FIREから2年、もう会社に戻れない3つの理由(①自己決定権)

2024-12-06

セミリタイア後の心境 経済的自由・FIRE

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FIREをしてから2年以上が経ったいま、かつての日常であった「会社」に戻ることはもはや考えられません。

それはリタイア生活に慣れたという理由ではなく、会社というルールに縛られない日々は自由と豊かさに満ち溢れ、新たな感性や価値観が生まれ、それを大切にしていきたいからです。

2年という年月をかけて熟成?された「もう会社に戻れない」という感覚(3つ)が何であるかをシリーズで綴りたいと思います。

第1回目は「自己決定権」です。

まずなにより、いまのFIRE生活の最大の魅力は「自分の時間と行動を完全に自分の価値観でコントロールできること」でこれが「自己決定権」です。

「自己選択の自由」は捨てられない

リタイア当初、会社という「窮屈なる身分」、仕事という「逃げられない業務目標」から解放されたことで「毎日が日曜日」と感じました。

まあ正確には日曜日というより土曜日の夕方なのでしょう。

ハイテンションなる解放感で数ヶ月は遊び呆けてしまったからです。

その解放感が徐々に収束すると少し落ち着きある「自由」が取って代わります。

日々「何時に起きるか、どのような予定を組むか、どのような趣味に没頭するか」など、何らかの「外的ルール」に従ってやるのではなく、自分の自由意思で選択できる「自己選択の自由」を毎日感じたのです。

もうこの時点(リタイアから1年)で「会社には戻れない」と自覚しました。

でもそれは「自己選択の自由を捨てられない」というもので実はまだFIREの奥深さはそこで終わりではありません。

自己決定権は自己選択の自由の上位にあり

自己選択の自由というものはまだ受け身でダイナミックさに欠けていた気がします。

それが、FIRE2年目ぐらいから、①経済面、②心理面、で自己選択が成熟加速したと感じます。

経済面の成熟

経済面での成熟とは、ずばり、消費の自由選択です。

もともとFIRE(経済的自立で早期リタイア)をしたからといって経済的に不安がゼロでもなければお金の有益な使い方がすぐにできるものでもありません。

経済不安というのは、リタイア以降、「収支管理」や「資産管理」を改善工夫しながら克服できました。

支出額、その使い道、収入、利率、資産構成、資産推移、金融資産、純資産、などPLとBSで数値的に把握し、ようやく「資産の増減や状態の透明性」を得ました。

FIRE前の収支シュミレーションも「仮の数値」で不確実性があるなか、こうした収支管理で実績値を得るごとに不確実性も解消しました。

こうして2年の安定した実績運用を経て、

(資産の透明性)x(収支の不確実性解消)で経済的安定感が増して、現預金を取り崩す不安や恐怖心も払しょくできました。

リタイア2年目以降は「いかにお金を有益に使うか」がテーマになり試行錯誤を重ねました。

この「お金の使い方」がもたらしたのが消費の自由選択です。

消費の自由を感じるのは、リタイア前の「お金を稼ぐストレス」がなくて、リタイア後の経済的安定性(上記)に支えられて「お金をどう使うか」に安心し集中できる状態です。

物質的な満足を追求するか、体験や学びに投資するか、消費の在り方を完全に自分の価値観に基づいて決められます。

それが「消費の自由選択」です。

結果、

(資産の透明性)x(収支の不確実性解消)x(消費の自由選択)というものが3年目以降は揃い、それが

=経済的な自己決定権

となったと感じます。

自己決定権は自由選択の進化系であり不可逆的に上位にあるものです。

これは先日記事にした通りです。

リタイア後にお金を有意義に使うための3ステップ

心理面の成熟

心理面での成熟とは、ずばり、自己実現です。

リタイア後はすべての時間を自分の裁量で管理できます。

目覚ましに頼らず起きて、その時の気分や体調で行動を決め、眠たくなれば日中も寝てしまいます。いつ、どこで、だれと、何をして過ごすか、全部決められます。

ですがそれは即効性はあるがバイオ(生物的)な自由であって、そこから1年もたつと徐々にソシアル(社会的)な自由を感じるようになりました。

ソシアルな自由とは「他者評価から解放されている」ということです。

やはり会社員時代、組織の目標や上司の評価を気にし自分の行動を制約するので、自分の心理的圧迫を社会的に受けていたわけです。

それがリタイア後は自分の内面的基準で決定できる「他者評価からの解放」をより実感してくるのです。

リタイアから2年が経つ頃はサラリーマン脳をあえて捨て、本来の自分の好奇心に基づいてスキルを学んだり創作活動に挑戦したりと大げさな言葉になってしまいますが「自己実現」をしている感覚です。

こうして、(時間管理の自由)x(他者評価からの解放)x(自己実現)なるもので、

=心理的な自己決定権

ができたと思います。

自己決定権とは

つまり、FIRE後に得られる「自己決定権」というのは、単に「時間が豊富にある」とか「嫌なことをやらない選択ができる」といった”選択権の幅”のことではありません。

経済的には消費の自由選択を、心理的には自己実現行動の自由選択を、ともに自己の価値観に基づいてできるという”決定権の重み”です。

でもそれは、他者の影響を受けずに自分で自由選択を幾つも幾つもしているうち、自然と、自分の好きなこと、やりたいことがみえてきて、判断力がついただけかもしれません。

判断が良い結果をもたらせば”決定権がある”ということを認識するからです。

終わりに

以上、リタイア後の「自己決定権」とは、外部の制約から解放され、経済的そして心理的な支えによって「自分の時間と行動を完全に自分の価値観でコントロールできること」です。

こうした権利(自己決定権)を放棄して会社に戻りたいなんて思うわけがありません。

30年も働いてしまったがゆえの長期拘束が、なおさら自己決定権を魅力的と感じてしまうのかもしれません。

理由はどうであれ、会社に戻れないという感覚は、今後も大切にしていきたいと思います。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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