FIREから約2年半(33か月)のポートフォリオを純資産ベースで整理しました。
狙いは「リタイア生活の経済基盤を俯瞰的に最適化するため」です。
今日はその理由とポートフォリオの現状をまとめました。
純資産ベースの資産管理の重要性
これまで流動性の高い金融資産のポートフォリオを月次分析していましたが、これは株式や債券の金融商品で資産を増やす(僕にとってはリタイア前)には良いアプローチです。
ですがリタイア後の今は「金融資産の増加より、リタイア基盤の経済安定性」が大事です。
給与収入の無いリタイア生活では、資産増を狙って勝ちにいくより、(労働するという解はないので)負けない基盤であり経済安定性こそが重視するものです。
それゆえ資産全体の網羅性として、金融資産のみならず、不動産、負債、生活防衛資金を把握し、昨今、外的リスクとして注視すべき「インフレ、円安、金利上昇」への耐性として、現物資産(不動産=インフラ対策)、ローン負債(=金利上昇リスク)など、注視する必要があるからです。
リタイア生活のポートフォリオ(FIRE33か月目)
現在の純資産ポートフォリオは次の通りです。
・不動産と金融資産が50:50のバランス
・円建資産と外貨建て資産は70:30のバランス
・資産クラスとしては債券・年金の割合が34%、株式比率が8%(とても低い)
現預金の構成(生活防衛資金)
なお、純資産の8%を占める現預金は、その多くが生活防衛資金で、またそこには「自由投資予算」も含まれています。
自由投資予算は「お金を有益なことに使う」という目的で昨年から始めた投資予算で、金融投資というよりも遊び要素の多いビジネス投資的な目的で使っています。
既に記事に書いた「空き家をリノベで再生するプロジェクト」はその1つで、準備金(未使用分)で更にいろいろなプロジェクトに取り組む予定です。
終わりに
以上、まずは簡単な純資産ベースのポートフォリオの現状を言及しました。
今回は純資産ベースでの重要性をあえて強調しましたが、それはきっと、FIRE達成者も「リタイア後に資産を増やすばかりが目的ではない」と考える人もきっと多いと思うからです。
リタイア後、給与収入という資金流入がなく一方で「絶対に労働には戻らない」という条件を死守するには、昨今の「インフレ、円安、金利上昇」へのリスク耐性が重要です。
それは金融資産だけでカバーできない(不動産や負債も含めた純資産でカバーすべき)もので、その資産構造をどう作るかが肝だと思っています。
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