FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す独身者の中には、「結婚はFIREの障害になる」と考える人が多くいます。
確かに、結婚すれば生活費は増えるし、相手の価値観に合わせる必要が出てきます。
ですが、僕はFIREを目指す者同士なら、むしろ結婚はFIREの追い風になると考えています。
なぜ世間では「結婚=FIREのデメリット」とされがちなのか?
今日はその理由を掘り下げながら異論を述べたいと思います。
結婚するとFIREは難しくなる理由
世間でよく言われる「結婚するとFIREは難しくなる」という見解は、一般的な結婚のライフスタイルを前提にしています。
例えば、次の状態を思い浮かべる人が多いでしょう。
一般的な結婚の特徴
・ 家を購入し、住宅ローンという大きな負債を抱える
・ 子供を育てるために、教育費や生活費が大幅に増加
・ 片方が専業主婦・主夫になると世帯収入が減少する
・ 夫婦の金銭感覚が合わず浪費で資産形成が進まない
こうした状況では、確かにFIREの実現は難しくなります。
しかし、これは「FIREを目指さない夫婦」の話であり、FIREを目指す者同士の結婚とは別物です。
FIREを目指す者同士なら結婚はプラス
FIREを目指す男女が結婚すれば、むしろFIREを加速させることができます。
その理由として以下を挙げられます。
・ 2馬力で資産形成できる
→ 共働きでFIRE資産を築けば、FIREの達成が早まる
・ 生活コストをシェアできる
→ 家賃・食費・光熱費などの固定費を分担し、1人よりも支出を抑えられる
・ FIRE後の孤独を防げる
→ FIRE後に一人で過ごすより、共通の価値観を持つパートナーと楽しみを共有できる
・ お互いのスキルを活かせる
→ 例えば、投資が得意な人と節約が得意な人が組めば、FIRE資産をより効率的に運用できる
つまり、FIREを目指す者同士であれば、「結婚=足かせ」というより「結婚=資産形成の加速装置」になると思います。
価値観がズレると結婚はFIREの障害になる
とはいえ、パートナーとの価値観がズレていると、結婚はFIREの障害になることも事実です。
価値観の違いでFIRE実現が難しくなる例としては以下のようなものがありえます。
・ 片方が倹約家、もう片方が浪費家
→ お金の使い方で喧嘩が絶えない
・ 片方は早期リタイアを目指すが、もう片方は働き続けたい
→ FIRE後のライフプランが合わない
・ 片方は移住FIREを望むが、もう片方は定住を希望
→ どこで暮らすかの意見が合わない
上記は一つの例ですが、やはりなにより冒頭の「金銭感覚の違い」はFIRE達成に必要な資産形成ができないので大きな障害になると思います。また、やはり意見が合わないなかで妥協するというのも自由を求めるFIRE志向の人からすると結婚はFIREにとってデメリットという点だと思います。
ただ、難しいのは、そうた「お金」とか「自由」と引き換えに結婚で得られるものもあるので、なのを取るか、そこがまさに個々の判断になるところですね。
少なくても、「FIREを目指すには結婚は足かせ」と決めつけることは行き過ぎではあるので、多少、融通もって考えるのが良いのではと思います。