2024年8月末時点の金融資産の定期分析です。
8月の株式市場はブラックマンデー(8月5日の4,451円下落)や円高進行といった荒れ模様で僕の資産額はせわしく動いていたはずです。
ですが開けてみれば8月末の資産は引き続き横ばいの推移で驚きです。
完全リタイア後、現預金は減る(給与収入がなくなり支出過多)にくわえ、直近数カ月は為替変動で資産の含み益も減っています。
ということで、今日は資産の定点観測に加え「横ばい要因」も考察しました。
金融資産の推移
8月末はリタイア後の最高値を記録した前月から0.8%の下落で104.1%(対リタイア比率)での着地です。
なにしろ外貨建て資産がこの2か月で10%減のインパクト(162円/ドルが146円/ドルへ)の影響を受けてかなりきつい状態です。
〇対リタイア時の比率:104.1% (対前月比:- 0.8%)
〇ドル適用レート:146.13円/ドル (対前月比:-4.29円/ドル; 旧レート:150.42円/ドル)
〇ポンド適用レート:191.89円/ポンド (対前月比:- 1.24円/ポンド;旧レート:193.13円/ポンド)
資産横ばいの要因
資産横ばいの理由は毎月の赤字をちょうど埋める資産評価増があるからです。
今月のからくりは、結論からいえば、
(8月の生活支出)≒((a) 8月の資産所得)+((b) 8月に安値買いをした株の値上がり分)です。
8月の資産所得(a)
毎月ほぼ一定に入る資産所得(不動産収入や資産運用からの配当、社債や保険の利回り等)の増加分(支出をささえきれない)。
8月の安値買いの株(b)
今月のブラックマンデーで個別株等を買いつけ、安値買いの恩恵で月末時点は投資額の10%近い評価増の上乗せ分(投資額はしれている)。
グラフの変化結果
以上を受け、(a+b)により先月から0.8%下落で終えたわけで、その様子もグラフが反映しています。
・黄色の減少(外貨建て資産の微減)、
・青色の減少(安全資産である現預金は買い付けや生活費で減った)、
・上記を埋める赤色部分(リスク資産)の増加=買い付けした株式等はここに含まれる、
といった状況です。
その他の資産増の要因
また、2か月前に30年近く積立してきた個人年金保険(終身)の支払が完了し10年確定分の受取資産を資産計上したので評価額が増えたのが減りゆく資産を救済しました。
この記事はこちらです。
金融資産の構成
2024年8月末時点の資産の構成別のスナップショットです。
通貨別(円グラフ左)
円高で外貨建て資産が減る一方で円建資産の比率があがり51%となっています。
資産種別(円グラフ中央)
リスク資産(赤色)が増えた結果、全体としてはだんだんと3均等配分に近くなってきています。
安全資産=38%、低リスク資産=31%、高リスク資産=28%
リスク別(円グラフ右)
金融資産のうち元本保証資産(=外貨建て年金保険や社債など発行体リスクや為替リスクはあるが満期まで持てば投資通貨ベースで元本保証されるものは含む)が70%を占めています。
終わりに(課題)
以上が資産の定期分析結果と横ばいの理由です。
そもそも元本保証率が70%と防衛的構成なので資産変動リスクは少ない(大きく増えもしないが減りもしない)というのもあります。
これは「リタイア生活に集中するために投資は断捨離する」と、安全性の高い資産運用で放置しているからです。
ですが最近、投資を再開しようか迷っています。
去年の秋に資産分析して「投資用の現金ポジションとして金融資産の13%をホールドし、投資機会を待つ」と記事にしました。
ですがブラックマンデーでのチャンスで、相場に向き合う時間も十分にはなく、思い付きで買い付けたので金額もさほど動かしてはいません。という良くない点を記事にしました。
FIRE生活では、お金の増減ばかりを気にしても本末転倒ですが、かといって投資シナリオ(投資セクターやトレンドにどう対処するか)も持たない状態もアウトです。
お金にとらわれすぎず、でもすぐに投資できるよう関心を持つ、そんな望ましい距離感をどう作るかが課題です。
平坦に思えたリタイア生活も、案外、平坦ではなくて、なんども地ならしが必要だということがわかってきました。