FIREやリタイアが見えてきたら年賀状仕舞いをどうするか悩むことになると思います。
これはいわば「人間関係をどう整理するか」というテーマに他なりません。
なにしろフェードアウトするのは失礼ですし、かといって惰性で続けることも無駄です。また退職したとたん年賀状を送っても返信が来ないとなると孤独を感じます。
そんな「年賀状仕舞いをリタイア前(リタイア時)にすべきか続けるべきか?」ということを掘り下げてみます。
リタイア前に「年賀状仕舞い」をするべき理由
リタイア前に年賀状じまいをするメリットは3つ考えられます。それは、①形式的な人間関係を整理できる、②リタイア後のショックを和らげる、③時間と労力の削減、です。
形式的な人間関係を整理できる
会社での人間関係は仕事の利害関係がなくなると自然に薄れることが多いものです。そのため退職後に突然疎遠になるよりもリタイア前に「年賀状仕舞い」をすることで形式的なつながりを整理しやすくなります。
「今年をもって年賀状のご挨拶を控えさせていただきます」と一言自筆で添えることで相手に失礼なく自然に終わらせることができます。
リタイア後のショックを和らげる
リタイア後は職場の人間関係が冷たく感じられることはよくあります。
例えば、年賀状を出しても返事が来ない、あるいは「退職者」として扱われることで孤独感を覚えることもありえます。
リタイア前から年賀状を辞めることで退職後の人間関係の変化にあらかじめ備えることができます。
時間と労力の削減
リタイア生活に入って時間が豊富にあっても、無駄な時間は使いたくないものです。
年賀状作成は住所録の更新や印刷の手間、郵送準備といった時間も必要ですしコストもかかります。
この労力やコストを減らしもっと大切なことに時間を使うためにもリタイア前に年賀状仕舞いをすることは賢明な判断となりえます。
リタイア後も年賀状を続けるべき理由
さて次は、リタイア後も年賀状を続ける理由を考えてみました。これも3つの理由として、①円満退職、②リタイア後の交流のきっかけになる、③生存確認、です。
円満退職
僕の場合は完全に片道切符のFIREでしたが、なかにはFIRE後に同じ会社に復帰できる道を作っておきたい人はいるはずです。そのためにも親しい同僚や上司にはリタイア後の生活について一言添えて送ることで、ポジティブな印象を残せる可能性がありまし、いつまでも名前を覚えてもらうメリットもあります。
リタイア後の交流のきっかけになる
年賀状を続けることで退職後も年賀状を通じて趣味でつながったり、あるいは退職後にビジネスを始めるなどの場合は会社時代の人脈が役立つこともあります。リタイア後の新しい生活が軌道に乗るまでしばらく年賀状を続けるのも一つの方法です。
生存確認
これはある程度の年齢になると感じるものですが、だんだんと加齢によって周囲での訃報も出てくるなか、年賀状のやりとりで生存確認となります。
万が一、年賀状を交換する先方が亡くなった場合など、家族が年賀状をもとに連絡をしてくることがあります。
こうした「生存確認」としての年賀状の役割があります。
終わりに
以上、年賀状仕舞いをするか否かはFIREのスタンスや人間関係をどう維持するかの側面で判断が必要です。概して、リタイア後の新しい人間関係やライフスタイルを作りたい人ほど年賀状のような形式的な儀式は辞めるべきだとは思います。
一方で、会社に戻る可能性があったり、その人脈を活用したり、人間関係を維持することを望む人は年賀状という形で接点を持つのは良いのだと思います。
ちなみに僕は年賀状仕舞いをして、FIRE後は人間関係はLINEやFACEBOOKなどで続けるようにしています。
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