ホリエモンが小遣い制は奴隷制度と言うが僕の反論

2024-12-05

経済的自由・FIRE

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夫の“お小遣い制”について「奴隷制度だよねこれ」と堀江貴文氏が自身のX(旧ツイッター)で投稿したそうです。

同氏は過去にも「どんだけマゾなのかと思うよ。結婚なんかしたくなくなるよね」「子供のために自分は犠牲になるわけ?」と批判しています。

堀江貴文氏 夫婦間の〝お小遣い制〟は「奴隷制度」Xで切ないエピソード相次ぐ

ただ僕自身、家庭を持っていた頃は小遣い制でしたし、それがゆえに貯蓄が加速してFIREに至ったとは思います。

立場変われば見方も変わる、こうした「小遣い制」についてFIRE視点も添えて綴りたいと思います。

小遣い制は奴隷制度か分担制度か

小遣い制は2面制があります。

夫婦の片方にとって搾取される奴隷制度とも、双方にとって効率な分担制度にもなります。

その奴隷制度か分担制度か、どちらになるかは3つの要件が左右すると思います。

その要件とは、①共通目標、②公平性、③透明性、です。

まずは共通目標として、夫婦が「FIRE資金を貯めよう」とか「子供の教育費を〇〇〇万円貯めよう」といったものを持てば、自分たちの支出を「小遣い制」とし、双方が公平な負担をしながら透明性ある節約を行って資産形成を進めるはずです。

つまり、「小遣い制」は合理的な「家計貯蓄を増やす節約手法」となるからです。

ところがもし共通目標もなく、夫婦の一方が家計収入に関し独占的に管理したり、いちいち許可を求めることを強いられる状況では、対等な関係だとは言えず「奴隷的」と感じられるはずです。

なので小遣い制がひどい奴隷制度となるのか、あるいは効率的な分担制度となるのか、それは共通目標、公平性、透明性によるのです。

堀江貴文氏のコメントについて

こうした夫婦の関係を踏まえると、堀江貴文氏が「(小遣い制があるような)結婚なんかしたくなくなるよね」「子供のために自分は犠牲になるわけ?」ということが普遍的な真実では無いと思います。

必ずしも人間は「自分自身のためだけ」にお金を使いたいわけでもなく、時に、夫婦協力して「子供のため」の教育費や、夫婦セミリタイア生活という「将来のため」に小遣い制で節約することもありえます。

なので小遣い制が奴隷制度と感じてしまうのは少し残念な気もします。

小遣い制で夫婦間が揉めるようではFIREは無理

なお、こうした反論が言いたいというより、小遣い制で自分が奴隷だと感じたり、そうしたことで夫婦間で揉めることがあるなら、その対処が大事です。

なぜならそれでは夫婦が対等で良い関係とは言えませんし、共にFIREを実現しようとするのはとても困難だといえます。

FIREには「計画的なお金の管理」と「相互の信頼性」が必要不可欠だからです。

それゆえ夫婦片方が浪費癖があってはFIREは進みません。

FIREの精神は自由と責任のバランス

またFIREの精神は自由と責任のバランスに基づいています。

お小遣い制がうまくいかないというのは、夫婦のいずれか、または双方が「自由」と「責任」を共有する意識が欠けていることを意味します。

例えば、自分だけが自由にお金を使いたい、または相手の支出を不当にコントロールしたいという心理があると、お互いの信頼関係を損ないます。

自分が自由を満喫し相手に責任を押し付けるというアンバランスより、自由も責任も共有する方が夫婦FIREでは大事ですし、やはりお金に関する価値観が一致し共有できることがうまくいく秘訣と思っています。

終わりに

以上、ホリエモンが言う「お小遣い制は奴隷制度だ」というのは1つの見方であって、一定の条件(共通目標、公平な負担、透明性ある資産形成)があったうえでの双方が「小遣い制」で効率的にお金を貯める「分担制」をするならば、それは奴隷制ではありません。

ましてはFIRE志向があるなら節約は基本中の基本です。

ちなみに僕は家庭生活をしている時は小遣い制でしたし、その結果、家計貯蓄は早く進みました。また、自分自身も節約心を培うきっかけになったり、さまざまな方法で自分の小遣いを増やす手段をみつけたりすることにもつながりました。

自分の小遣い制を振り返っても、現役時代の資産形成期は多少きつい小遣い制をするのも悪くは無いと思いますし、その我慢はFIREなりリタイア後の生活で果実として実感できるものです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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