「FIREすると自己管理が大変になる」とよく言われます。
なんとなく説得力があるようでいて、でも何がどう大変なのかよくわからない主張です。
僕のFIRE生活での自己管理といえば、自分の「時間」の管理、「お金」の管理、「健康」の管理、「社会的つながり」の管理などです。
これら個々にみると、結論、サラリーマンの頃よりもFIRE生活の方が、総じて、「まともな管理」をしていますし、特に「お金」と「健康」はしっかり管理します。
だってサラリーマンの頃は管理する時間も余裕もないわけで、FIRE後に更に管理が大変なんてことはありえないからです。
今日はこの「FIREすると自己管理が大変!」を綴りたいと思います。
FIRE後に自己管理が大変と言われる理由
FIRE後に自己管理が求められる①お金の管理、②時間の管理、③社会的つながりの維持、④健康の管理、に関する概要と自分の管理方法は以下の通りです。
お金の管理
完全リタイアと共に給与収入がなくなり、大雑把な生活費のやりくりからより精緻な管理が必要となります。
ちなみに僕は、資産管理は毎月1回実施し、その推移や資産構成をトラッキングしています。また、支出管理はサラリーマンの頃よりは精緻に実施し、支出課目別、基礎生活費(生活に必須な支出)と娯楽費に分けた管理などを実施しています。
時間の管理
仕事という「強制的なスケジュール」がなくなるので24時間を自分でどう使うか自己管理する必要が出ます。そうした時間を自分の基準に照らし合わせて「効率的」に使うことが望まれます。
僕の場合、サラリーマンの頃のように「効率」ばかりを求めた時間の過ごし方をしませんし、細かくスケジュール管理もしていません。だからといって「時間を無駄にしている」とは感じていません。そもそも時間を細かく管理する必要を感じてはいません。
社会的つながりの維持
仕事を辞めることで人間関係が減って孤独を感じやすくなると言われています。それゆえ社会的なつながりを維持管理することが望ましいということです。
ただ、実際のところサラリーマンの頃のような「利害や義務によって人間関係を維持する」ということは無くなります。そして利害を超えた大切な人間関係だけが残るので、それを維持するために余計な配慮は使いません。
また、会社とは違う友人関係や趣味を通じたつきあいは、サラリーマンの頃から変わらず存在します。
健康管理
通勤や仕事での活動量がなくなり運動不足になりやすい、また、不規則な生活で睡眠や食事のリズムが崩れると世間では言われています。
ですが僕の場合、サラリーマンの頃よりも時間も持てるようになったことで、毎日、ジムに行くようになりました。
また、睡眠や食事は、自分が求める時に取る(採る)ようにしています。その方がかえって体調に即した対応ができ、結果、サラリーマンの頃より健康は維持されています。
サラリーマン時代 vs FIRE後の自己管理の違い
以上を踏まえ、「FIREすると自己管理が大変」という大雑把なものではなく、個別論としてFIRE前後での変化を以下に整理しました。
僕の場合、「お金の管理」と「健康の管理」をサラリーマン時代よりもしっかりやっている程度で、「時間の管理」はそもそも不要ですし、「社会的つながりの管理」もサラリーマンの頃からやっている延長です。
サラリーマン時代の状態
お金:【必要性低い&やらない】 給料があるから多少雑でも何とかなった
時間:【必要性高い&やらざるをえない】 仕事に関する時間管理はやらざるを得ない
健康:【必要性高い&できない】長時間の仕事や疲労で不健康になりやすいしジムにも毎日行けなかった
社会的つながり:【必要性高い&やらざるをえない】職場の人間関係はやらざるをえなかった
FIRE後の状態
お金:【必要性高い&やっている】 毎月の資産管理をしっかりやるようにしている時間:【必要性低い&やらなくても良い】 日常生活で時間管理の必要も感じないしやっていない
健康:【必要性高い&やっている】時間が豊富にあり毎日ジムにも通い健康を維持している
社会的つながり:【必要性高い&やっている】職場の人間関係は断捨離され従来からの必要な人間関係は継続している
終わりに
FIREすると「自己管理が大変だ」と言われますが、仕事に縛られなくなる分、管理の自由度が増します。
また、サラリーマンの頃のように忙しい毎日でもなく、自己管理が特段に大変なものでもありません。
結局、最も重要なのは「お金」と「健康」の管理で、この2つをしっかり管理すればFIRE生活は心身ともに穏やかに良い状態で過ごせる気がします。時間も社会的つながりも、これに追従してくる気がします。
というか、そもそも「FIREすると自己管理が大変!」という発想そのものが、管理!管理!といったサラリーマン脳に毒されている気もします。自然体で臨めば良いだけです。
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