これまでずっと長期投資で資産形成をしてきたのですが、株関連の投資でいけばかなりしょっぱい思い出があります。
それは「強制退場」というものです。
昨今はルールがやや緩くなったようですが、非居住者は証券口座を持てなかったり取引制限を受けるというものです。
なので海外勤務となって住民票を「海外転出」と手続きすると「非居住者」になるので、事前に証券会社で手続きをすると口座解約あるいは凍結などの制限をいい渡されます。
結果、アクティブな投資活動から強制退場させられるわけです。
過去に2回、強制退場があったのですが、実はその「タイミングは運が良い」とも思っていて、今日はそんな「相場と自分の人生サイクル」みたいな話をしてみます。
初めて株に手を出したときは運が良い
大学生時代にアルバイトで貯めたお金で初めて株を買ったのが投資の始まりですが、当時は父親のところに出入りする証券会社の営業さん経由で鉄と運輸の株式に手を出しました。
バブルの恩恵で値があがってすぐに売却して遊びに使ってしまったので、それは短期投資でしかありません。
その後、就職した頃はこれもまた遊び呆けて株式投資はしませんでしたし、定期預金ですら5%とかがついたので、給与はせっせと定期にして小銭を稼ぎ遊びに使っていました。
なのでバブル時の大幅下落というタイミングは遊び呆けていてラッキーだったと思います。
バブル崩壊の傷みを経験せずに済みました。
リーマンショック前の口座解約
その後、給与は定期預金にして満期が来るたびに遊びに使うサイクルがしばらく続いたと思います。
それが2000年頃に金利が大きく下がったので(たしか0.x%)、その頃から代替手段で再度、株式をやりだしました。ちょうどオンライン証券が出始めた頃でやりやすかったというのもあります。
2002年過ぎからリーマンショックまでは日経平均もずっと上昇基調で推移していました。
まだまだ伸びると思った時に海外転勤が決まり、その時は口座解約しかなく(維持すらできない)しぶしぶ全銘柄を売却しました。
その半年後、リーマンショックがあったので、ある意味、強制退場でこれまた運が良かったと思います。
第二次安倍内閣の誕生前に口座開設
その後、2012年の第二次安倍内閣が誕生する前に帰国し、晴れて証券口座を新規開設して現金ポジションで持っていたものをかなり投資に費やしました。
リーマンショック前に売り抜けた資金を再度投資をすることになり、これまたタイミングが良かったともいえます。
そこからアベノミクスで相場がぐんぐんあがったからです。
コロナ直前に口座凍結しコロナ禍明けに再投資
そしてコロナ禍直前、再度海外赴任となり今度は口座を凍結(この段階では解約ではなく凍結でも良いと緩くなった)としました。
ただNISAは解約するなどし特定口座に移す必要があり、半分ぐらいの銘柄は売却し、3~4年持っていても安全そうなものだけを凍結放置をし、配当金だけ貰う運用にしていました。
そして帰国異動となる段階でFIREをしたのがちょうどコロナ禍明けです。
再び株式や投資信託などトレード可能となり、少しずつ買い増しをしましたが、当時からインフレが懸念されていたので、株にも投資しましたがより現物資産(不動産)に資金を向けました。
強制退場に救われた人生だった
こうした自分の投資歴をみると、相場の上下で運よく「強制退場」と「再エントリー」を繰り返していました。
遊び呆けてバブル期の下落を避けていたり、転勤でリーマンショックの痛手やコロナ禍の急落などを被らないタイミングでEXITしていたり、アベノミクス前やコロナ禍明けでENTRYできていたわけです。
タイミングについてはなんら実力の要素はなく「運が良かった」としか思えません。
終わりに
こうして、自分の人生のサイクルがなぜか市場相場の波にうまく乗っていたと思うことから、自然と「自分の欲望や生活環境の変化に無理に逆らう投資はせず、自然体でいるほうが相場波長に合う運命だ」と考えてしまいます。
これは合理的でも論理的でもない発想ですが、長期投資を振り返るとこうした「自分の人生サイクルと市場のシンクロ」みたいなことを意識せずにはいられません。
で、FIRE後の今はどうしているか?
いまの投資活動は「下落相場の時にだけで買う」というものです。
将来振り返って「アップダウンの大きな相場が10年続いたから下落時に買うのは運が良かった」なんてことになれば良いのですが、果たしでどうなるか?
皆さまも「ジンクス」とか「波動」とか「波長」とか、意識している方がいると同志のようで嬉しいです。非科学的なんですけどね。
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