで、欧米人のなかでもある程度の資産をもった人にとっては日本の生活コストは割安でFIRE資産を減らさずにすみます。

基本は所有する資産を日本円に替えながら生活しつつ、時間の合間をぬって英会話を教えるサイドFIREなども可能になっています。

日本で旅をして過ごすだけでなく、少し仕事をして社会やコミュニティーと接点になることで早く深く日本の社会に溶け込める利点もあるわけです。

インバウンドで海外から旅行者が来日するなか「もっと日本に長期滞在したい」という思いで帰国する人も、将来、節約FIRE民(セミリタイア民)として戻ってくるのではと、そんな妄想をしています。

終わりに

世の中、お金さえ積めば、海外どこにいっても美味しいものは食べれますし安全に生活できいます。

食がマズイと評判のイギリスでも1人100ポンドも出せばかなり美味しいものが食べられます(がそこまでの価値は感じませんが)。

海外では居住地の家賃と治安も連動しているので、お金さえ積めば海外で治安のよい安全な地区に住むこともできます。

ですが「日本は割安で素晴らしい」と言い切れます。

お金をかけずとも美味しい料理も安全なる生活も得られることで、つまり低コストで高レベルな生活QOLを得られる数少ない国の一つなわけです。

そうした日本のセミリタイア生活の基本QOLの高さを海外セミリタイア者の視点に合うように発信するコンテンツやサポートビジネスは面白そうだなと個人的には以前から感じていました。

誰か僕とビジネスしませんか?なんてちょっぴり思いつつ、いやでも自分のFIRE生活で手一杯なのでビジネスする気はありませんが、少なからず日本で多国籍のセミリタイアコミュニティーを作るというのは個人的には面白そうで、誰がやる人がいたら応援したいぐらいです!


そんなコミュニティーがあれば参加したいという人はぜひポチっとお願いします。需要を知りたく思います!


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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