FIRE界隈では「結婚や子育てはFIREにはマイナス」という印象を持つ方が多い気がします。
事実、家族を持って子育てをしながらFIRE達成を目指すのはデメリット(負担)は大きく、例えば、①経済的負担(生活費や教育費の負担)、②時間的負担、③責任(家族の意向を尊重し全うする責任)などがあります。
僕自身、こうした負担を背負ってきたので実感はありますが、子供も社会人となり、自分もFIREをした時からは、こうしたデメリットを上回るメリットを「ようやく」感じるようになりました。
今になってわかるメリットとは、①人間関係の資産、②自由の活用力、③解放感の割増し、です。
今日はこの3点を綴ります。
人間関係の資産
元妻と子供2人(大学卒業まで)を経済的に支えてきたので、独身でずっとやりくりする人生よりも明らかに経済的負担は大きかったです。
当時は大変に感じるだけでしたが、そうした負担は今となっては「家族への投資」だと実感します。
投資なので得られるリターンがあるわけですが、それをリストアップすると、
愛情:子育てのストレスは大変でしたが、そこで注いだ愛情はお金では買えない貴重な体験だったと思えます。
成長:子供の成長も自分自身の成長(子供目線で考えたり、新たな視点を持ったり、子供の未来を長期的に考えたり等での成長)もあります。
人間関係:いわゆるパパ友、ママ友、子供のスポーツチームのコーチ陣など、独身生活だと接点が生まれない人間関係ができ今も続いています。
以上がFIREをした今となってようやく「リターン」だと感じるものごとです。
他者に愛情をかけるというのは子供に限らずペットちゃんにも当てはまるとは思います。
自由の活用力
また、長きにわたって家庭生活に時間もエネルギーも費やすので、どうしても自分の時間を犠牲にしたり、自分がやりたいことは後回しになります。
そうした「自由が制限された状態」がずっと続くので、いよいよ子育てを終えてFIREをした段階からは「自分100%の自由を得られた」と、そんな状態を貴重に感じます。
不自由だった分、自由の価値を大きく感じます。
それが「自由を有効活用したい」というモチベーションになって今の自由な生活において無駄な時間を使いたくなくなるのです。
解放感の割増し
さらに、家庭生活を過ごす中で制約を受けていた分、子育てを終えてFIREをした時には、仕事の責任やら家庭(養育)の責任やらの重荷を外した「解放感」がとても大きくなります。
制限が大きかった分、「解放感の割り増し」があるわけです。
ですが解放感とは表裏一体で、子供の養育が終わってしまいちょっとばかり「寂しい」と思う気持ちもあります。
人間って我儘なものです。
終わりに
以上、家庭や子供を持つことで経済、時間、責任の面で負担がのしかかるので、最短で効率的にFIREするにはデメリットが大きいと思うのは自然です。
ですが考え方次第ではメリットもあるわけです。
家庭を持つのは大変でFIREには遠回りとなりますが、家庭を持つことで得られるものもあるわけです。
結局、自分が何を重視するかで正解は違うわけです。
ただ家庭や子供を持ちたくても諸事情でできない方や、一方、離婚したくても諸事情でできない方もいるとは思います。
僕もいまはこうして離婚して1人FIREなる状態ですが、人生は思い通りにはいきませんね。
完璧な自分ではないのでしょうがありませんし、思い通りにいかない結果を運命だと受け入れるのも精神的自立としてFI(経済的自立)と共に必須だという気がします。
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