FIRE(経済的自由と早期退職)後に「暇だ」と感じることは多くの人に共通する課題です。
そうした漠然とした「暇」という感覚を分析してみました。
分析において時間の使い方を4分類(幸福の時間、投資の時間、役割の時間、浪費の時間)にして考えるとわかりやすく、結論としては、暇となる理由は2つあって、
①そもそもサラリーマン時代の仕事時間(役割の時間)を他の時間に上手に再配分できていないという「時間再配分の問題」と、
②各分類において満足度が低いため暇や退屈と感じる「満足度の問題」、
に分けられました。
今日はこれを綴ります。
4つの時間とは
まず、人生の時間の4分類というのは、
「幸福の時間」はやりたいこと喜びを得られることをして幸せを感じる時間。
「投資の時間」は目的のために努力している時間。
「役割の時間」はやらなければいけないことをしている時間。
「浪費の時間」は無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間。
としています。
僕のFIRE後の生活は以下のような配分になったことをこちらの記事にも書いています。
要は、仕事時間(役割の時間)の70%が、リタイア生活で幸福を追求する時間(幸福の時間)に65%、そして自分の健康促進やリタイア生活を豊かにするスキル(料理等)を習ったりといったこと(投資の時間)に5%が再配分されました。
FIRE後の時間の使い方は?→目的別に4分類した
FIRE後の時間再配分の問題
ですがもし、僕の仕事時間(役割の時間)が上手に再配分できずに余ってしまったら、確実にFIRE生活は「暇だ」となっていたはずです。
例えばそれを同じようなFIRE前後での配分で示すと以下の通りとなり得ます。
仕事時間(役割の時間)を持て余し、多くはゲームやらYOUTUBEをみる「浪費の時間」に再配分されるが、それ以外は「空白の時間」となる事態です。
FIRE後の満足度の問題
また、FIRE後に「幸福の時間」が増えてもその満足度に問題があることもありえます。
幸福の時間に限らず4つのどの時間分類にも起こりうる「満足できない」という問題です。
個別に説明します。
幸福の時間の満足度低迷
FIRE後、幸福の時間が平坦に続くと新鮮さや充足感が薄れ、逆に物足りなさを感じることがあるということです。
僕も幸福の時間である旅行や趣味といった活動も同じ行先や行動ばかりしてルーチン化するとマンネリ化することもありました。
それは楽しみを「当たり前」と感じるようになることで新しい刺激が不足しているからといった慣れの一種なので、この場合は旅行においても「〇〇市の〇〇を食べつくす」とか「コンセプト」を持って旅をしています。
投資の時間の満足度低迷
FIREを目指している間は、FIREの所要資金を目標にして努力するといった「投資の時間」が充実するかもしれませんが、ひとたび達成すると、その努力してきた意義やモチベーションを見失うかもしれません。
こうした場合の対策は、やはり新しいスキルや目標を再設定しておくことで、僕の場合、リタイア後は「いかにお金を意識せずにひびを暮らせるか」といったお金との距離感をいかにつくるかにかなり試行錯誤しました。
でもその結果、投資の時間も健康、生活向上にフォーカスされて良かったのだと思います。
役割の時間の満足度低迷
FIRE後の最大の変化は「役割の時間」の激減です。
仕事がなくなって代わりに自由をもたらしますが、日常生活で「やらなければならない」ということがなくなると、人によっては時間の過ごし方の満足度が落ちることがあると思います。
それがゆえリタイア後はボランティア活動などに勤しむ人が多いのだとも思います。
浪費の時間の満足度低迷
FIRE後の自由な時間が増えると無意識に過ごす「浪費の時間」が増えることがあります。
僕もリタイア直後は解放感から昼間から飲みに行ったり、サラリーマンの頃にはできなかった「時間浪費という贅沢」をあえて味わいました。
ですがそれもある程度の月日が流れると価値のない時間だと気が付きます。
僕はそうした浪費を減らし、資格を取ったり学び直しや新しいことにチャレンジして、結果、浪費の時間はリタイア前と同じ程度(5%)に落ち着きました。
その程度の時間があるほうが「日々、追われるような忙しさ」から解放された良い配分だと感じます。
終わりに
以上、FIRE後に暇と感じないためには、時間の使い方の4分類(幸福、投資、役割、浪費)を意識してFIRE後に理想的なものに再配分することが大事です。
また、各分類のそれぞれで慣れなどによる満足度低下を避ける工夫や「浪費の時間」を増やさないことも必要です。(→ただ、ゲームなり浪費時間というより本当に趣味としてがっつりやるのならそれは幸福の時間と捉えるのもアリですが・・)。
ということがFIRE生活を通じて実感する「FIRE後は暇なのか?」に対する見解であり対策です。
やはり暇というのも自分で意識しコントロールして避けることも大事なスキルであり能力だと思いますし、その基本はこうした時間分類で自分にあった最適な時間ポートフォリオを理解し組むことかもしれません。
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