経済的に十分な資産があっても早期リタイアを先送りする人がいます。
問題はリタイア後に「もっと早くリタイアしていれば良かった」と後悔することです。
そうした後悔に陥りやすいタイプというのが5つあります。
それは、①仕事にストレスを感じていた人、②家族との時間を大切にしたい人、③自由時間を重視する人、④新しい学びや挑戦をしたい人、⑤仕事以外の人生の目的を持っている人、というものです。
今日は、これら「早期リタイアを先送りして後悔してしまう5つのタイプ」を綴ります。
仕事にストレスを感じていた人
仕事に強いストレスや不満を感じていた人は退職後の解放感や心の平穏を経験することで「もっと早くリタイアしておくべきだった」と後悔することがあります。
僕の場合は仕事のストレスというよりは「閉塞感」みたいなもので、人生の相当の時間とエネルギーを仕事に割いてきたゆえの燃え尽き感に似ていたものでした。
ある程度の資産があって残りの人生をやりくりできるなら、もはやストレスや閉塞感を抱えながら仕事をするはより後悔につながりやすくなります。
家族との時間を大切にしたい人
家族や大切な人との時間をもっと持ちたいと願う人も早期リタイアのタイミングを先送りしてしまうと後悔しがちです。
仕事に時間を奪われ、二度とない子供の成長を見逃したり、大事な家族(例えば年老いた両親など)との時間を十分に持てずにいると「お金(給与)と家族のどちらを優先すべきかは明白だったのに」といった後悔につながってしまうからです。
僕はこの点が大きく、母親への孝行はいましかないという点もリタイア判断に影響を与えましたし、リタイア後のいま十分に時間を使えることができ良かったと思っています。
自由時間を重視する人
自分の時間を大切にしている人は仕事に拘束されることで「人生の貴重な時間や自由を失った」と感じやすくなります。
ある程度の資産ができてしまえばそれ以上仕事に縛られる意味はありません。
もちろん「リタイアタイミングを遅らせることでより資産を増やす」vs「残りの人生の時間を失うこと」というトレードオフの関係にはなっています。
時間や自由が増えてもお金がないことで充実できないケースも含め、このトレードオフの関係をしっかり踏まえてタイミングの判断をしなければ後悔も起こりえます。
新しい学びや挑戦をしたい人
知的好奇心・探求心があったり、新たに何かに挑戦をしたい人にとって、仕事の忙しさにかまけてやりたいことを後回しにすると後悔しがちです。
こうした好奇心や探求心を満たしたり、新たな何かに挑戦するためには体力も時間も必要です。
ずるずるとリタイアを先延ばしにして健康を損なったり、体力が衰えたり、脳の働きが停滞したりでは「もっと若い段階でリタイアすれば良かった・・」となるのです。
仕事以外の人生の目的を持っている人
子供の頃からの夢であったり、ボランティア活動、趣味や芸術活動など、自分の情熱を注ぎたいと思っている対象をしっかり持っている人もリタイアタイミングを遅らせると後悔しがちです。
もちろん仕事を通じて何か成し遂げたいという情熱や志がある場合は別です。
ですがお金のために割り切って仕事をしている場合、こうした自分の情熱を傾けられることにより早く着手するほうが人生の後悔は少ないというものです。
終わりに
以上、「もっと早くリタイアしていれば良かった」と後悔する5つタイプとして、①仕事にストレスを感じていた人、②家族との時間を大切にしたい人、③自由時間を重視する人、④新しい学びや挑戦をしたい人、⑤仕事以外の人生の目的を持っている人、を紹介しました。
これら5つに共通するのは「自己認識が大事だ」という点です。
結局、自分自身が何を求めているかを理解すれば、後悔なく最適タイミングでリタイアすることにつながるわけです。
そんな単純ながらずっと昔から言われきた普遍的な真実なのだと思えます。
「真の知恵は、自己を知ることから始まる。」
- ソクラテス
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