資産10億で仕事30分は「セミリタイア未満」

2024-08-20

経済的自由・FIRE

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何をもってセミリタイアが成立するかその条件は曖昧です。

条件が曖昧ゆえ、セミリタイアか否かについて人によって認識差があります。

僕からみると「完全にセミリタイア民だ」と見える友人が、当の本人は「自分はセミリタイアしてない」と正反対の認識だったエピソードがありました。

それはセミリタイアの成立条件で何の指標を重視するかによるものでした。

今日はそのエピソードとセミリタイアの成立条件(指標)を綴ります。

友人のセミリタイア成立条件

その友人は僕から見ると十分にセミリタイア民に見えます。

なぜなら3つ(①経済性、②業務量、③時間的自由)のセミリタイア指標を満たしているからです。

まず経済性としては資産収入基盤がすごく強固です。

国内中心に相当数の不動産(商業用も多い)を持ち海外不動産やその他の金融商品にも広く分散投資しています。

純資産は10億円を超え、投資ローンを組みながらも物件の運用益で大幅黒字に、更に物件売却益もあって毎年すごい節税をしています。

そして業務量も少ない状態です。

いまは資産拡大よりも収束(面倒な物件は売却する)の方向ゆえ仕事時間は1日30分程度でメールのやりとりで終わるそうです。

時間的にも自由です。

空き時間は存分に家族子供に費やしたり趣味に打ち込んでいます。

つまり3つの指標である

①経済的自由(資産/収入基盤)、

②業務量(1日30分)、

③時間的自由(家庭や趣味)、

が揃い「セミリタイア中」と思えたのです。

ところが本人は「リスクを背負っているからセミリタイア気分ではない」と言います。

これは、

④心理的平穏(心安らか)、

を重視しているのだと言えます。

リスク許容度とセミリタイア感覚

そうしたリスクを背負った感覚というのは「リスク強度(許容度)」の高さです。

僕から見るとかなりリスクは少ないように見えます。

物件も分散し何年も経過しているゆえ実力値(稼働状況)もかなり一定ですし、そもそも利益構造も金融機関との取引量で優遇された借入金利でコスト圧縮しています。

もちろん地震であるとか(それでも局地的な問題)借入金が多いこと(株式の信用取引のような強制退場はない)のですが「何がきっかけに焦げ付かないとも言えない」と思っています。

つまり、①経済性、②業務量、③時間的自由、が揃っていても肝心の心理面で、④平穏、が欠けていれば心が落ち着かずセミリタイア気分ではないとのことです。

それは、僕から見た数字的な確率論や収益振れ幅というリスクではなくて、彼は僕と違って家族子供を支えたりとこれから教育費もかかったり、生活レベルは(本人はできるでしょうが)家族のために落としたくないなど、外的要因で心理に影響しているからです。

数字じゃない世界の「感覚」がリスク強度や耐性を変えてるんだなと思えます。

僕はかなりノミの心臓ながらも独身ですし子供も社会人ゆえ家庭環境としては強度は高いのかもしれません。

リスクの感じ方とセミリタイアの捉え方は相関があるということです。

セミリタイアの定義

そこで原点に戻り、セミリタイアの一般的な定義を明文化してみました。

僕の知るセミリタイアというのは、

・定年退職前にフルタイムの仕事を辞めて労働時間を大幅に減らすこと(業務量)、

・減らした時間の一部を使いフリーランス・パートタイム・副業などで収入が生活費を上回るようにするすること(経済性)

・趣味や家庭など自分の大事なことに時間を大きく割り振ること(自由的時間)

という3つの軸(①経済性、②業務量、③時間的自由)が揃うことだと理解しています。

なので、少ない資金で大半を株式投資なりに投じて生計をギリギリ成立させていて、それを周囲は「崖っぷち個人投資家だ」と思っても本人が「セミリタイア中だ」と言えばそうなります。

セミリタイア状態が長く続かない資産状態で周囲が「一時的な離職」と思っても本人が「セミリタイアしていた」と言えばそうなります。

あるいはフルタイムの仕事を辞めて投資、執筆、YOUTUBEチャネル運営等、フルタイム以上に時間もエネルギーも投じている場合、周囲が「脱サラ」と思っても本人が「セミリタイアだ」と労働ラインの外側に稼働域をポジションすればセミリタイアになるのです。

終わりに

やはり自然に考えるとセミリタイアの指標として世間一般では「①経済性、②業務量、③時間的自由」が揃うことが必須だと思えます。

ですがそれ以上に心理的であり自己解釈が左右するのがセミリタイアの実態だと言えます。

なのでフルタイムの仕事を辞めて投資・執筆・情報発信などで業務量が多くなっても本人が「趣味だ」と言えばセミリタイアが成立しますし、極論、企業に勤めていても窓際族を極めてしまえば社内セミリタイアになるのかもしれません。

まあ一方で友人のようにセミリタイアに見えても本人がリスクを感じて「まだセミリタイアではない」という人も一定数いるのだとは理解できます。

以上、セミリタイアは自己申告次第というなんとも緩く曖昧な世界で、裏を返せばそれだけ多様な個性が分布していると言えるわけです。

自己申告で良いなら「僕は大沢たかお似です」と言ってみたいものです。そして15キロ増量してキングダムの王騎役を目指せば大沢たかおを通り越し「おまえロバート秋山じゃね?」となるのでしょう・・。

やっぱ自己申告で成立する世界は奇異であり面白い。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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