今年の年越しはかなり残念な気持ちになります。
それはリタイア民の特権である「住民税非課税」というステータスが今年いっぱいで終わる予定だからです。
あらためてこの心境を共有したいと思います。
住民税非課税の特権とは
住民税非課税とは、ある一定額以下の所得の場合、住民税が非課税という扱いになってさまざまな優遇を得られるものです。
恩恵は、住民税の支払いがないとか、国民健康保険料の軽減制度(自治体によって軽減率は異なるが、7割、5割、2割軽減など)、あるいは国民年金保険料の全額免除や一部免除(4分の1、2分の1、4分の3)も適用されたりします。
その他、給付金の支給を受けたり、自治体からお米を頂いたりしました。
特権剥奪なる理由と心境
年が明けると、総合課税として収入が一定額以上になっていくので、住民税非課税の特権は受けれなくなります。
これは以前から想定されていたものですし、そんな一時的な恩恵としてこの2年ほどあやかっていました。
なので反FIRE民にみられる「資産があるFIRE民が住民税非課税という低所得の救済制度に該当することがおかしい」とか「もっと後ろめたく感じろ!」という意見の方からすると、剥奪が当たり前と思うかもしれません。
まあ、その面も否めませんが、ただ実際に失うとなると少し残念な気がします。
それは収めたお金の使途がピンとこないというものです。
住民税非課税の恩恵の処理方法
僕が住民税非課税であった時はその恩恵分は寄付にまわしていました。
2024年は被災した地区(能登半島)や国(台湾)、動物愛護団体だったり恵まれない子供救済の団体に寄付してきました。
税金なり社会保険料として負担しても、納付されたお金が役立って使われているのかが実感しません。
まあきちんと予算と使途が公表されていますが、何かと「中抜きされているのでは」とか「無駄な投資や人件費で使われているのでは」なんて思ってしまうのです。
使途の問題というより、つまりは政治不信であり行政不信というものかもしれません。
なので寄付をすると直接団体にお金が渡るのでこのモヤモヤが無くなって良いのです。
所得が増えて嬉しくないのか?
また、「住民税非課税の剥奪はそもそも所得が増えるために起こることだからいいじゃないか!」と思われるかもしれません。
これも不思議なもので、所得が少なく住民税非課税の状態で将来「〇〇年〇〇月からxxの収入が入る」といった収入増予定が見込まれるのを待つほうが、実際、所得が入って税や社会保険料の負担として支出するよりも、気持ちの面では気楽で居心地がよい気がします。
やはりお金が入る部分(IN)よりも支出の適性さ(OUT)が大事だと思っているのか、OUTが良ければINも良し、INが良くてもOUTがダメなら嫌な感じ、という感覚です。
終わりに
以上、2025年からは住民税非課税は適用されないことになり、その恩恵は終了します。
とはいえまた、住民税非課税という特別の恩恵も今後はその適用が厳しくなってくる気もします。
そもそも給付金としてばらまいたりする施策は疑問に感じていましたし、今の世論からすると尻つぼみの方向でしょう。
その意味では良いタイミングで住民税非課税を過ごせたのかもしれませんし、どのような心境になるのかも体験ができ、個人的には良かったと思います。
来年も引き続き寄付はやっていこうとは思います。
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