アーリーリタイア前に自分自身の金銭感覚について2つの不安がありました。
その不安とは、①金銭感覚が緩む、②節約しすぎる、というものです。
金銭感覚が緩むというのは長年勤めた会社を卒業した「ご褒美」や、いよいよ好きなことができるとの「解放感」からお金を使いだすうち気持ちも緩み、金銭感覚が崩壊するイメージです。
今回の記事はその「①金銭感覚が緩む」という点についての実体験を綴ります。
リタイア後の金銭感覚
結論から言えばリタイア後は金銭感覚が緩むということはありませんでした。
これは個人差があるとは思います。
というのは人様のリタイア経験を綴った記事などから金銭感覚が緩んだケースも見聞きするからです。
そのケースとは2つのパターンがあって、ご褒美系(①)と解放系(②)です。
実際に自分にどのように起きたかを話します。
ご褒美による金銭感覚の崩壊
長年の会社勤めを終えれば「働いてきたご褒美」として贅沢三昧をするのではとリタイア前に懸念していました。
会社からはまるでご褒美かのように退職金も出れば何やら贈答品まで貰います。
自己都合でアーリーリタイアしたのにです。
でもそれに便乗し自分が自分に「ご褒美」なんてことはありませんでした。
退職金もリタイア資産の一部として予め計算して組み込んでいた(棚ぼたのお金ではなかった)というのがあります。
というか、たとえ棚ぼた(思わぬ投資での儲けや臨時ボーナスを得る等)でも、サラリーマン時代から一貫して「頑張った!」と使うことはありません。
そもそも自分にご褒美をするタイプでもないからだと思います。
なのでリタイアをしてから急に自分自身の金銭感覚がご褒美体質に変わるものでもなく、ご褒美行動をすることもなく、リタイア前の支出習慣がそのままリタイア後も残存し影響するのだと思います。
ご褒美をする人の心理
ちなみ「ご褒美」をする人は「ストレスを感じていることへの代償」という行動心理だと思います。
贅沢をしたり大人買いをすることで欲を満たしストレス発散するというためです。(これに該当しない人もいるかもしれませんが)。
そう考えると、そもそも「リタイア後はストレスフリーの生活になりがち」ゆえストレスからご褒美をするという状況にはなりにくいとも思えます。
解放感による金銭感覚の崩壊
解放感はリタイア直後からピークになります。
なにしろ長い間ずっと会社に拘束されてきたわけです。
そんな会社を辞めると「解放感から財布のひもが緩むのでは」とリタイア前に不安に感じました。
ですが不安とは裏腹にリタイアをしても財布のひもは緩まず、その隙間に浪費癖が入り込むこともありません。
もちろんリタイア後は自由時間が増えるので支出の機会は増えます。
僕の場合、それは趣味の旅行であったり習い事、友人との会食であったりです。
ですが1つ1つの支出をみてもリタイア前に比べて極端に贅沢になったり無駄なことにお金を使ったりはしません。
そうした倹約マインドもリタイア前後で変わりませんし、支出機会が増えても個々の支出で贅沢して緩み出すこともないという結果でした。
終わりに
以上、今回はリタイア前に懸念していた「金銭感覚が緩む」について、僕の場合は該当しない(緩まない)と綴りました。
なお、金銭感覚は緩んではいませんが「必要なものごとにお金を使う」というマインドはサラリーマンの頃よりは強くなりました。
倹約をしながらも経験であったり大事なものごとには躊躇なくお金を使うというメリハリある支出習慣です。
若い頃はなにかと浪費もしましたし、その後は貯蓄にも励みましたが、いよいよ年齢を重ねて浪費と価値ある消費(≒投資)の違いが理解できるようになったのかもしれません。
リタイアで金銭感覚が緩むというより金銭感覚が磨かれる(自分の価値あるものに上手に使えるようになる)というものだったといえます。
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