トランプ政権の発足とともに経済面ならず政治面で大きな変化が起きています。
その変化はアーリーリタイア民としても無関係とはいえません。
特に僕のような「アーリーリタイアをして無職な身分でぷらぷら海外を遊び歩く」なんていうのは危険人物になってしまうかもしれません(ちょっと大げさですが)。
というトレンドについて考えます。
不法滞在の取り締まり強化
トランプ大統領が早速着手しているのはアメリカでの不法滞在の取り締まり強化です。
これは本国への強制送還も含まれていて、例えばインドについては、
インド政府はトランプ政権と協力し、米国に不法滞在しているインド国民を特定し、本国に送還する準備を進めている。モディ首相がトランプ大統領との関係を深め、貿易戦争を回避したいと考えていることを示す新たなシグナルだ。とのことです。
インド、米不法滞在1万8000人を強制送還へ-トランプ政権と協力
やはりトランプ流の「貿易戦争(高い関税を課す)をふっかけて交渉するやり口」は健在で、これはきっと中国やその他の諸国も同じ道を辿るでしょう。
無職が出入国する時には厳しいチェック
まあこうなるといちいちアメリカに旅行してもパスポートコントロール(入国審査)でのチェックも厳しくなりそうです。
こうした強制送還があるなか、それにかかる税金も多額を投入するわけで、きっと今後は「変な人物は入国させない」といった大元に対して締め付けも強くなるでしょう。
これまでもパスポートコントロールでも「無職」というワードにはかなりの詰問がありました。
担当官の頭には「こいつ、観光と偽って、本当はお金を稼ぐために訪問してきたのでは?」という想定をもって、さまざまな角度で質問をしてくるわけです。
「年金受給者」という身分証明もできない「アーリーリタイア」という身分では、本当に観光客かどうかなんてわかりませんからね。
これはアメリカに限らずどの国も自国優先主義をとってナショナリズムが強まっています。
だって日本からしたって外国人(例えば、やはり目立っている中国人の来日者)に対して厳しい目が向けられるのと同じであって、どの国も厳しくなっていくのでしょう。
*実際は日本政府は中国人の来日、長期滞在資格はなぜか緩和させる一方ですが・・
海外旅行で職業をどう説明するか
まあそんな世の中のトレンドが進む中、必ず入国でチェックされる職業欄にどう記述するかは悩ましいものです。
特に、僕のようにパッケージツアーではなく個人旅行で入国するとなるとなおさら「Unemployed」のような「雇用されていません(=無職)」なんて書いたら大変です。
それゆえ「Self-employed」として「自営業」のような記述で具体的な職務を「投資」とか「ブロガー」とでも言っておく方が良いのかもしれません。観光を兼ねてブログを書くとでも言えば。。
プチ移住も苦難に
なお、こうした直近のトランプ政権によるかじ取り以前に、海外諸国では長期滞在に対するVISAの支給要件が厳しくなっています。
VISAは、日本とその国の2国間における租税条約などの協定次第ですが、概ね年間で6か月の滞在を超えると長期滞在用のVISAが必要です。
VISAの種類のなかでも、FIRE民としては労働VISAは難しいので(そもそも起業しないとだめですからね)、投資VISAが近道だったわけです。
でもそんな投資VISAも「一定額以上の不動産を取得したり口座残高を持つ」という基準額がこの数年で高騰していてヨーロッパ諸国などの要件はとても平民がやれる額ではありません。
比較的緩かったアジアにおいても条件が厳しくなっていますね。
終わりに
ということで、「海外旅行が趣味」という無職アーリーリタイア民にとって、これまでの円安に加え、こうしたトレンドが旅行を少し面倒にさせてしまいます。
まあかといって真面目に働くことも考えませんし、どれだけトランプが強硬な外交に出て世界情勢が不安定になっても、ゆるゆるのFIRE生活の「心の平穏」までは影響は及びません!
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