現役時代は都心部に住むメリットを多々感じていました。
通勤が楽で、買い物に困らず、飲食店も多く、娯楽施設も近く、どこに行くのも便利だという点です。
ですがリタイア後、通勤もなく時間的余裕もある生活となると、これらメリットは少なくなったり消失します。
それでも都心から引っ越して郊外や田舎に住みたいとは思わず、引き続き東京の都心部に住むメリットを感じています。
今日はその理由を綴ります。
リタイア後の居住は都心部か郊外か
僕はリタイア前から持家なので、リタイア後は賃貸生活のように自由気ままに住む場所を選ぶことはできません。
ですがもし「リタイア後に自由に住む場所を選択してよい」となったら、基本的にはこう考えます。
除外する選択肢
まず、超田舎な場所での生活は除外してしまいます。
自然が一杯ある場所は大好きですがそれは旅行でいけば良いと感じるからです。
田舎も、山があったり海があったりで特徴は大きく異なってきますし、田舎を1つに括れない多様さもあるわけです。
それもあって1つの田舎を選択することも決めきれません。
また、地方の主要都市も生活としては魅力はあります。
実際、海外プチ移住なり地方主要都市移住はいつかやりたいとは思っています。
ただ老齢の親が近くに住む間はなかなか実行には至りません。
残された選択肢
すると残された選択肢としては、東京を基準に
①都心部に住む(ただし最寄り駅まで10分程度かかっても良い)、
②都心部まで電車で20~30分程度の郊外に住む(ただし最寄り駅まですぐの物件)
という落ち着きどころになります。
都心部に居住するメリットが上回る
この2つ選択肢を比較すると、①の都心部の物件を選びます。
物理的にも心理的にも、都心部から近いところに住むほうが郊外よりも利便性や経済性でメリットが大きいと思うからです。
利便性
利便性としては、リタイア後は買い物、習い事の通学、娯楽施設に行く、飲食店に行くなどを考えます。
こうした場所に行くドアーツードアの所要時間としては、2つの選択肢ともさほど変わらないかもしれません。
ですが独身という目線(いま)での判断では都心部が良いと思います。
僕は若い頃に都心まで電車で20~30分程度の郊外に住んでいた経験があり、家族と一緒ならばそんな郊外は良かったとつくづく思います。
それは家族全員で(特に小さな子供を連れて)電車で動くのは大変ですし、郊外に住んで車を所有し車移動での生活が、家族のためにも、大量の買い物をするのも便利だったからです。
ですが独身だとこうしたメリットはなく、また都心部に電車で出かけた後に疲れた状態で電車で帰るのも億劫です。
飲んだ後に電車で座って帰るととんでもない遠くの駅で目覚めたりなど大変な思いもしました。
家族持ちではない独身生活ゆえ、物理的にも心理的にも、都心部に住むメリットを感じます。
経済性
また、経済性からいっても都心部の方が郊外よりも良いと感じています。
普通に考えれば都心の生活は、スーパーの物価にしろ居住場所のコストにしろ割高です。
ですがそうした生活コストだけではない総合的観点から、都心部で生活基盤を持つほうが(生活コストが高くても)経済メリットが大きいと思うのです。
それは持家の資産価値によるものです。
都心部に居住する経済メリット
持家を購入する時は「住みたい物件」という観点と同等以上に「資産価値」を重視してきました。
あくまでも個人の見解ですが、都心部も物件を正しく選べば、割高な生活コストを回収できる以上の資産価値上昇が将来あると思っています。
持家は自分が住む場所とはいえ「いつか売却する」ものです。
自分が生きているうちか相続で子供に物件が渡ってからかは成り行き次第です。
売る時が必ず訪れるゆえ「高く売れること(資産性)」と「売りやすいこと(流動性)」が大事です。
サラリーマンにとって利便性がある場所や物件であれば、自分と似た属性のサラリーマンが欲しいと思う需要(資産性)は担保できます。
流動性は分譲マンションは価格比較のサンプルも多く、売りやすく買い手も判断しやすい(戸建てのような個別物件と比較して)と思っています。
もちろん都心部だけが有利というわけではなく、都心部から20~30分のエリアでもこの10年間に急成長した場所は幾つも知っています。
ですが僕は都心部の方が目利きができるし外れる確率が少ないと思っているだけです。
終わりに
以上、独身生活ゆえ「都心部の利便性と資産価値(資産性x流動性)」で都心部で持家生活をするメリットあると考えてきました。
何を重視するかは人それぞれですし、売却するまで資産価値がどうなるかもわかりません。
とはいえ人口減少が進むごとに利便性の高いエリアは便利であり続け資産性も強くなると思っているだけのことです。
それと、夜、窓を開けたとき、田舎生活で家に入りたがる虫たちと戦う恐怖より、都会の喧騒が耳に入る方が、どこかホッと落ち着けます・・。。
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