2025年を迎える時点(2024年12月末締め)の資産状況です。
今回より金融資産に限定せず資産全体を広く月次管理する方法(テンプレート)に変えました。
FIRE生活の財務状況について、「今」から「出口」までの長い時間軸をカバーしつつ、資産区分(流動資産から固定資産)を超えた資産最適化をタイムリーに判断できるようにするためです。
そのため管理指標は3つにしています。
3つの管理指標
3つの管理指標は、
①金融資産:現預金、株式、債券、年金保険等の推移と構成(種別、通貨別)
→FIRE生活をやりくりする原動力の状態
②純資産:金融資産+不動産実質評価額(評価額-負債)*自宅用、投資用を含む
→FIRE生活における財務全体の総合力
③総資産:純資産+負債(不動産借入金)
→出口での財務力(相続額)
詳細はこちらの記事の通りです。
純資産の推移
成長性
純資産(金融資産+不動産)はリタイア時点から120.8%の成長をしています。
一方で、金融資産だけみるとリタイア時点から105.4%とほぼ横ばいです。
それだけ不動産(都内の自宅および投資用)の評価額が経年で上昇しているからです。
とはいえあくまで評価上の話で売却しない限り確定されない「あぶく銭」ではあります。
金融資産のリバランス
金融資産はリスク度合いで3区分に表示しています。
リタイア時点ではリスクの低い安全資産(青)が大半で、リスクの高い資産(赤)は僅かでした。これを2年半でリスク度合いを増やしていってます。
これは一般のアプローチ(加齢や所要額達成でリタイア後はリスクを落とす)とは真逆で、そもそもリタイア時点で株式保有額が少なかったことがあります。
少しずつリスクのあるものにポートフォリオを変えて今は恐らく年利3%弱となっています。
その構成は次の通りです。
金融資産のポートフォリオ
2024年12月末時点の金融資産の構成別のスナップショットです。
通貨別(円グラフ左)
通貨配分は特にリバランスをせずにずっと一定の比率を保っています。
円:外貨の比率は「5:5」で、また3通貨種別(円、欧米通貨、新興国通貨)で分けるとおよそ5:3:2です。
資産種別(円グラフ右)
資産種別として7つに区分しています。
低リスク(青):①円建の現預金、②円建の債券等:=36%
中リスク(オレンジ):③外貨預金、④外貨建て債券・年金=32%
高リスク(赤):⑤株式、⑥海外不動産、⑦コモディティ=32%
とほぼ均等です。
*エクセルの四捨五入で%の微妙な食い違いはあります。
以上の構成を取って、現状は恐らく年利3%弱ですが、金融資産はずっと横ばいで推移できているので支出と収入(資産所得)のバランスが均衡された「正しいリスクの取り方」だと判断しています(今後、再分析要)。
金融資産の対前月推移
金融資産の対前月推移を確認しました。
ちなみに2024年12月末、リタイア時点に対し105.4%と最高値(とはいえほぼ横ばい)です。
これは直近の円安と若干の株高による影響です。
ドルは対前月+6.04円/ドル(150.12円/ドル→156.16円/ドル)。
ポンドは+5.39円/ポンド(190.57円/ポンド→195.96円/ポンド)。
やはり前月より円安で、リタイア時点の為替(127円/ドル、161円/ポンド)より22~23%の円安という要因です。
総資産
以上、純資産、金融資産の推移と構成です。
なお、総資産を加えるとこのようになります。
いわば純資産に負債(灰色)を加えたものが総資産です(いわゆるバランスシートの考え方に準拠して個人家計に適用しています)。
灰色部分は毎月の不動産ローンの返済で減少していき、純資産(青色)に変化していきます。
純資産という観点からいけば、不動産ローン返済は毎月の家賃相当額の支払いと同じようなものなので自宅に居住中のものも家賃が積立型の投資信託のようなものと捉えています。
終わりに
以上、冒頭で資産管理指標に触れた通り、
・純資産は「今、不動産を売却すれば金融資産に変わるもの(=FIRE生活の今の財務力を示す)」になる、
・総資産は「今時点の相続移転の財務力(団信により負債が無くなる)=今時点の出口力」
と捉えています。
どちらにしろ、直近で大事なのは金融資産をしっかり管理しFIRE生活を支えることです。
資産の状態を透明化することで、市況変化に対して動揺もなく、何かあれば状況に応じて資産全体でリバランスすれば良いと割り切っています。
今年から開始したこのテンプレートをシェアしましたが、皆さまにとってご自身の資産管理の在り方を追求するうえで、何かの気づきや役立つことがあれば幸いです。