先日の株式市場の大幅下落時にチャンスと思い買い入れた銘柄がいきなりの下落です。
その銘柄は九州旅客鉄道(JR九州)。
理由は災害リスクです。
8月8日午後4時43分に発生した日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震による影響で、本日はずるずると下落しました。
被害を受けた方にお見舞いを申し上げると同時に、こうして間接的にも不運に巡り合う状況で感じたことを綴ります。
短期の下落は気にしない
基本、株式購入後は中長期保有を前提にしているので値動きは気にしません。
短期でのキャピタル狙いというより中長期での成長(キャピタル)やその間の安定的な配当が今のスタイルには合うからです。
ただ、昨日の夕方、地震発生を知ってからは翌朝(本日朝)の値がどう動くかが気になりました。
すると案の定下げています。
購入後、順調に含み益を得ていたようですが、最終的に買い値は下回らないながら含み益も随分と吐き出してしまったようです。
今後の天災リスクも意識をしながらの値動きになるとは思いますが(天災がなければ正常化していくと思いますが)、買った直後の天災というタイミングが悪すぎたとは思います。
こればかりは避けようがありません。
鉄道株購入時の判断前提
もともと全国JRグループのどこか1つを保有しようと考えていました。
選定先として成長性とリスク消去法でJR九州を選びました。
鉄道インフラは良くも悪くもそのインフラの使用率が利益に比例するわけです。
使用率とは旅客数や貨物数です。
それは人口動態や観光・地域産業の成長性にも影響を受けます。
九州といえば、昨今の半導体ビジネス関連で今後10年間、TSMC(台湾セミコンダクター)の進出関連だけで設備投資や経済効果が20兆とも言われています。
天災リスクについても他のJRグループより低いだろうと見込んでいました。
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は成長性もありますし資金を背景に災害リスクを意識したディザスタリカバリー対処も進め、世間一般では「良い」と判断されるとは思います。
が、個人的に「南海トラフ地震」が頭にありその震源地となりうる可能性として過去の発生状況からJR東海やJR四国は避けようと考えてしまいました。
もちろん九州地域も過去には大変な災害(熊本地震、山関係の災害、台風など)もありますが南海トラフからは少し遠いかなと、そんな消去法と成長性期待でJR九州が残ったのです。
災害リスクのなかでは想定外
こうした判断で購入後、すぐに想定外なる地震が起きてしまったわけです。
災害を意識して選んだ結果であるのに、気にしていたことの裏をかかれた気がして、タイミングも判断も残念に思いました。
もちろん大変なのはその被災を受けた関係者だとは思います。
冷静に考えれば、こうした株式投資をした原資が鉄道被害の復興や耐震性向上などの投資に使われるならそれもありかなと、そんな考えにも至りました。
全国JRグループの1つとして選んだJR九州、ぜひ頑張ってほしいと思います。
終わりに
ちなみに天災は心のどこかでしょうがないと割り切れます。
それに対して個別株投資で最も残念なのは「人災」の場合です。
会社が事故や不祥事を隠匿するのは典型的な「人災」です。
隠匿するぐらい組織が腐っているというのはもはや会社の成長性は期待できないと思うからです。
その点、天災は望ましくはありませんが、人間は自然の前では無力ゆえやむをえません。
株式投資として出資したものが災害対策の資金として使われるならもっと応援したいぐらいです。
頑張れJR九州、そして九州!
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