リタイアして自由な時間を手に入れてから大きく変えた習慣があります。
それは「睡眠」です。
目覚ましをかけず、好きなときに好きなだけ眠るようにした結果、サラリーマン時代には気づけなかった3つの大切なことを実感するようになりました。
今日はその気づきを綴ります。
1. 睡眠は体調変化を読み取るバロメーター
リタイア後、眠くなったら迷わず寝る生活を3年も続けると、睡眠が自分の体調を如実に反映していることに気づきます。
調子が良い日は短い睡眠でも十分ですが、体がだるい日は自然と長時間眠ります。このリズムが、体の状態を教えてくれるバロメーターになっているのです。
もちろんこれはサラリーマン時代も同じで、疲れていたりストレスがあると、あえて週末に睡眠を長くとったりしていました。
ですがサラリーマン時代と明らかに違うのは体調不良の予兆把握です。
サラリーマン時代は、夜遅くまでの残業や早朝の出勤などが当たり前で、「寝不足が普通」と感じていたのです。その結果、睡眠を欲する状態の時、それが仕事の疲れから来るものか体調不良なのか、区別がつきませんでした。
リタイア後は「仕事の疲れ」がそもそも無いので、睡眠を欲している時は体調不良であると、そんなバロメーターになります。
これにより必要に応じて検査をしたり早期対処ができるので、長く寝込むことは無くなりました。
2. 睡眠は体調不良を修復する自動運転機能
睡眠はまるで「自動運転」のようなものです。
外部スケジュールに縛られることなく、体が必要なだけ眠ることで自然と疲れを癒してくれます。
つまり、目覚めたときは体調が自然と整っている状態になるのです。
逆に、サラリーマン時代は仕事優先で睡眠時間を削ることが当たり前でした。
それがどれだけ体に負担を蓄積させていたのか、今になって痛感します。
睡眠を十分に取ることで初めて「健康の自動運転」ができるようになったと実感できるのです。
3. 仕事の義務感からの完全解放を実感
リタイア後、「好きなときに好きなだけ眠れる」というスタンスは、僕の精神的自由度を大きく高めました。
サラリーマン時代は、重要な会議がある日などに「会議中に眠くなってはいけない」というプレッシャーを感じ、たとえ朝早く目が覚めて眠気がなくても無理に寝ていました。
この「眠らなければならない」という義務感は、睡眠をタスクのように感じさせ、緊張感を生む原因にもなっていたのです。
一方、今は「好きなときに好きなだけ眠る」という日々を送ると、それが純粋な休息を取っている感覚につながります。
この自由なスタイルは、心も体もストレスを完全に解放させてくれた結果、逆にいえば「サラリーマン時代は日中だけでなく睡眠までも精神的拘束を受けていた」と気づかされます。
自由に睡眠を取る日々がこれほど大きな解放感を与えるとは思いませんでした。
終わりに
以上、「好きなときに好きなだけ眠る」生活を送る中で、睡眠が持つ3つの大切な役割を改めて気づきました。
それは、
1.体調変化を読み取るバロメーター
2.体調不良を修復する「自動運転機能」
3.仕事の義務感からの完全解放を実感
というものです。
最近また「睡眠時間は死んでいるようなもので、睡眠を短くして人生を濃く生きるべき」という意見を耳にしました。
サラリーマン時代の僕はそれに賛同していましたが、今では「そこから得られる濃さには、本当の自由も解放もない」と感じています。
自由な睡眠は、心身の健康と本当の意味での自由をもたらすばかりか、それによって濃い人生の日々を支えてくれています。
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