先日、母親が楽しみにしていた「シルバーパス」(東京都が運営する公共交通機関が乗り放題のパス)が届きました。
これは優れもので都バス、都営地下鉄、都電等が格安で乗り放題となるパスです。
70歳以上に限定されますが、低所得者(合計所得金額が135万円以下)なら年1000円の負担、それ以外は年20,510円の負担と格安です。
なにしろ都バスだけで総営業キロは765.7km、停留所数は1,552か所です。
東京から765キロ離れるという距離感は、北に行けばJR北海道、函館本線の国縫駅、西に行けばJR西日本の徳山駅、山陰本線だと江崎駅、四国方面だともはや洋上(豊後水道)に相当する路線長というです。
今日はそんなパスを使う母親を参考にその「効用」を綴ります。
健康増進
まず何より健康増進です。
パスで乗り放題ということで母親はよくデパートに出かけています。
バス停まで歩きますしデパートに行けば行ったでそこそこ歩くでしょう。
移動にお金がかかるとなると億劫さから出不精になるところが「パスがあるから気軽に出かけよう」となるわけです。
ボケ防止
パスを使って出歩くことでボケ防止になります。
ちなみにバスの平均速度は10.5kmと遅いようですが、それでも時間がたっぷりある老人が表の景色を見ながらバス移動すれば、それだけで脳には様々な刺激も入ってきます。
バスを乗り継げばかなりの範囲をバス移動だけで簡潔できますし、都営地下鉄等も組み合わせられます。
「どこに行こうか」、「どこで乗り換えるか」と複雑な路線と格闘しながら移動すると頭も使います。
そんなボケ防止になるわけです。
友人との交流
老人ともなれば友人の入居している病院にお見舞いにいったり、ホームに面会に行ったり、あるいは元気な老人同士でお出かけするなど交流の手段になります。
年金生活だけで所得が少ないご老人も、費用も掛からず誰もがこのパスで動けるので、お金を気にせず友人たちと遠出ができるわけです。
免許返納
また最近は高齢者の運転による死傷事故が問題になっています。
このパスがあれば車に乗る必要も減るので高齢者による免許返納のインセンティブにもなります。
よっぽど免許返納者には無償で提供しても良いぐらいではないかと思います。
終わりに
以上、そんなシルバーパスを使って母親の行動範囲も広がっています。
そして毎月、母親は銀座にあるM越にシルバーパスで足しげく通っています。
M越の積立カードというものがあって、毎月ある金額を12か月間積み立てると1か月分がボーナスとして付与されるからです。
わざわざサービス窓口に毎月現金を支払いに行くのです(振替でも払えるのに・・)。
それもボケ防止や健康増進に加え、消費を促して日本経済にもプラスだから良いことです。
とはいえ毎回、僕は「食べない」と言ってるのに赤飯と梅干しを買ってきては「体にいいから食べなさい」となってしまうのです・・・。
*これは申告取得制のようなのでご存じない老人も多いかもしれません。都内に在住の70歳以上の方がいればぜひ話してみてはいかがでしょうか?
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