「仕事に成功しているとFIREしない」は本当か?

2024-10-15

経済的自由・FIRE

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「仕事で成功している限りFIREしない」と考える人は一定数いると思います。

この考えに部分的に賛同はしますが、それが全てではないと思っています。

今日はこの「仕事で成功している限りFIREしない」という考えの背景や矛盾、またそうしたタイプのFIRE後の人生など、個人的見解を綴りたいと思います。

仕事で成功したい人の特性

現役時代に仕事でいろいろなタイプの社員をみてきた結論として「仕事のモチベーションは多種多様だ」というのを持っています。

そして「仕事で成功したい」として出世、年収、名誉等に猛烈な熱意をもって追い求める人は確かに一定数います。

そこから得られる「他者からの承認や称賛」がきっと絶大な喜びとなる人だと思います。

そういった「仕事で成功したい」というモチベーション100%のタイプにとっては、仕事で成功できないと悟って諦めたとたん、その仕事の意味も価値もなくなります。

すると「とっとと会社を辞めたい」となります。

こうした思考様式が背景にあり、仕事の熱意が一気に転職やFIREへ向かうのです。

ですが現実にはFIRE資金が不足していたり家族の同意が得られないなどがあると、今でいう「静かなる退職」を続けることになります。

このタイプは能力の高いので、求められる仕事を最小限の努力でこなすゆえ「働かないおじさん」と言われることもありません。

これが「仕事で成功したい人」の考え方の背景であり特徴だといえます。

「仕事で成功できないからFIRE」は部分的に正解

なので「仕事で成功に行き詰まるとFIRE願望が生まれる」は同意できます。

ですがその一方で「FIRE願望が生まれるのは(全て)仕事で成功できないからだ」という逆は真になりえないと思っています。

そもそもFIRE願望は仕事の限界ばかりが理由ではありません。

単純に、

①仕事以外に時間を使いたい(趣味、家族、ほか情熱を注げるものごと)、

②仕事のストレスから解放されたい、

③自由なライフスタイルを手に入れたい、

などこれも多種多様です。

個々の言及はしませんがFIRE願望は「セカンドライフをどう生きたいか」と同じことで、そのパターンは人の数だけあると思えます。

なお、一生経済的に困らないだけの資産があるならば、より簡単に「辞める>働き続ける」といったリタイア選択分岐点を突破するでしょう。

やはりFIRE願望が生まれたりFIRE実行してしまうのは、「(全て)仕事で成功できないからだ」ということよりも、生き方のモチベーションの種類や保有資産でも変わってくるものです。

FIRE後の人生

さて、そんな「仕事の成功を求める人」にはある一定のFIRE後の人生傾向があると思います。

それは大きく、①起業する、②資格を取る、③ボランティア活動、といった3つを想像しますし、実際に該当する人を見てきました。

それぞれをみていきます。

起業する

やはり多いのが起業するパターンです。

FIRE後に個人事業主やらスタートアップオーナーとして起業し仕事に猛進するパターンのことです。

でもこの場合は仕事時間をかなり費やすなど「早期リタイアしている」とは言い難い状況だったりもします。

ですが最近のFIREの定義では「好きなことで稼ぐライフスタイルはFIREだ」とするものもあるのでこの「起業する」も含めました。

そのなかでも、働いていた時の会社やその取引先からビジネスを得たり、独立して働いていた会社の製品を代理店販売したり翻訳を請け負ったり、個別のプロジェクトに参加するなどの起業も多い気がします。

パターンとしては、広告代理店業務(営業ツールを作成したり)、人材派遣、卸業務(代理店販売)などです。

資格を取る

また、仕事に向けていた情熱を今度はあらゆる資格を取得するために時間を注ぐパターンもありました。

びっくりしたのは役職定年となる高齢から財務部門で働いていた人が「税理士になる」とか法務部門にいた人が「弁護士になる」といったことを宣言していた人もいました。

まあそこまで特定ジャンルの高度な資格や士業を目指さなくても、中小企業診断士やらITコーディネーターなどを取得し地元に戻って地方自治体からのビジネスを貰うなどでセカンドライフを切り開いた人もいました。

やはり仕事の成功を求める人が行きつく先にはそうした名誉ある資格なのかもしれません。

*僕はまるで仕事とは関係ない資格やテストばかりリタイア後に受けてきましたが・・。。。

ボランティア団体での活動や役員

他にも、退社後に急に社会貢献やら特定団体に所属して役員としてボランティアに従事したり、顧問となるなど、お金というより社会や名誉のために働く人もいました。

こうしたタイプは自分の専門性やスキルということよりも対人関係のなかで「仕事で頼られること」やら「場を仕切れること」にモチベーションがあるように思えます。

終わりに

以上、個人的見解をいろいろ書きましたが、やはり仕事で成功することを求める人は一定数いますし「仕事で成功に行き詰まるとFIRE願望が生まれる」は同意します。

ですがその逆の「FIRE願望が生まれるのは(全て)仕事で成功できないからだ」ということは成立しないと思います。

ちなみに僕にとってのFIRE願望は、自分のライフスタイルを自由にデザインして場所や時間に縛られずに健康的に生活を送ることです。

仕事(というか会社の看板)は自分1人ではできないような社会的インパクトのあることをやるには役立ちましたが、そんなことを生涯やるために就職したわけでもなければ、それが人生のゴールだとも一度も思っていません。

結局、老後不安が無いだけの経済基盤ができると、人生でやりたいことを選択できるので、やはり1回きりの人生はやりたいこと、在りたい状態をもたらすためのFIREが良いと個人的には思ってしまいます。



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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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