これまで各年代ごと様々な投資をしましたが、50代のアーリーリタイア生活から振り返ると、良いものもあれば意味の無いものもあります。
投資とは必ずしも金融投資に限らず、自分の時間やエネルギーを何に投じたかという広い意味での前提です。
そうした総括的な観点での20代の投資を振り返ってみました。
20代の投資ポートフォリオ
20代の頃の時間とエネルギーを振り向けたポートフォリオは少しイビツです。
基本、仕事と遊びという二本立てです。
仕事
仕事にはかなり時間を割いていました。
当時は今基準からすると「ホワイト企業」なんて存在はしません。
僕が勤めた会社も一応はホワイト企業の一角だったはずですが今基準ではブラックそのものです。
というのもサービス残業含めるとすごい労働時間ですしパワハラ的なことも当たり前です。
会社のイベントであったり社員旅行なる行事も参加拒否権はありません。
遊び
それゆえ残された時間とエネルギーはほとんど「遊び」に投資していたと思います。
遊びといっても健全度は50%ぐらいなものです。
具体的には金曜日の夜は都内の遊びスポットに飲みに行ったり遊んだりして、どんな深夜に帰宅しても翌日土曜日からはスポーツに出掛ける週末です。
いわゆる昼夜併用・水陸対応の遊びマシーンみたいな日々です。
*水というのは水商売系のお店という意味ではありません・・。
金融投資・事業投資
イケてなかったのは節約するマインドがまるでなく、将来に対してコツコツ勉強することもなかったことです。
なので金融投資にしても、今の方のような堅実な積立投資もせず、大学生の頃にしていた株式投資も遊びで忙しくて休場となってしまいました。
代わりに定期預金は4~5%程度の金利という驚愕なもので、少し多めに増える利息小遣いを金曜日の夕方にATMで引き出す週次行動をしていました。
当時は東京でもお洒落な街での勤務だったので、キラキラするお兄さんやお姉さんが金曜日の夕方の銀行内のATMで長蛇の列をなして香水の香りやらを撒き散らせているわけです。
そんな時代であえてやった投資は、将来の人口減と年金問題を意識して個人年金保険(今ではお宝保険ですが)に投じたぐらいです。
また父親がサラリーマンを早期退職して起業したので、どこかアーリーリタイアという具体的なイメージもついていたとは思います。
このように、20代は金融投資や事業投資はほとんど何もせず、仕事と遊びの二本立てのポートフォリオだったのです。
遊びのROI
ではそうした仕事と遊びという二本立てのポートフォリオからのROI(投じた費用に対するリターン)がどうだったかを考えてみました。
基準点は「50代リタイア中の今」として考えると、問題の「遊び」もようやく投じた総量を回収し始めた気がします。
大事な20代を遊びに投じたことは30代、40代ではリターンに値するものはほぼありませんし、投資は含み損を抱えます。
多少のリターンをあげると、
・30代~40代の子育てで「勉強ばかりじゃだめだ」というスタンスで子育てをしたことでバランス感覚のある子供に育った?かもしれないこと、
・苦し紛れながら30代~40代の仕事では遊び心や余裕(馬鹿さ?)加減で多少のことは許せる許容力やら個性を受け止める多様性はあるかもしれない、
ぐらいで、やはり真面目に資格取得したり自己研鑽した人には社会的な評価ではかなわないと思います。
それが50代でアーリーリタイア生活に入ると改めて人生を楽しくしていこうとする目的では「遊び心」が極めて役立ってきます。
旅行に行くにしても、趣味のスポーツにしても、リタイア後の対人関係の築き方とかでも役立つようになってきました。
終わりに
こうした20代の「遊び」という投資はようやく役立ってきたわけですが、こうしたリターンがあることは当時想像はできませんでした。
いまの50代をストレスがなく健康的に過ごせるのは20代の投資が有効だった訳で、今度は今の50代の心身ともに健康なることへの投資が70代になって効果が出てくるのではと思っています。
50代は20代を振り返り70代を見通す中間地点として大事だと思いますし、人生、無駄なものは無いのではと思えてくる年代なのかもしれません。
20代を遊んで過ごしている(過ごしてしまった)人も悲観する必要は無く気長にリターンの機会を待ちましょう!
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