FIREから2年以上が経ったいま「会社に戻ること」は到底考えられません。
その理由は3つあり、①自己決定権、②時間>お金、そして今回の記事で取り上げる「③健康資本」です。
健康はリタイア生活で欠如するとあらゆる側面で悪影響を及ぼす源となる資本です。
なぜならリタイア生活を送るうえで「健康」を失ってしまうとせっかくのリタイア生活の「自由」が損なわれるだけでなく、他の資本(例えば「お金」や「時間」)も十分に有効活用することができなくなります。
健康はそうした静かな破壊力があって、その影響を3つの点(身体的側面、精神的側面、実践的側面)に分けて綴ります。
身体的側面: 楽しみを可能にする「土台」
せっかくリタイアしたのに、その後の人生を楽しめなければ意味がありません。
ですが人生を楽しむにも体力と健康が不可欠です。
健康を損なうと日常生活に制約が生じ、以下のような楽しみが失われます。
趣味や旅行が制限される
リタイア後は自由時間を活用して旅行や新しい趣味をもって楽しむ日々を送っています。
今は健康であるからこそ長時間の移動や身体を使う趣味にも存分に取り組むことができています。
もし健康を損なうときっと旅行にしても趣味のスポーツにしても制約が出てくることになり楽しみが大きく減少してしまいます。
病気や不調が行動の自由を奪う
慢性的な病気やケガは計画の中断や活動の制約を引き起こします。
健康な体があるからこそ行動の自由(いつ、どこで、だれと、どう過ごす)も制限なく決めれるわけで、健康を損なうとこの”自由”に制約を受けてしまいます。
以上の通り健康は「人生の楽しみを物理的に実現するための土台」と思います。
健康を損うことは土台が崩れることで、楽しむ余裕そのものが失われます。
精神的側面: 幸福感と前向きな姿勢を支える
健康は精神的な安定や幸福感にも深く関与します。リタイア後、仕事のストレスから解放されたとしても、健康が不十分だと精神的な満足感が得られにくくなったりします。
ストレスの軽減
健康な状態では心配事が減りストレスが少なくなります。
ですが健康を損なうと体調の悪化や病気の進行が常に頭をよぎり、心の安定が損なわれます。
ポジティブな生活態度を維持できる
健康であることは気力や意欲を支える重要な要素です。
もし健康不調が続くと新しい挑戦や趣味へのモチベーションが低下し、リタイア後の人生の質が下がります。
よって、精神的な幸福感は健康に大きく依存しており、心身のバランスが整っていることでリタイア後の人生に前向きに取り組むことが可能だと思えます。実践的側面: 時間、自由、経済の「持続可能性」を守る
リタイア後の生活は「自由時間」と「経済的安定」のバランスで成り立っています。
しかし健康が損なわれるとこのバランスが崩れます。
自由時間が医療関連で奪われる
健康を損なうと病院通いや治療に多くの時間を費やす必要が生じ、自由な時間が減少します。
反対に健康であればその時間を趣味や旅行、学びに充てられます。時間がとても貴重な資源であることは前回の記事でも書いた通りです。
経済的負担の増大
医療費や介護費がかさむとリタイア後の蓄えが圧迫され、計画していた活動に使える資金が減少します。
健康を維持することでこれらの出費を最小限に抑えることができ、また健康であることでお金を稼ぐこともできるわけです。
なぜ会社に戻れないか
以上、リタイア生活を楽しむために欠かせない資源が「健康」だというものです。
その健康は、リタイア後、ぐっと良くなりました。
血液検査や健康診断をするとリタイア前よりも大幅に改善したことがわかります。
これは当たり前の結果で、リタイア生活はストレスもなく、毎日のジムやスポーツも欠かさず、好きな時に寝たり起きたりするので、健康度が増します。
ですがもしまた会社生活に戻ったら、健康は今よりも落ちることは避けられません。
もはや、健康を犠牲にしてまで働くとしたら何のため?ということに回答も出せませんし何ら価値は思いつきません。
終わりに
以上、FIREをして健康を取り戻し、リタイア生活を心身ともに楽しむことにつながった現在、FIREで得た”自由”を存分なく活用できています。
ですが健康を損なうと自由も疎外されるという危機は感じます。
それゆえ「リタイアx健康」というプラスのスパイラルを断ち切って仕事に戻ることの意味はないということが今回の趣旨です。
そして実はリタイアするまでこの「健康」の重要性はピンときていなかったのです。
あらためて会社に戻れない3つ目の理由として挙げました。
あって当たり前の健康は、FIREによる自由な人生を「楽しもう」というステージでは、とたん、威力絶大な資本と思っています。
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