FIRE後の生活費を集計しました。
FIRE前の「お金を増やす」から、FIRE後は「お金を使う」へと意識して変化させているので、結論からいえば、2024年(FIRE3年目)の支出は前年よりも増えています。
そこで今回は、支出の項目別に、支出が増えたもの、減ったものなどみていきます。
2023年~2024年の支出推移
2024年の家計支出は2023年よりも10%アップし110%となっています。
現役時代も含めた支出変化としては以下となります。
現役時代 < 2023年支出(10~15%UP)<2024年(更に10%UP)
現役時代
現役時代には既に固定費の見直しから浪費を失くしたり、かなりの家計費適正化はしていたと思います。なにしろお弁当やコーヒーも会社に持参していたし、コンビニで買い物をすることもありませんでした。
FIRE直後(2023年)
FIRE直後(2023年は2年目)は現役時代よりも時間があって、自然と以下の支出が増えました。
・教育費:リタイア後、各種習い事や資格取得などが増えたため支出が増えた
・旅行代:リタイア後、旅行回数がかなり増えた
・教養娯楽費:交友関係などでの娯楽費としての支出が増えた
FIRE3年目(2024年)
FIRE生活も3年目(2024年)になると、次の項目での支出に増減がありました。
・教育費(大幅減):リタイア後の各種習い事や資格取得は、一旦、収束したので減った
・旅行代(大幅増):習い事や資格取得よりも旅行に出る機会が更に増えて旅行代が増えた
これらを含めた分析結果は以下の通りです。
2024年の項目別支出の概要
住宅費(33%)は、支出に占める割合としてかなり大きいものです。これは、住宅ローンの支払い、管理費等、火災保険、その他固定資産税になります。ただし、リタイア前からこの費用に変化はありません(固定資産税や保険代が微増)。
食費(5%)は、スーパー等での買い物にかかる費用(外食費はここに含まず)。
日用品費は、かなり少ない。
美容服飾医療費(2%)は、散髪、服の購入、医療費などの支出。
交通費(1%)は、東京生活でかかる交通費(旅行中の移動費用は旅費に含む)。
通信費(1%)は、携帯電話とインターネット代。
水道光熱費(2%)は、自宅のオール電化のため電気代と水道代になる。
教育費(2%)は、習い事として語学学校が主なもの。
交際費(8%)は、人間関係の維持発展のための投資(家族や子供姪っ子などへの支出も含むが友人との遊びの支出は娯楽費に区分)。
教養娯楽費(10%)は、趣味や興味のあるものごとへの支出、友人等との交流(飲食等)などの支出。
旅行代(27%)は、旅行にかかる移動費、宿泊費、滞在中の食事等の一切を含む。頻度が多くウエイトも大きい。
自動車費(7%)は、マイカーの維持にかかる費用(ガソリン代、駐車場、保険)で、車検は別途(生活費ではなくイベント費用から捻出)。
以上、全体としては住宅費、旅行代が多くなりました。
リタイア後の価値観の変化
やはりリタイア後の価値観と連動して家計支出が成立しているかが重要だと思います。
僕の場合、リタイア後は
・在宅時間が増えた → 居住空間の居心地は大切 → 支出に対するリターンは高い
・平日時間が増えた → より安く良い旅行が可能 → 支出に対するリターンは高い
という意味で、この家計支出に占める割合が両者で50%以上ですが、これは「価値に見合う投資」と思っています。
また、東京生活ではマイカーは必ずしも必要ないとは思いますが、これはリタイア生活中に近所に住む母親にちょくちょく会いにいったり、ランチに連れ出すなどでもよく使っており、やはり重宝しています。
終わりに
以上、全体の支出としては今時点に効果があると思うのは、「リタイア時間を経るごとに支出を増やす」というアプローチです。
それは、
・リタイア前にしっかり家計支出を絞って適正化しておく
・リタイア直後は財布のひもを一気に緩めず少しずつ「価値のあること」に支出する(特に、生活を豊かにする習い事などは早めの投資で良い)
・リタイア生活が定着してきたら価値あることへの支出をより増やす
という感じです。
やはり自分が何にお金を使っているか、年1~2回の分析ですが、こうして数値化することは重要です。
↓