FIREをすると「友人と話が合わなくなる」といった意見も多くあり、それをマイナス要因だと捉える人もまた多いと思います。
ですが僕は正反対に受け止めています。
確かに、仕事がメインの話題だった友人とはギャップが生じ疎遠になりますが、趣味や価値観でつながっている友人(旧友含む)とはFIRE後も良い関係が続きます。
つまり、話が合わなくなるのは元々の人間関係の問題によるもので、それゆえ話が合わない相手はFIREによって自然と断捨離され、大切な人間関係が残ります。
なので、FIREはむしろ、本当に大切な人間関係だけを残すチャンスだとも思えるからです。
今日はこのFIREによって「友人と話が合わなくなる」の功罪を考察します。
なぜFIRE後に話が合わなくなるか
ちなみに以前、FIRE後にサラリーマンとは話が合わなくなるのは3つの要因があり、それはFIREによるライフスタイルや考え方の変化だと案内しました。
その変化とは、サラリーマンとFIRE民の、①仕事中心の生活 vs 仕事から解放された生活、②お金の価値観の違い、③時間の価値観の違い、といった違いにことで、その結果、サラリーマンの友人と「話が合わなくなる」というものです。
やはり、サラリーマンの頃の話題は仕事上のもの(上司や部下、プロジェクト、給与、評価、出世など)なので、FIREをするともはや当事者ではなく、そうした共通の関心事が無くなってしまうので疎遠になりがちです。
でも人間関係が疎遠になるのはFIREに限った話ではありません。
「話が合わなくなる」はFIREに限らない
人間関係が変化するのはFIRE以外でも人生の局面で多々ありました。
学生時代の友人
やはり進学や就職で環境が変わるとだんだんと共通の話題が減ります。すると学生の友人とも疎遠になってしまう人はいます。
ただ、学生時代は、「大学」や「専門」という選択を同じくした価値観を持った者同士なので、比較的、関係は変わらずに維持されています。
それでも、卒業以来一度も会わない、連絡すらしていない人も当然多くいて、人間関係の断捨離は起こっています。
仕事の違いで価値観がずれていく
FIREせずとも社内の異動でも話が合わなくなることはあります。
やはり共通のプロジェクトなどの仕事上の話題が狭まると、表面的につきあっていた職場の関係者とは共通の話題もなくなり、話が合わなくなることもあります。
結婚・出産・離婚などのライフイベント
僕の場合はライフイベントも豊富(?)なので、結婚中の子供を通じた家族的なお付き合いなどは、子供が進学したり、あるいは離婚をすることで消滅したものもあります。
もちろん、子供がやっていたスポーツの男性コーチ同志は今も交流があるなど、残っているものもあります。
FIREに限らずライフスタイルやライフイベントの変化を契機に人間関係は流動するのが当たり前ゆえ、「友人と話が合わなくなる」なんてことは些細な問題だと感じています。
FIREによる人間関係の変化はプラスである
こうした人間関係の変化を数多く体験するなかで、FIREによる間関係の変化はプラスが多いと感じます。
なにしろ、サラリーマン時代の人間関係の大半は「仕事」という関係でつながっていたり、利害が絡んでいるものです。
それが単なる利害なのか利害を超えた関係かは、案外、その中にいるとわからないものです。
実際、不思議なことですが、仕事仲間として気さくに話していた相手とはFIRE後に関係が切れたり、とっつきにくい相手だった人が残ったりなどもあるのです。
終わりに
以上、FIRE後に「友人と話が合わなくなる」はライフスタイルや考え方の変化に伴って自然に起こりうるもので、弊害でもマイナスでもありません。
むしろ、FIREによって、サラリーマン時代の(無意味な)人間関係が整理され、利害関係のない本当のつながりだけが残るという意味ではプラスだと感じてます。
よって、「FIRE後は友人と話が合わなくなる」といったマイナス面に焦点をあてるより、FIREは本当に大切な人間関係だけを残すチャンスだと変化をプラスに捉えて臨むことが良いと思っています。
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